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修羅場と修羅場とピザパ。

俺とモナカが話し合っているお風呂場にチョコの足音が近づく。


残念ながら俺とモナカは真剣に話していたのでチョコの接近に気付かなかった。


「えっ…、えーっ!

何?二人で一緒にお風呂?」

チョコは寝起きだったせいもありよくわからないまま大声でそう言った。


「うわーーー。」

突然のチョコの大声にモナカも驚いて俺の背後に隠れた。


前門の虎後門の狼。


俺は優秀だが奇天烈なチョコよりも、昔から一緒にいてくれて支え合えるモナカの方が好きなんだと思っていた。


しかし、今は仲間という気持ちの方が強くモナカもチョコも同じくらい大事に思っていた。


もちろんカカオもフレークも、そして使い魔のゆかりん・ジャンボ・ペッパー・リュッ君も大切に思っている。


俺は予想すらしていなかったこの状況に気持ちの整理がつかないまま何とか声を捻り出した。


「悪魔だ…。」


俺は何で悪夢ではなく悪魔だと言ったのかはわからないが何故か悪魔だと口に出していた。


「ピンポンピンポンピンポンピンポン!

大正解ー!」


突然チョコの後ろの脱衣場の壁から陽気な声を上げながら悪魔が現れた。


チョコは突然背後に現れた悪魔に振り向く事すら出来ずにその場に座り込む。


何か黒い影が視界の端を駆け抜けたと思った瞬間には既に俺の首は悪魔の左手の中だった。


今度は悪魔の右手がゆっくりと俺の心臓辺りに触れる。


先程とは違いゆっくりとした右手は俺達全員に見えていたはずだが、誰一人として動く事が出来なかった。


悪魔は俺の身体から黒い塊を取り出して食べた。


「おー!濃縮された大勢の雑魚霊に男女の修羅場スパイスがたまりません。

多くの雑魚霊はゆかりんの咆哮や毒により味を損なわない様に即死させられていてこのこだわりの下準備が最高の味を生むのです。

たまらない美味しさです。」


悪魔は誰も参考にしない食レポをしながら俺の体内で生成された黒い塊を食べ終えると帰っていこうとした。


俺はやっとの思いで声を絞り出す。


「どこから仕組んだ?

まさか公務員の腐敗からか!」


悪魔は哀しそうな顔をして言う。


「仕組んだなどと…。

公務員が腐敗したのは愚かな人間の誤ち。

この修羅場もラムネ達の欲望の結果。

私は何もせずただただ待ってるだけ。」


そう言った悪魔が寂しそうに見えたので俺は何故だか謝ってしまう。


「そうか疑って悪かったな。

宝珠とか使い魔とか色々ありがとな。」


悪魔が妖しい笑顔を見せる。


「くっくっくっく、私に謝罪と礼など。

ラムネは本当に面白い逸材ですね。」


悪魔はそう言いながら壁を通り抜け帰っていく。


「お前強すぎてみんながびびっちゃうから、今度はもう少し恐がらせない様に出て来てくれ。」


「わかりましたよ、ではまた黒いが溜まった頃に遊びに来ますね。」


こうして悪魔は去っていった。


俺は悪魔の霊圧から解放されてその場に座り込んだ。


風呂に頭をぶつけそうになったがモナカが支えてくれた。


「悪魔と普通にタメ口で話してるから余裕なのかと思ったけど、私達を守るために頑張ってくれてたんだね。」


そう言ってモナカは俺を抱きしめてくれた。


「見直したわラムネ。」

まだ身体は震えているが悪魔の恐怖から解放されたチョコがそう言って俺に抱きついてきた。


前門の虎後門の狼。

俺は二人にもずいぶんと失礼な事を思ってしまった様だ。


前門の虎からは女の子らしい甘い汗の香りが、後門の狼からは石鹸の匂いを纏った女の子独特の甘い香りが俺を包む。


「モナカは冷えるといけないからお湯に浸かると良いよ。

チョコはシャワーを浴びて身体を休めるといい。

今日はピザでも頼むからみんなで食べて言ってくれ。」


俺は二人を虎と狼と思った事は言わずにピザで埋め合わせをした。


もちろんピザくらいじゃ埋め合わせ出来ないくらいにお風呂で二人と楽しんだのは言うまでもない。


俺達はお風呂から上がり届いた宅配ピザをテーブルに並べる。

缶詰だが果物とジュースも用意した。


「「「カンパーイ。」」」


チョコがピザにがっつく。

「全くもう恐がり過ぎてお腹減っちゃったわよ。」


「チョコは暴れ過ぎなんだよー。」

そう言いながらモナカもしっかりとピザを両手に持って食べる。



「わっわっ私はそんなにお風呂で暴れてないわよ!」


チョコは先程のお風呂場での行為を思い出したのか顔を赤くして否定する。


「へっ?お昼の戦闘の事だよ?」


モナカはピザに夢中なのかしっかりと確実に言葉の刃でチョコの急所を貫いた。


ボンッ!

と音が聞こえそうな程既に赤かったチョコの顔が一気にさらに赤くなった。


「ふふふ、はっはっはーーー。」

俺は笑い堪えきれなかった。


「チョコはエッチだねー。」

モナカもチョコをからかって笑いだす。


「うっ…、うるさい!」

チョコが俺とモナカの肩を軽く叩いてきた。


チョコに肩を叩かれた事で俺はある事に気がついた。


「ちょっとごめんな。」


俺は立ち上がって台所に向かい、小松菜やバナナを切ってお皿に並べる。


ピザと飲み物もお皿とコップに用意してお盆に乗せて自分の部屋に運んだ。


「俺達きっと強くなるから今はこれで勘弁してくれ。」

俺はそう独り言を言って机の上にお盆と使い魔のゆかりんを置いて部屋を出た。


俺は部屋のドアを閉めて結界を張った。


その瞬間結界越しに部屋の中に邪気が溢れたのを感じた。


結界があるのでリビングにいる二人にはきっと気付かれないだろう。


俺はリビングに戻った。


リビングに戻ると二人は楽しそうにピザを食べ続けていた。


ほっとした俺をモナカの使い魔ジャンボが見つめる。


「さすが我が主人が惚れた男。

スケールが違いますな。

残念ながら私ではまだ彼方の食事会には参加する自信がありません。」


どうやらジャンボは今頃ゆかりんと食事会をしている奴の事に気がついたらしい。


「ゆっくりでいいんだ。

ジャンボも俺達と一緒に強くなっていってくれ。」


「はっ!かしこまりました。」


俺達のピザパは夜遅くまで続いた。


昨日は更新出来なくてすいませんでした。

今日夜に昨日分投稿します。

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