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使い魔と式神と悪魔と聖剣。

俺とチョコとモナカはカカオに連れられてとある高級旅館に来ていた。

カカオの知り合いの玲子さんという人の家らしい。


「いらっしゃい、ラムネ君とモナカさん。

それと久しぶりねチョコちゃん。」

玲子さんらしき物凄い綺麗な女性が話しかけてきた。


もともと玲子さんと面識があるらしいチョコが代表して返事をする。


「ご無沙汰しています玲子さん。

今日は秘術を教えて下さると言う話しですが本当によろしいのですか?」


各家に代々伝わる秘術。


今日はその秘術を俺達3人に教えてくれると言うのだ。


「もちろん貰う物はカカオとフレークから頂いてますわ。

今回の作戦にも影響のある事なので、遠慮なく学んでいってちょうだい。」


そもそも秘術はお金で買えるものではない。

秘術が使えればお金なんて直ぐにでも稼げるのだ。


「一体何を捧げたのカカオ?」

チョコはカカオに聞いた。


「あー、俺とフレークのプライドかな。

いいからさっさと学んでこい。」

カカオは適当に話しを流した。


俺はこの何年か後にカカオとフレークが捧げた物の話を知ることになるのだが、世の中には知らない方が幸せな事もある。


「とりあえず契約の魔物を呼び出しましょう。」


俺達3人の前に不思議な和風の魔法陣の様なものが浮かび上がり、まずはモナカの前に大きな狼の様な魔物が現れた。


それを確認すると玲子さんは大きな生肉をモナカに渡して魔力と気持ちを込めて狼に捧げる様にモナカに言った。


モナカは宝珠を持っている俺や、幼い頃から鍛錬を重ねてきたチョコとは違い魔力の扱いが下手だが、何とか魔力を込めて生肉を狼の前に置いた。


「下手くそだが暖かい魔力だな。

よかろう力を貸してやろう。」

狼が突然話し出し生肉を食べる。


生肉を食べ終わった狼はモナカに言う。

「主よ我に名前をつけろ。」


「じゃあ大きいからジャンボで。

それから私の事は主じゃなくてモナカでいいよ。」


「わかった。では我は今日からジャンボ。

モナカ様の使い魔となろう。」


そう言ってジャンボはモナカの隣に移動して座った。


次にチョコの前に大きな鳥の様な魔物が現れた。


チョコは玲子さんに渡してもらった豆に器用に魔力を注ぎ混んで鳥の前に置いた。


バンッ!


鳥はチョコの置いた豆の入った皿を思いっきり蹴飛ばした


「嫌よ、こんなトゲトゲギスギスした魔力の主人なんて。

なんか友達とかも少なそうだし。」


鳥はチョコの魔力を否定しながらチョコの悪口を言った。


それを見て玲子さんは咄嗟にチョコに指示する。

「チョコ、死なない程度に痛めつけて式神にしてしまいま…。」


玲子さんが言い終える前にチョコは鳥の魔物をボコボコにしていた。


「誰がトゲトゲギスギスしてて友達が少ないって。」


「すみません…。」


それを見たジャンボは恐怖のあまりそっとモナカにくっついた。

モナカもそっとジャンボを撫でてあげる。


チョコは使い魔が出来たらあげようと考えていたタグ付きの可愛いピンクの首輪のタグに鳥と地面の和風の魔法陣を封印する。


タグには可愛い字で名前チョコ太。

飼い主不二家ちよこ。

そしてチョコのスマホの番号が書いてあった。


玲子さんは苦虫を噛み潰したような顔でチョコに言う。

「式神は絶対服従で意思もないから会話も出来ないし名前も必要ないわよ。」


「わかってます…。」

チョコは小さく答えた。


「あっでも式神の方が優れている点もあって…、」


「わかっています…。」

チョコは力なくうなだれた。


その時だった。


俺の前の魔法陣が光り輝き、辺り一面に凶悪な魔力が吹き荒れる。


玲子さんと玲子さんの部下達、カカオ、チョコ、モナカも全員が慌てて武器を構える。


そして俺の前にあの悪魔が現れた。


「やれやれわしのラムネに勝手な真似を。

武器など構えても無駄だ諦めろ。

それに今は暴れに来た訳ではない。」


悪魔はそう言うと偉そうに縁側に座り、玲子さんの部下にお茶と茶菓子を要求した。


「久しぶりだなラムネ。

お前もこっちに座れよ。」


悪魔はそう言いながら縁側を指差した。


「暗黒剣を出せ。」

悪魔は俺から暗黒剣を奪い、暗黒剣の黒いオーラを出されたお茶菓子に塗って食べる。


「相変わらず味は最高だが思ったより量が少ないな。

ちゃんと世の中の為に働いているか?」


悪魔は世の中の為に働いているかなどと言い出した。


俺はこれまでの生活を悪魔に話した。


「なるほど。

カカオとチョコと言ったか褒美を与えよう。

その武器を寄越せ。」

そう言うと悪魔はカカオから大剣を奪って舐めた。


悪魔が大剣を舐めると穢れが浄化され大剣が聖なる力を帯びていくのが俺にもわかった。


「大剣を浄化したのか?」

カカオが悪魔に聞く。


「いや、剣に付いた穢れを食べただけだ。

浄化された様に感じるのは今までお前が切った悪霊の分だけ剣が進化していたのだ。

剣に付いた穢れのせいで剣が進化している事に気づがなかっただけであろう。」


悪魔がカカオと話している隙をついてチョコが悪魔に斬りかかった。


首に剣が当たったが悪魔は何事もないかの様に剣をチョコから奪いチョコをふっとばした。


「これは良い剣だな。」

そう言って悪魔は美味しそうに剣をペロペロ舐めはじめた。


「ずいぶん懐かしい奴等も切られているな。

代々受け継いで使っているな。」


悪魔は剣を舐め終えると地面に倒れて動かないチョコに投げ返した。


「お前はその剣を使ってきた者の中で一番弱いぞ。

精進して頑張れ。」

チョコに投げ返された剣はカカオの大剣とは明らかに違うレベルの輝きを放っていた。


あそこまでいけばただの一般人でも神聖さを感じるだろう。


動けないチョコは悔しそうに目だけを動かして悪魔を睨んでいた。


今週もよろしくお願いします。


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