【小ネタ③】桜坂春菜とGWの予定
「ハルさん、他に見たいものとかあります?」
「えっとね……目当てのお店はあと一個かな。○○○っていうモールの中にあるみたいなんだけど…」
「あぁ、そこなら駅二つ分くらい移動した所ですね。地下鉄で行きますけど大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫!案内してくれてありがとね!」
「お安い御用ですよ。GWの為ですもんね。」
もうじき始まるGW。
ハルさんは地元の友達と一緒に某夢の国へ行くらしい。
その為の準備として、今日はハルさんの服を買いに来ていた。
「ふっふっふ…東京へ来て早一ヶ月……見事シティガールへと進化した私を見せるのよっ!!」
ドヤ顔で胸を張り、柔らかさに定評のあるソレが揺れる。
ハルさんは元々オシャレだからそこまで気にする必要はないと思うのだが、女の人はそういうところで見栄を張りたがるものらしい。
シティガールというフレーズがシティ感薄めだという事はあえて言わないでおいた。
「向こうでは泊まってくるんですか?」
距離的には電車で余裕で行けるのだが、お友達は違うだろう。
「ううん、私の家に泊まってもらうよ。前日に泊まりに来て、次の日ランドに行ってまた泊まって、その次の日はお買い物してまたまた泊まって、次の日に帰るの。」
ということは3泊4日か。
「予定満載ですね。」
「その分GWの後半はノープランなんだけどねー。」
えへへーと笑うハルさん。
楽しそうで何よりである。
「まぁ、折角の連休ですし、ゆっくりするのも良いんじゃないですか?」
「んー、そうだよねぇ………ち、ちなみに、ね?」
「何です?」
「ツバメ君は、どうするのかな?その……GWの予定、とか………」
もじもじ。
「GWは……旅行ですね。」
「りょ、旅行!?」
びくっ。
「はい、温泉旅行です。九州まで行ってきます。」
「九州…そんなとこまで………えっと、ちなみに……お、お一人…で……?」
ソワソワ。
「いえ、二人ですね。」
「そ、そうなんだ……お友達、とか?」
「友達……ではないですかね。」
「えっ……も、もしかして……彼女さん…とか?」
ガクブル。
「それも違いますね。というか彼女いませんし。」
「あっ、そ、そうだよね!」
ホッ
「んーあの人は、何というか………知り合い?」
「え、なにその意味深な感じ。」
「まぁ、去年からお世話になってる方です。」
「歳上の人……なの?」
「ハルさんより幾つか上ってとこですね。」
「そ、そうなんだ……女の人?」
「ええ、女性です。」
「ふ、二人で行くんだよね?」
「そうですよ。」
「…何泊するの?」
「3泊の予定です。」
「そ、そんなに!?」
「折角ですから。」
「うむむ………そ、その人とは、何度か…その………」
もじもじもじもじ
「旅行に行くのは初めてじゃないですよ。去年の夏と冬も行きましたし。」
「へ、へぇ……いや、それもなんだけど…その……ね?」
いや、ね?と言われましても。
「……すみません、どういう事です?」
「だ、だからぁ……その、頻繁に…な、仲良くしてる人なのかなぁ……って……」
「仲良く?………あぁ、そういうアレですか。」
「う、うん、まぁその………はい。」
「んー………そう、ですね。お忙しい方なので頻繁にとまでは言いませんが…仲良くはしていただいてます。」
「そ、そうなんだ………」
ズーン
「いや、聞いておいて落ち込まないで下さいよ。」
「うっ、だってぇ………」
ウルウル
この人もなかなか嫉妬深いというか独占欲強いというか。
「………ちなみにハルさん、俺もGWの後半は空いてたりするんですけど。」
「あっ……う、うん!」
パァーッ
「映画でもどうです?お土産も渡したいですし。」
「行く!絶対行く!!」
「なら、その話はまたご連絡しますよ。………あっ、電車来ましたよ。」
ガタンゴトン。プシュー。
「よーしっ、レッツゴー!!」
「他の人もいるので早く乗って下さい。」
「あ、はい。」
こちら短編です。
宜しければご一読下さい。
『平凡な僕には非凡な妹と弟がいるんだけどさ』
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