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オラオラ胃袋で女子弁当を喰らい尽くす。

除霊旅という非現実の次の日俺は学校でどこにでもある現実を味わっていた。


はあー、暇だー。


教科書の内容をそのまま読み上げ、そのまま黒板に書いていくというなんの意味もない歴史の授業をバカらしく聞いていた。


なんか面白い事件ねえかなー。


そんな事を思っていると突然教室がざわついた。


なんだと思い皆んなの視線の先、校庭を見てみるとそこには、黒塗りの高級車と美人三姉妹が立っていた。


内海内海至高の内科医。

内海内海最高の内科医。

内海内海孤高の内科医。


耳をすませばアホみたいな歌が黒塗りの高級車から流れていた。


学校の生徒達が普段見た事のない様な黒塗りの高級車と美人三姉妹にどんどんざわついていく。


学校の授業終了のチャイムが鳴り響く。


その時だった。

アホな歌のボリュームが上がったのだ。

内海内海至高の内科医。

内海内海最高の内科医。

内海内海孤高の内科医。


そして黒塗り高級車のスピーカーから大音量で内海至子の声が響き渡った。


「ラムネ様ー、愛しの至子がお弁当をお持ちしましたわー。」


ほんの数分前になんか面白い事件ないかなあーとか言っていた事が悔やまれる。


突然お金持ちの美人お嬢様三人からお弁当を渡されるという、思春期の学生の格好の面白い事件という名のネタを俺が提供してしまった。


クラスメイト達の会話が聞こえてくる。


「あれ駅前の内海病院の美人先生だよね?

うちお姉ちゃんいるから知ってるけど、優秀だけど勉強ばっかりしてたんだって。」


俺の右肩がチクリと疼く。

(努力家なのは別に良くね?)


「優秀でもあんなに拗らせたくはないわー、私はバカで良かった。」


右肩が少し熱を帯びてくる。

(何で一生懸命やった奴がやらない奴に笑われてるんだ。)


「あの年で恥ずかしくないのかしら。」


(幸せになるのに年なんか関係ないだろ!)

俺の体が熱くなっていく。


確かにあの三人は恥ずかしい奴等だ。

だけど…、だけど…。


「うおおおおおおーーー!」

俺は校門に向かって走り出した。


三人を見ると勉強以外何もしてこなかったであろう三人の指には沢山の絆創膏が巻かれていた。


熱い、熱い、俺の身体が熱い!


「俺には三人の気持ちに答えられません。

でも、このお弁当に込められた想いは受け取ります!」


俺は校門で3つのお弁当箱を開ける。


「うおおおおおーーー!

うまい!うまい!うまいぞーーーー!」


俺はお米一粒残さずに3つのお弁当を平らげた。


「ありがとうとっても美味かった。

こんなに美味しい手料理が食べられるなら呼んでくれればまた遊びに行くから、次は普通に声かけてくれ。」


こうして美人姉妹は帰っていった。


次の日。

「ラムネ君ちょっといい?」

そう言いながら知らない先輩が俺にお弁当を持ってくる。


今日1日でもう5人目だ。


「私家庭科部なんだけどもし良かったら味みてもらえる?」


そう言いながら先輩は耳まで真っ赤にしていた。


俺の右肩がチクリと疼く。


「ありがとうめちゃめちゃうれいしいよ。」


俺はそう言いながらお弁当を受け取り蓋を開ける。


「うおー、美味そう!頂きます。」


俺は勢いよくお弁当を食べる。

もちろん、米粒1つ残さずに食べた。


「めちゃめちゃ美味しかったです。」

俺は先輩にそう言った。


俺が完食したのを見て先輩が嬉しそうに言う。

「どれが一番美味しかった?」


「全部美味しかったけど、卵焼きが普通と違って特に美味しかったな。」

ただ食べただけではなく俺はきちんと味もチェックしている。


「ホント!実は特別なダシを使ってて一番の自信作なんだ。

迷惑じゃなかったらまた作るからまた食べてね。」


先輩は喜んで自分の教室に帰っていった。


そう昨日の美人姉妹が作ってきたお弁当を3つも美味しそうに食べた事が評判になって、料理好き女子達がこぞって俺にお弁当を作って持ってきているのだ。


「そんなに食べて大丈夫なの?

いつも通りモナカちゃんもお昼作ってきてるんじゃないの?」


チョコが呆れた顔で聞いてきた。

若干不機嫌そうなのは俺がいろんな女子のお弁当を食べたからだろう。


「全部宝珠がエネルギーとして吸ってるから問題ない。」

俺は右肩を指差しながらそう答えた。


「ああ、すっかり忘れてたけど暗黒剣って燃費悪いんだっけ。」


「そうなんだ、だから鞄に隠してるチョコが作ってきたお弁当ももちろん食べるぞ。」

俺はいつもよりチョコの鞄が膨らんでいるのに気付いていたのでカマをかける。


「なっなっ、何でそれを知ってるのよ。」

チョコは真っ赤にした顔の前で手をバタバタしている、なかなかかわいい。


「いや、いつもより鞄が膨らんでいたから適当に言ってみただけだぞ。

やっぱりお弁当なのか?」


チョコの顔が恥ずかしさでヒクヒク震えたところでチャイムが鳴り俺達は会話をやめて席に座った。


授業中何回かチョコの方を向いて視線を合わせたが、その度にチョコは真っ赤になり凄く可愛かった。


そんな風に珍しくチョコが青春を謳歌していたその頃、カカオとフレークは都市の端っこで起きたとある問題に直面していた。


「こりゃちっと不味い事になったな。」


投稿が遅れてすいませんでした。

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