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風のダンス

踊りたい。

シャンシャンシャン

と、鈴の音が静かな昼下がりの森に優しく響きます。

それに合わせるように風で木々が揺れ、そこに積もっていた雪が落ちる音も聞こえます。


「ワン、ツー、スリー。ワン、ツー、スリー。いいね、いい感じだよレミ、その調子。」

「これなら…春の…お祭りにっ! 間に、合う…かなっ?!」


小さい鈴をじゃらじゃらと持った短い銀髮の青年が切り株の上で踊る小さな女の子に呼びかけます。女の子は茶髮のポニーテールを揺らし、軽快なステップを踏みながら応えました。

どうやら二人は踊りの練習をしているようです。


「そうだね。レミが頑張れれば、もうちょっと練習して、もっといい踊りをみんなに披露できるんじゃないかな?」

「そう、だねっ!…もう、ちょっと…がん、ば、るっ!」

「疲れたら言ってね。そしたら休憩にして『シド特製木の実ジュース』を振る舞うよ。」

「やたー!」


二人は会話しながらも、一方は鈴を鳴らす手を、もう一方はステップを踏む足を止めずに、楽しそうに踊りの練習を続けます。


シャンシャンシャン

シャンシャンシャン

耳障りの良い鈴の音は、ときどき途切れながらも、日が暮れるまで続きました。

踊り足りない。

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