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祭の後のモナカ祭り。

体育祭での奇跡の勝利を収めた次の日、俺は筋肉痛になり家でゴロゴロしていた。


ガチャガチャガチャ。


突然玄関のドアの鍵が開く音がした。


「あー、やっぱりゴロゴロしてるー。

お昼ご飯もまだでしょ?」


家に入ってきたのはモナカだった。


「なんでモナカがうちの鍵持ってんだ?」

俺は当然の疑問を口にする。


「おばちゃんがどうせラムネはお昼も食べずにゴロゴロしてるからお昼作ってあげてくれって鍵くれたんだよ。」


うちの親はモナカを俺のなんだと思っているんだ?


「体育祭疲れたよね?

鶏肉が筋肉に良いから今日は唐揚げにするね。」


モナカは慣れた手つきでエプロンを着ける。


「いやモナカも疲れてるだろ?

唐揚げなら俺が買ってくるから、お米炊いといてくれよ。」


俺が財布を持って玄関の方へ向かうとモナカが俺の手を握って止めた。


「いや!私が作るから。

ラムネの食べる物は私が全部作るから他の人の作った物なんか食べないで。」

モナカは必死で自分が作ると主張する。


「急にどうしたんだよ、最近モナカ変だぞ。」


「ちょっと待ってね。」

そう言うとモナカはエプロンを着けたままいきなりスカートを脱ぎ出した。


「えっ!えーっ?いきなりどうしたんだよモナカ。」


「私ね今日ブルマ履いてきたんだよ。

ラムネが俺だけに見せろって言うから。」

そう言ってモナカはエプロンをめくりあげた。


ブルマだ!


俺の身体がピクリと反応して熱くなる。


モナカがブルマを履いている。

黒のブルマのビキニブリッジと足の付け根に申し訳程度のピンク色の下着が見える。


ブルマなど動画とチョコが履いてるの以外見たことがなかった俺だが、なるほどこれはそそる物がある。

昔はこれで体育をしていたのか。

これはたしかに男心に染み渡る。


俺はモナカの膝が体育祭の練習で転んで傷だらけな事、モナカの太腿が俺に間近で見られる緊張と恥ずかしさで震えている事に気がついた。


俺は熱くなる身体を理性で抑えて出来るだけ冷静にモナカに話しかける。


「たしかにブルマは俺だけに見せろって言ったかもしれないけど、急にどうしたんだ。

何か悩みがあるなら聞くぞ。」


モナカは目に涙を溜めてゆっくりと話し出した。


「最近ね、私が子供の頃からずっと好きだった人が凄くカッコイイの。

しかも、チョコちゃんとも仲良いし、昨日なんかクラス女子みんなとキスしてた…。」


「おい、それって…、」


「その人が頑張ってどんどん成長して人気者になってくから、置いていかれる気がして辛いの。」


「……。」


「私はラムネの事が大好きです。

ブルマは私が履くからチョコちゃんを見ないで、キスも私がするから他の女の子としないで、私なんでもするから私とずっと一緒にいて下さい。」


熱い、熱い、俺の身体が熱い!


俺はモナカを抱きしめて激しくキスをした。

そしてキスしながらそっとブルマに手をかける。


「最近俺が変わった理由とか、チョコとの事とか後で全部話すよ。

俺が俺の意思ではっきり行動してる間に言うから聞いてくれ。

俺も大好きだモナカ。」


「うん。」


俺はモナカの嬉しそうな返事を聞いてから、身体の熱さに任せて理性を解き放った。



俺は疲れ切って動けなくなったモナカにそっと布団をかけてあげた。


「大丈夫か。」


「うん、まだちょっと痛いけど大丈夫。」


「俺の右肩に傷があるだろ。」


「ほんとだこんな怪我いつしたの?

知らなかった。」


俺は悪魔に傷を付けられて宝珠をもらった事。

宝珠の力で身体が熱くなる事。

チョコに匂いで悪魔と間違えられて襲われた事。

色々あってチョコのご主人様兼師匠になった事。

今してるバイトの事。

などを説明した。


モナカは俺の話を疑いもせずに聞いてくれた。


「悪魔とか信じてくれるのか?」


「子供の頃からずっと一緒に居るんだよ。

ラムネがウソついてる時はすぐにわかるから。」


モナカは笑いながら続ける。


「身体が熱くなって何にでも一生懸命になる事も良い事だよ。

最近のラムネかっこよかったもん。

女の子に興奮するのだって動物として良い事だし……。

ただ、私以外の女の子にラムネを盗られたく

ないから、今度女の子に興奮した時は私の所に直ぐに来てね。

私なんでも言う事聞くから。」


俺はモナカの言葉に胸がいっぱいになった。

心が熱くなった。


俺はモナカを抱きしめる。


「ちょっとー、ラムネ!恥ずかしいよ。」


「ごめん、もう一回。」


「えっ?さっきしたばかりだよ。

悪魔の力の影響なの?」


「いや、俺の意思だ。

俺がモナカの事が好き過ぎて我慢出来なくなった。嫌か?」


「もう…、嫌なわけないよ。

とっても嬉しいよ。」


俺達は再び熱く抱きしめあった。


一時間後疲れ果てた俺達はベットで休んでいた。


ピンポーン!


突然インターホンの音が鳴り響いた。


慌てふためいた俺はモナカのに服を着る様に言ってインターホンに向かった。


インターホンのモニターに映し出されていたのはチョコだった。


「あっはい。」

俺はシャツを着ながら返事をした。


「もしもーし、ご主人様、チョコです。」

「おっおう、今玄関開けるから待ってくれ。」


俺はズボンを履いて、着替えが終わったモナカがリビングのテーブルに座わったのを確認してから玄関を開けた。


「ご主人様、鶏肉を買ってまいりました。

鶏肉は筋肉の元になるので唐揚げを作って一緒に食べませんか?」


「おう、美味しそうだな。

今ちょうどモナカも遊びに来てるんだ。

上がってくれ。」


リビングに入ってチョコにモナカが話しかける。

「奇遇だねチョコちゃん、私も唐揚げ食べようと思って鶏肉買ってきたんだよ。」


「では調理しますね。」

それだけ言うとチョコは台所に向かった。


「あっチョコちゃん私も一緒に作るよ。」

モナカは慌ててチョコについていった。




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