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命名 邪魔太郎。じゃなくてリュッ君。

玲子さん達とシャドゥの人達と埼玉・山梨・神奈川の除霊を終えた俺達はフレークの運転するワゴンで帰路を急いでいた。


ワゴン車の前には背中に使い魔を付けたまま大型バイクに乗るカカオが見えた。


「何で私だけ式神なのよ!」

ワゴンの中で使い魔と戯れる俺達を見てチョコは荒ぶる。


「そういうなって俺とカカオさんはくっつかれてるだけだぞ。」


後部座席でモナカはジャンボとくっついており、助手席ではペッパーがくるみを食べている。


チョコが荒ぶっているのには二つの理由があった。


一つはモナカとフレークを見てペットが欲しくなった事。


もう一つは、カカオが未だに使い魔に名前をつけていない事だった。


今朝カカオは使い魔に『邪魔太郎』とか『子泣き爺』とか名付けようとして使い魔に殴られていた。


そんなカカオにすら使い魔が現れたのに自分だけ式神になったのが気にくわなかったのだ。


そんなチョコがめんどくさくなりフレークは運転中だからと黙った。


俺もチョコがフレークに話しかけている隙にゆかりをお腹に乗せたまま寝たフリをする事にした。


俺達はパーキングエリアで休憩がてら軽く食事をとる事にした。


パーキングエリアはもちろんペット禁止だがカカオは使い魔を背中から剥がすのを諦めて席に座る。


「使い魔禁止とは書いてないからな。」


それでも一番入口に近い端っこの席を選んでる分気を使ってはいるのだろう。


「何あの渋いおじさんのリュックかわいい。」


カカオの周りに女子高生達が集まる。


「おっおう、ナマケモノって生き物がモチーフなんだ。」

女子高生に囲まれたカカオは少し嬉しそうだった。


「名前は何て言うんですか?」


「名前?

あー、じゃあリュッ君だ。」


カカオはさっきまでは邪魔太郎とか言ってた癖にリュッ君と名付けた。


「本物みたいで凄いですね。」

カカオの使い魔リュッ君は女子高生に触られても寝ていてまったく動かない。


「あー、プレゼントのお礼に友達に貰ったんだが結構高かったみたいだ。」

使い魔は玲子さんから高額な爆弾と引き換えに貰ったから嘘は言ってない。


「そうなんですか残念。

どこのお店で売ってるのか聞きたかったな。

それじゃまたね、渋いおじさん。」


カカオは女子高生達に笑顔で手を振る。


「カカオって女子高生が好きなんですね。

私達も気をつけなきゃねモナカ。」

一人だけ使い魔の居ないチョコは相変わらず不機嫌だ。


パーキングエリアで古い味付けのなんとも言えないラーメンを食べた後、俺達は休憩広場に行くこちらはペット可だ。


フレークは地域特産のきのみ詰め合わせをペッパーに食べさせる。


「美味しいか?」

「凄く美味しいです。」

「じゃあ日持ちするだろうし少し多めに買って帰ろう。」


モナカのジャンボは大きいので少し目立つ。

「ジャンボ、キャッチ!」

モナカが投げるボールをジャンボは楽しそうに次々キャッチしていく。


俺とカカオは動かない系使い魔ペアと一緒に日向ぼっこだ。


チョコがキレるまでそんなに時間はかからなかった。


チョコはモナカとジャンボが遊んでいるボールを一つ奪うと青空高く投げる。


「取って来い!」


「キュアワワワーーー。」


チョコの手から巨大な鳥が現れてボールを空中キャッチする。


「やはり私の式神が一番優秀なようね。」

チョコが満足気なドヤ顔でそう宣言する。


「バカ車に戻るぞ。

こんな所で巨大な鳥出したんじゃねえよ。」

悪目立ちし出した俺達は車に急いで戻り直ぐに出発する。


「ふざけんな小娘。

お前のせいで、追加のきのみ買えなかったじゃねえか!」


この日以来チョコはペッパーに嫌われた事は言うまでもない。


ーーー


後日、学校に来てもチョコは不機嫌なままだった。


何でもカカオとフレークが飼育本を買って読んだり、ペット用のケージやオモチャや止まり木などを用意したらしい。


「で、チョコの式神はどうなってるんだ?」


「私はちゃんと訓練しているわよ。

新しい技も覚えさせたわ。」


「おお!どんな技覚えさせたんだ?」


「えっと捨て身タックルでしょ、それに…。」


地獄車や捨て身投げ、ファイナルボムや破滅カウンターなどだった。


「なんか反動のある技多くない?」


「えっ?だって意志もないから怖がったりしないし痛みもないわ。それに私の中に戻せばすぐに回復するのよ。

その方が効率良いじゃない。」


意志がないとか本当に痛みがないのかもわからないが、一応生き物である式神をそういう風に使う事に、俺は少しだけ出会った頃を思い出した。


「チョコは自分では反動のある技使わないだろ?」


「昔は小さかったし普通に倒せなかったから良く使ってたわよ。

良く血だらけになって手足を引きずって帰ってたわ、懐かしいわね。

今はカカオに禁止されてるのよ。

怪我すると次の戦いに支障をきたすから、効率が悪いからやめなさいって。」


なんとも言えない空気になってきたところで、俺は周りを見回してモナカが観光マップを読んでいる事に気がついた。


大阪・京都・北海道…。


「なんだ?話しに入ってこないと思ったら何見てるんだ?

次の除霊も地方なのか?」


モナカは俺とチョコを見て慌てて観光マップをしまった。


それはまるで隠しているかのように見えた。


ちょうどそこでチャイムが鳴って授業の時間になった。


俺のスマホが震える。


中を見るとモナカからだった。


「今度みんなで動物園に行くから可愛そうだからチョコちゃんには秘密にしといて。」


ナマケモノに会える動物園は約25ヶ所。

その中から俺の爬虫類系も展示されている動物園を探しているらしい。


俺はなるほどと納得してスマホを閉じて授業に集中した。


ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?

私は小説を書き溜めたり人気作を読んで書き方を勉強してました。


話は変わりますが第3話に挿絵頂きました。

なんでこのキャラやねん。ってツッコミはともかく、めちゃくちゃ嬉しいです。


よかったらご覧になって下さい。

それでは今週もよろしくお願いいたします。

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