新種
ここに人生に絶望した男がいる
「はいよ、なんか用か?」
俺はこんなところにいるのか?なんだこれは
僕は考える
「ランガイヴは?」
ありえない何故だ?
「俺はここをやる、お前はあっちをやれ」
そう言ってあつしはかけぬける
「この世界はもう終わりだ」
退屈な世界だ。神はこの意味のない世界を生き抜くのに何故我らに感情というものを授けたのか
「おれはお前を信頼してるぜ」
レオーネ・バーヴェル
名門ハイビール高校に通っていたが、突如退学してその後の消息は不明
「ご両親はさぞ心配だろうな」
「ああ、全くだ」
誰とも知らない二人の男はあるただ、なんの感情も意図も込められていない単なるデータとしてのレオーネを閲覧する
「ヤルーナ、お前の正体はなんだ?」
俺か?俺は……
くだらねえ、クソみてえな世界、クソみてえな人間、クソみてえなやつらばっかだ
こんな世界は……、俺が!
タナヤルガ、それは伝説
手にするものはこの世の全てを知ることができるという
これは、世界を、そして自分を変える、そんな物語である
「ほらよ!」
小汚い男は笑いながら汚れた食料を俺に投げて渡す
「てめえは成長期だろ、俺なんかよりも食っとかなきゃなんねえんだよ、ナーガ」
「ガキ扱いしてんじゃねえよ」
手を頭上に置こうとしたハリタルワの手をはらい、不機嫌そうなのはナークス・ガレルマ
「おいおい、てめえは背丈の割にプライドが高すぎだっつうの、ほんと親父にそっくりだぜ」
「あんたがいうなよ」
「そいつはそうだ」
少年二人は歩き出す。その足先はどこに向かっているのか、わたしにはわからない。
おいおい、こりゃどーゆーことだ、あの女王陛下が、殺人犯だと、
「助かった」
「こんなところでつまずいてんじゃあ、お前も、まだあそこまで到達できんよ」
「あの子は本当にいい子なんです、絶対、何か訳があるはずなんです、刑事さん、どうか、あの子を助けてやってください」
「はい……」
「おい、少しは愛想よくしろっていってんだろ、ヤールルド、ったく」
ヤールルドの頭を軽く叩いて、女に頭を下げるのはカサジール
「おいおい、カサジールよ、お前最近調子乗ってんじゃねえの?」
「…………世界は………つくづく腐っているな」
突然囲んでいた男たちを次々と巧みな格闘術でなぎ倒していくのはカサジール
「ええい、またか、はい、お前ら解散解散!」
巨漢が割って入ってそれを止める!
「いやーね、このクラスは変な奴が多くて、ねー」
「そうかもしれないわね……」
二人の女子は話している、一人は活発そうな、もう一人は寡黙な、黒髪を長く持つ不思議な雰囲気をもつものだった。
「……」
聴力の高いカサジール。彼は一体どこまで……
「俺にはわからんのよ、君はどうしてこうもトラブルばっかり起こすかね〜。いや、君は悪くないんだよ。実際先にやってきたのはいつだって君の方ではなく相手の方だからな〜」
「簡単ですよ、遺伝子が告げているんですよ、彼らに、僕が脅威だと」
「君は毎回よくわからんことを言うな、まあ君もよくもまあそんな表情一つ崩さずに毎度毎度対処できるよな〜」
嘲笑しながらカサジールは校長と話す
カサジールは、家に帰るとそこには何もない、誰もいない。
家には数あるトロフィーの数、賞状などなど
「ふっ」
テレビをつけるといつものようにやっているロータスの確保報道
「人間というものはつくづく弱い生き物だな」
カサジールは微笑を浮かべながらそう呟く
「ロータス、彼らは高い知能と戦闘能力を持っております、しかし、人間に敵対的なんですね、そして、最も厄介なのは、人間となんら変わらない見た目をしているんですよ」
歳をとった評論家はテレビの中で饒舌に語る
「いやー、恐ろしい話ですね〜、今もこうして彼らの計画が進んでいる訳ですか、一刻も早く解決しないとですね」
よく最近テレビで見かける芸人は笑いながらそういう
「歴史が証明してますからね、やっぱり、種が違うと潰し合う運命なんでしょうね、ホモ・サピエンスがその他の人間に準じる種を滅ぼしたのと同様に」