三人と邪悪な黒い影。
遅くなってすいません。
今週もよろしくお願いいたします。
俺達は久しぶりにいつもの雑魚除霊に来ていた。
モナカは使い魔ジャンボに乗りながら敵の周りを走り回り敵を撃ち抜いていく。
チョコは剣で敵を斬り捨てながら式神を使い敵の逃亡や移動を防ぎ有利に戦闘を進めていく。
俺は使い魔のゆかりんを肩に乗せて、いつもの銃と暗黒剣を使い分けながら敵を倒す。
「ふぅ…、これで終わりね。」
チョコは最後の一体を斬り捨てらと俺を振り返って言う。
「あんたの使い魔なんとかならないの?」
「なんとかってなんだ?」
「だってモナカのジャンボはモナカを乗せて走れるし小さな怪我の治療も出来る。
カカオのリュッ君は治療や疲労や魔力の回復が出来るし、フレークのペッパーは色んな補佐が出来るじゃない。」
「ゆかりんは可愛いぞ。」
俺はチョコの言いたい事がわかっていたがあえて流した。
現状俺は銃と剣を使って居るのでゆかりんの戦闘参加は必要ないのだ。
それにゆかりんは前回のダム湖でここ一番で働いてくれている。
俺はチョコの言いたい事もわかるし何回か玲子さんにも相談していた。
通常使い魔は主との相性で現れる。
俺の場合は例の悪魔が勝手にドラゴンの様な爬虫類ゆかりんを連れてきてしまったのだ。
俺は優秀なゆかりんの使い所がわからなくて困っていた。
はっきり言って今のゆかりんは本当にただの愛玩用ペットである。
チョコは俺とゆかりんの様子を見て言う。
「私がペッパーの様に鍛えてあげるわよ。
ちょっとこっちにチビドラよこしないよ。」
それを聞いてゆかりんは急いで俺の肩から胸ポケットに逃げる。
「いや嫌がってるしいいよ。
それにゆかりんはチビドラじゃなくてゆかりんだ。」
ゆかりんが嫌がってるので俺はチョコの誘いを断った。
「小さいドラゴンなんだからチビドラでも手乗りドラゴでもなんでもいいじゃない。
いいから私に鍛えさせなさいよ。」
前回ペッパーの教育というか調教に成功したチョコは動物の飼育に自信を持っていた。
俺とチョコが言い合っているのを聞いて胸ポケットからゆかりんが顔を出してチョコを見る。
チョコがゆかりんを捕まえようと俺のポケットに手を伸ばした瞬間だった。
プッシューー。
ゆかりんが口からまるで殺虫剤の様に毒ガスを吐いてチョコを眠らせる。
「寝ちゃたから好きにするといいよご主人様。
性格は難があるけど若い女子高生だよ。」
ゆかりんはとんでもない事を言って胸ポケットに去っていった。
モナカとジャンボが変な目でこっちを見てくる。
「ラムネはそういうプレイも好きなの?」
「おいモナカやめてくれ…。
今はその話しじゃない。
やっぱりチョコが一人だけ使い魔が居なくて寂しいのかもしれないという話しだ。」
「その話しならちゃんと考えてあるよ。
今度の動物園旅行の時に水族館も行こうと思ってるの。
イルカショーのお姉さんとかカッコイイし、イルカショーなら笛で指示してて式神にイメージ近いでしょ。」
「なるほどそれはいいな。
要は現状チョコが戦いの道具としか見ていない式神に愛情を持ってくれればいいんだもんな。」
俺はモナカのアイデアに同意する。
モナカは再び俺を変な目で見て地面で寝ているチョコを指差して言う。
「で、コレどうすんの?」
…。
俺はフレークさんに連絡したが繋がらないので仕方なくチョコを背負う。
「やっぱりそうするんだね。」
モナカの視線が冷たい。
「ここに置いてく訳にもいかないだろ、心配ならお前もうちに来るか?」
「うん行く!」
「えっ?」
という訳で現在俺の家リビングのソファーにはチョコが横になっていて、その前にお風呂上がりのモナカが座っている。
「ふう、やっぱり動いた後のお風呂は気持ちいいね。
先に入らせてくれてありがとう。」
モナカは俺にいつもと変わらない笑顔を向けてくれる。
「おっおう、俺もシャワー浴びてくるな。」
モナカとは既に何回かそういう関係になった事があるとはいえ、久しぶりに家でゆっくりお風呂上がりの良い石鹸の香りがするモナカを見ると少しドキドキした。
俺は風呂場に入った。
ほんのりとまだモナカの温もりと匂いを感じる。
俺はこれ以上余計な事を考えない様に頭を洗い出した。
頭を洗っていたせいで気づかなかったが脱衣所にとある決意を固めてモナカがきた。
モナカは服を脱ぎ捨て俺が入っている風呂場に入ってくる。
何か音がした様な気がしてシャンプーをシャワーで流して俺は振り返った。
「洗ってあげるよラムネ。」
洗ってあげるよラムネ…ラムネ…裸胸。
そうそこには裸で立っているモナカが!
目の前にはモナカの胸があった。
「どっどーしたんだよ、急に!」
俺はびっくりして聞く。
「別にどうもしてないよ。
それに昔はよく一緒に入ってたじゃない。」
モナカは何事もないかの様に答えた。
「昔ってそれは子供の頃だろ。」
俺は出来るだけモナカの裸から視線を逸らして答えた。
「ラムネは私の事嫌いになったの?」
モナカが悲しそうな顔で言った。
「いやそうじゃないけど。」
俺はそれは全力で否定した。
「私はラムネの事が好き。
幼稚園の頃からずっと好きだった。
私ねチョコちゃんにラムネを取られたくないの。」
モナカと俺がそんな話しをしていた頃リビングでチョコが起きた。
チョコは周りを確認しここがラムネの家である事を認識すると、何やら声が聞こえてくるお風呂場の方へ向かった。
そしてそんな三人を陰から楽しそうに見る邪悪な黒い影があった。




