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悪魔のパーティとフレークのパーティ

買い物リスト。


小麦粉、タコ、パジャマ二着、ポテトチップス、ジュース、エナジードリンク、ウコンエキス………。


驚いた事に悪魔はあの夜からずっと俺の家の一室に住み着き、ありとあらゆるパーティをゆかりんと二人で開催していた。


今度はタコパとパジャマパーティがしたいらしい。


エナジードリンクはともかく、お酒も飲んでいないのにウコンエキスまで要求してきている。


ちょっと待て。


半分ドラゴンのゆかりんと悪魔のパジャマってなんだ?

サイズもわからないし、そもそも必要なのかもわからなかった。


そもそも俺はまだ悪魔の名前すら知らないのだ。


「ラムネー、何見てるの?」

メモを見ている俺にモナカが話しかけてきた。


「あー、買い物リストだよ。」


「そっか、ラムネは一人暮らしだものね。

買い物とか掃除も自分でしないといけないから大変だ。」


俺はモナカの言う通り一通り家事を一人でやっている。


ただ掃除はしていなかった。


悪魔が謎のこだわりを見せて掃除は悪魔がしているのだ。


悪魔が滞在する以上そこに不備があってはならないらしい。


最近では悪魔の使い魔達の出入りもあるようでたまに結界が壊れていた。


毎度毎度結果を貼り直すのは俺しか出来ない為、俺の結果の腕は無駄に上がっていた。


最近では部屋だけでなく部屋から段階的に多重結果を貼って家まるごと覆っている。


お陰でポストに余計なチラシが入ったり、変な訪問販売がきたりしなくなったので一家に一幕結界をオススメしたいくらいだ。


「今日は施設に修行に行くの?

それとも除霊?」


悪魔のとてつもない霊圧と魔力と邪気の近くにいると身体に負担がかかるので、俺は強くなる為に今まで以上に熱心に修行していた。


積極的に除霊に出ているのは悪魔が無駄に毎晩毎晩パーティをするからお金がかかるせいだ。


その他にも悪魔はエアーガンを買ってサバゲに行きたがったり、図鑑を見ては動物園に行きたがったりしている。


当然そんな事は出来ない。


俺は悪魔にネットを教えていない事を本当に良かったと思っている。


ありとあらゆる楽しそうな事に首を突っ込む悪魔にネットなんか教えたら大変な事になるからだ。


「今日はカカオさんと合流してから除霊らしいよ。

チョコも学校休んでるから朝から出てるんじゃないかな?

モナカには連絡なかったか?」


「そうなんだ。

なんかフレークさんから荷物届いてたからそれに手紙でも入ってたのかな?」


俺とモナカは特に気にしないで授業を受け、モナカは直接家に俺はタコパの材料となんとなくいつもより多めに食材を買って帰った。


ーーー


「おーい!悪魔。

タコパの材料買ってきたぞ。

あとまだ食べた事なさそうな物も適当に買ってきたから冷蔵庫に入れておくな。」


「おう!サンキュー。

それとなラムネ。

今日の任務には絶対にゆかりんを連れてけよ。」


「おう!いいのか?

一人でタコパになるぞ?」


「さすがに我とて一人でタコパなどせぬわ。

タコパの準備に色んな材料でタコ焼きを作ってみるから無事帰ったら食べるといいぞ。」


そんな何気ない会話を悪魔としてた頃、家の外から車が停まった音が聞こえ俺のスマホがなった。


俺がゆかりんを連れて車に乗り込むとフレークは乗っておらず、珍しくカカオが運転していた。


「あれ?カカオさんが運転ですか?

珍しいですね?」


「ああ。」


「珍しく口数が少ないじゃないですか?」


「ああ。」


「何かあったんですか?」


「ああ。」


「えっ?」


「フレークと連絡がつかない。

俺と玲子は救出に向かうがお前は来るな。

あとこの事はモナカには秘密な。

お前もあの子も死ぬにはまだ若過ぎる。

もしもの時はあとは頼んだ。」


カカオは前を向いたまま俺の方を見ないでそう言った。


「俺も行きますよ。

ゆかりんも行くって言ってます。」


「死ぬぞお前。

バカなのか?」


「生きて帰るために一緒に行くんですよ。」


「お前が死んだら残されたモナカはどうなるんだ?」


俺はそれを言われると少し弱った。

それでも俺は言う。


「フレークを連れてみんなで生きて帰るんですよ。」


「駄目だ。

お前は残れ、若過ぎる。

モナカちゃんと二人であとの事は頼む。」


カカオがそう言った時バックミラーに大きなリュックを背負ったモナカが見えた。


「じゃあ多数決で決めましょう。」


「俺とお前の二人だけなのに何言ってんだ?

ゆかりんを入れるって言うなら俺もリュッ君を入れるぞ。」


「俺は行きます。」


「駄目だ残れ!」


「じゃあみんなで行くで決定だね。」

そう言ってモナカが後部座席に乗り込んだ。


「おいラムネ!

モナカが来たの気付いてやがったな。」


「カカオが前ばっか向いて話してるからでしょ。」


「おいモナカ!

わかってんのか?

生きて帰れないんだぞ。」


モナカはカカオに箱を手渡した。


箱の中身はフレークのデザートイーグルだった。


「この前頼んだHK45とそれが入ってたの。

うちの師匠バカだから銃忘れていったみたいだから弟子の私が届けなきゃ。」


「まったくどいつもこいつも。

しかもフレークはこうなるのがわかってて一人で行きやがったのかよ。

パーティにはちゃんと俺を誘いやがれ。」


俺はカカオからパーティという言葉が出て少し驚いた。


「まったくどいつもこいつも。

カカオは一人で行こうとしたのかよ。

ちゃんと私を誘いなさい。」


後部座席でモナカはカカオのマネをする。


「これは帰った後焼肉ですね。」


俺はそう言いながらカカオの胸ポケットを指差した。


「そうだな。

今回はフレークの奢りだな。」

カカオはそう言って俺の手をどけて車を走らせた。


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