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カカオとフレークの使い魔召喚。

あれから3日。

俺達は除霊を終えたシャドゥさん達と合流して県境の温泉宿で宿泊をあげる。


「かんぱーい!」


結局俺達は最初の爆弾作戦の日の報酬の3分の2をもらい、その後他県に逃げ出した霊を除霊し直してまた報酬をもらった。


他県は都の責任を合同で追及し、どこからかもたらされた最初の爆弾作戦は都がお金を節約しようとして失敗したという情報を盾に訴え、結局都は全部で最初の約2倍のお金を支払う事になった。


そのうち6分の5が俺達三組の報酬だ。


シャドゥさん達があんまり活躍してないから少し少なくて良いと言うので、その分は筋肉痛で悲鳴をあげるオッサンペアに渡された。


オッサンペアは玲子さんにある依頼をする。


「俺達にも式神くれないか。

もう山を自分の足で登るのはこりごりだ。

移動手段が欲しい。」


「お金は払えるの?」

玲子さんは冷たく言い放つ。


「そういうと思ったぜ、じゃーん。」

カカオとフレークは自身満々に爆弾を玲子の前に差し出す。


「部品を回収するだけでも大金になるが、他所のグループの技術が使われている。

これで足りるだろ?」


「なるほど。

あなた達じゃ分析出来なくても私達なら十分使えるわね。」


「じゃあ早速魔物を呼びましょうか。

どんな魔物が出てくるか、使い魔になるか式神になるかはあなた達次第選べないわよ。」


玲子さんは旅館の外に出て早速二人の前に魔法陣を浮かべる。


「馬かペガサス来い!」

カカオは勝手な事を言いながら使い魔を待つ。


最初に反応があったのはフレークだった。


フレークの前に犬くらいの大きさのリスの様な魔物が現れる。


「酒と豆をおくれ。」


早速玲子さんの部下が酒と豆を持ってくる。

フレークは酒と豆に魔力を込めた。


リスは豆をつまみに酒をくいっと飲み干す。


「お前硝煙の良い香りがするな。」


フレークにはそれだけで十分だった。


フレークはリスに酒を進める。

なんとリスは銃オタクだったのだ。


フレークはリスにペッパーボックスと名付けた。


「嬉しい名前付けてくれるな兄貴。

早速だが名前の礼するぜ、ちょっと一走り行ってくる。」


そういうとペッパーはどこかへ走っていった。


それが良いか悪いかは別にして指示を出さなくても動くのが、使い魔と式神の最大の違いだった。


ペッパーは使い魔。

フレークが命じなくても勝手に活動してしまう。


「フレークは使い魔か、乗れなくて残念だったな。」

カカオはそう言いながら自分の魔物を待つ。


「銃が好きなら乗れなくても僕は満足だよ。」

そう言いながらフレークは玲子の隣に座ってカカオの魔物召喚を待った。


やがてカカオの魔法陣が光り輝く。


「なっなんだ?」


光りが消えると何もいなかった。


「うおおっ!」

カカオが突然呻き声をあげる。


気がつくとカカオの背中に手足の長い猿のような魔物が巻きついてカカオに噛み付いていた。


「カカオ!」

フレークが慌ててデザートイーグルを抜いたが玲子が止める。


「カカオ自分で倒さないと式神にならないわ。」

玲子の声を聞いたカカオが返事をする。


「わかってる、フレーク大丈夫だ。

自分で何とかする。」

そう言っている間にも噛まれたカカオ肩から血が溢れ出る。


カカオは何とか振り解こうとするが長い手足の力が予想以上に強く逃げられない。


「契約終わった、もうお腹いっぱい。

おやすみ。」


なんとそう言って魔物はカカオにくっついたまま寝てしまったのだ。


玲子とフレークが慌ててカカオのもとに駆けつける。


玲子はカカオにくっついたまま寝る魔物を確認して言う。


「本当に契約終了しているわ。」


「なんなんだよこいつは!玲子調べてくれ。」

カカオが玲子にそう言った時、ちょうどフレークのリス型の魔物ペッパーが頬を膨らませて帰ってきた。


「兄貴の匂いのする奴集めてきましたぜ。」


そういうとペッパーは口から沢山の薬莢を吐き出した。


面倒な事に国内で銃を使って除霊すると薬莢を拾わなければいけないのだ。


フレークが普段積極的に除霊に参加しない理由はそれだった。


「これで僕は自由に銃が撃てるのかい。

最高だよペッパー。」


フレークはペッパーを抱きしめる。


主人に合わせた使い魔が現れる。

フレークはペッパーの助けで大好きな銃が撃ちやすなったのだ。


「そっちショットガンから兄貴と同じ油の匂いがするな。

珍しい使い魔を連れてるが兄貴の相棒かい?」

ペッパーはカカオを見ながらそう言った。


「おい!この猿を知ってるのか?」

カカオは早速ペッパーに自分の使い魔について聞いた。


「旦那、動物に例えるなら猿じゃなくてナマケモノだぜ。

主人ならちゃんと使い魔の事把握してやれよ。」


ペッパーはカカオに使い魔について説明する。


「そいつの餌は葉物野菜やバナナかリンゴ2切れくらいで十分だ。

大体寝てるからトイレも週一くらいで良いから楽だぞ。」


カカオは興味深々でペッパーに教えをこう。

「で、肝心の能力はどんな力があるんだ?」


「肩の出血がもう止まってるだろ。

そいつが抱きついてるだけで治療効果と体力回復効果がある。

試しにそこら辺走ってみろよ、いつもより息切れしにくいはずだし筋肉痛にもなり辛いぞ。」


確かにカカオの傷は既にふさがっていた。


「ところでなんでこいつはいきなり噛んできたんだ?草食なんだろ?」

「葉っぱに魔力込めるのを待つのがめんどくさかったからじゃね?」


「なんで俺にくっついたまま寝ちゃったんだ?」

「降りるのがめんどくさかったんじゃね?」


それだけ言うとペッパーはフレークのもとに戻ってフレークの体の中に消えた。


「おい玲子!こいつどうやって体の中に戻すんだ?」


「さあ?普通勝手に戻るわよ。

やっぱり戻るのがめんどくさかったんじゃね?」


玲子はペッパーのマネをしておどけてみせたのだった。


今週もありがとうございました。

平日更新の本作品。

書き溜めがなくなってしまっているのでゴールデンウィークは更新をお休みさせていただきます。

次回7日からまたよろしくお願いします。

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