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チョコ誘拐されるの巻

チョコが誘拐された!


今日はトレーニングをたくさんしたのでゆっくりお風呂に入ってストレッチをしていた俺に届いた、犯人からの突然の連絡に俺は動揺を隠せなかった。


「どういう事だ?」


俺が問い詰めると犯人はちょっと待ってろと告げた。


「オラ!

自分で話して仲間に状況伝えろや!」


スマホから人を殴る様な音とチョコの呻き声が聞こえた。


「すまねえな、こいつ強情で喋らんわ。

要件は1つや。

殺したりはせえへんから安心してモナカって娘と一緒にこいつの日本刀持って来いや。

以上や。」


そう言って犯人からの連絡は途絶えた。


俺は突然の連絡にどうして良いかわからない。


すると家のインターホンが鳴ってモナカが訪ねてきた。


モナカに話を聞くと内容はこうだった。


フレークとカカオ二人のトレーニングを受けてヘトヘトになったチョコは珍しく愛刀を置いて施設を出た。


チョコは本来なら愛刀を手放す事は無いのだが、チョコの愛刀は霊力が強すぎるため悪い者を呼びやすいのだ。


チョコはトレーニングで疲れきった状態での戦闘を避けるため、珍しく刀を置いて帰ったのた。


そこを犯人に狙われたらしい。


犯人がチョコの日本刀を知っている以上ただの誘拐ではないだろう。


俺はすぐにスマホを取り出してカカオに連絡しようとする。


「それはダメ!」

モナカは俺のスマホを取り上げる。


「犯人が最初に連絡して来たのは私なの。

私が施設の鍵を持ってないからラムネにも連絡がきただけで誰にも言うなって。」


俺はモナカに怒鳴る。


「だからって俺達だけで行くのは良くない。

冷静になれモナカ。

それじゃあ犯人の思う壺だろ!」


モナカは俺の両手を掴みしっかり俺の目を見て言う。


「フレークもカカオも島での事で弱ってる。

そんな二人に事件の事を伝えたら、今度は俺達が無茶なトレーニングしたからチョコが拐われたなんて悩んじゃうよ。」


…、冷静になってないのは俺の方だった。


さらにモナカは懐から銃を取り出して言う。


「それに私達はもう戦う力を持ってる。」


俺達二人で誘拐犯からチョコを取り戻す…。


霊が相手なら大分戦う自身もついてきてるが相手は誘拐犯だ。


それに相手が悪魔や魔獣の様な強敵だったらどうなる?


俺がそう考えていると辺り一面を邪悪な気配が包み込んだ。


「行ってこいよラムネ。

チョコは仲間なんだろ?

とりあえずチョコの近くから悪魔の気配はないぞ。」


邪悪な気配の正体、我が家に住み着いた悪魔はそう言った。


悪魔の言葉を受けて右肩が熱くなる。


「仲間なんだろ…か。」


熱い、熱い、俺の身体が熱い!


「その口振りだと場所はわかっているのだな?」


俺は悪魔にチョコが囚われている場所を確認してモナカと作戦をたてる。


犯人達がどこで見ているかわからないので、まず俺がタクシーで施設に向かい犯人達の目を引きつけ、その間にモナカが悪魔の言う場所をさぐる様にした。


俺のスマホにチョコからの連絡が入る。

もちろん相手は犯人達だ。


「タクシーに乗って施設に向かってる様だな。

モナカとかいう女はどうした?」


俺はそっと下唇を噛む。

やはり監視されていた。


「モナカは女の子だ家で留守番している。

とりあえず俺が刀を取りに行く事になった。出来ればそちらに向かう時も彼女は許してやってほしい。」


「お前だけでもいいだろう。

俺達の目標はこの悪魔チョコの断罪と刀の破壊だけだ。

お前達に手を出す気はない。

また連絡する。」


悪魔チョコ…。

俺は情報を整理する。


まず犯人達は俺がタクシーに乗っている事は見ている様だが、モナカがうちに居ない事は知らなかった。


モナカがチョコが囚われている建物に向かった事はばれていない。


そしてもっとも大きな成果は意外にも融通が利くという事だ。


誘拐犯は悪魔チョコと言った。


今回の犯行は個人的にチョコに怨みを持つ者の様だ。


チョコの刀も欲しい訳ではなく破壊と言った。


俺は初めてチョコと出会った日の事を思い出す。


もしかして…、これは…!


そんな思考を巡らせていた時、再び俺のスマホに連絡が入った。

俺はスマホを開いてモナカからのメッセージを読む。


「敵アジト侵入成功。

チョコを見つけ次第、敵を暗殺する。」


これはヤバイ!


どうやらチョコ側にも問題がある様だし、何より犯人は人間だ。


モナカに人殺しさせる事になってしまう。


俺は迷った。


敵に殺意がないとモナカに報せればいいのだが敵は既にチョコを誘拐している。


何かのきっかけで突然狂変するかもしれないのだ。


そうなるとチョコだけでなくモナカも危険に晒す事になってしまうのだ。


俺は迷った挙句こうモナカにメッセージを送った。


「何かあるかもしれないからチョコをみつけても動くな安全優先で行動してくれ。」


こうしておけばモナカが人を殺す事もないし、モナカが油断して暴走した敵に殺される事もない。


俺は静まりかえった深夜の街中を走るタクシーの中で心に誓いを立てる。


モナカは傷つけさせない。


自業自得らしいチョコも助ける。


そして…、出来れば敵の話も聞いて、敵も助けたい。


久しぶりの右肩の疼きはそうしろと俺につたえていた。


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