三人の天才美少女と落ちこぼれ長男
とある日の放課後事件が起きた。
「ラムネ君じゃあね。」
「おう。」
「ラムネ君また明日。」
「気をつけて帰れよ。」
俺はいつも通り女子達に囲まれていた。
するとある男子生徒が話しかけてきたのだった。
「すまないが少し相談があるのだ聞いてくれないか?」
「えっと…、誰だっけ?」
「眼鏡間 悟だ!
俺達はライバルだろ!」
「ああーそうだった。
いやもちろん冗談だ、覚えていたぞ。」
「君はオバケとか霊的なものが見えるという噂を聞いたのだが本当かい?
実は僕の知り合いの内海が取り憑かれているみたいで困っているのだよ。」
「その内海って奴は男か女か?」
「もちろん男だ。」
「実はここだけの話、霊的なものが見えるのはチョコなんだ。
チョコに相談してくれ。」
「「ラムネ(師匠)も見えるでしょうが!」」
俺達の話を聞いていたモナカとチョコが激しく突っ込んでくる。
「そんなに怒るなよチョコモナカ。
俺はまだ素人同然なんだから、経験豊富なチョコを紹介しただけだろ。」
「勝手に人の名前繋げて呼ばないでよ師匠。
どうせ女の子が絡んで居ないからやる気が出ないだけでしょ。」
「まあそう言うなよ。
ほら、悟が困ってるだろ。」
チョコはまだ納得してはいなそうだったが悟に話しかけた。
「私は家が剣術家だから精神修行の一環で霊的なものが見えるし、少しなら除霊も出来るわ。」
「それは本当かい不二家さん。
さっきも言った通り知り合いの内海って奴が取り憑かれた様で困っているのだよ。
助けて欲しい。」
「助けられるかどうかはみてみないとわからないけど協力はするわ、もちろん師匠も一緒に。」
チョコは勝手に俺の参加を決めた。
「もしよかったら今日内海の家で食事会があるんだ、見てみてくれないか?」
「いいけどいきなり会った事もない私が行っても平気なの?」
「内海の家は金持ちで彼の姉や妹の友達も来るから平気さ。」
俺の右肩がチクリと疼く。
「よし、早速行こう。」
俺は悟とチョコと共に内海という奴の家へ向かった。
ちなみにモナカは塾があるので欠席だ。
内海の家を見て俺とチョコは驚愕する。
家がでかい。
さっそく悟に案内された俺達は内海の父と姉二人と妹を紹介された。
紹介された彼女達は、
長女 内海至子
偏差値77で東京にある国立大学を次席で卒業して付属病院で研修医をしている。
次女 内海最子
偏差値78で姉と同じ大学に通っている。
三女 内海孤子
まだ中学生だが今のところ偏差値88で三大有名女子私立中学に特待生としてトップ入学している。
ちなみにこのパーティ会場には「内科医こそ至高の道!切って貼っての大工外科医は外道!」と書かれた横断幕が張られていた。
俺は内科医 至高 最高 孤高って凄え家だなと思った。
ちなみに三人は美人であった。
「はじめまして不二家ちよこです。
除霊師ではなくて家が剣術家を嗜んでまして、その精神修行の一環で少し霊的な事がわかる程度でどこまで手助け出来るかわからないのですがよろしくお願いします。」
チョコは除霊師である事を否定してあくまで剣術家であると名乗った。
後で聞いたがこの方が怪しくなくて信頼されるらしい。
「いや今日は来てくれて助かったよ。
うちの息子がとうとう偏差値49になってしまったんだよ。
これは呪われてるに違いないから見てやってくれ。
ちなみに君は偏差値いくつだい?」
「私は転校生なので参加しておりませんが、この前のテストでは悟君が校内一位で、ここにいるラムネ君が二位、よく一緒にいるモナカさんが三位でしたわ。
もちろん私も文武両道を目指して精進おります。」
「そうかなら良かった。
うちの息子を頼むよ。」
それだけ言って彼は去っていった。
俺は空気を読んで発言する。
「息子じゃなくてこの家が悪霊に取り憑かれてるんじゃないかい?」
何故か俺の発言は無視され俺達は問題の内海勉の部屋に案内された。
勉の部屋のドアの前に立つだけで異臭が漂い確かに普通じゃなかった。
チョコはハンカチを鼻と口に当てそっと部屋を覗いた。
「僕が病人を救わないとだめなんだ…、
僕が外科医を倒さないとだめなんだ…、
僕が勉強しないと世界中の人が病気で死んでしまう…、
ああなんで僕はだめなんだ…、食事もトイレも呼吸もしないで勉強がしたいあああああ…。」
俺達は勉の部屋の前から離れてチョコに話を聞いた。
「間違いなく生き霊ね。呪いの一種だと思ってもらって構わないわ。」
「やはりそうなのですか、弟を助けるにはどうすれば?」
「呪をかけてる相手はわからないの?」
「元の優しくて元気なお兄ちゃんに戻って貰いたいです。」
美女三人はそれぞれの反応を示した。
「それが下手な悪霊よりも生き霊の方が厄介で…、それに呪ってる相手が…。」
珍しくチョコが言い辛そうにしている。
「呪ってるのはあの父親だろ?」
俺はチョコの代わりに堂々と発言してやった。
「いや違うわ、本人よ。」
チョコはあっさり俺の発言を否定して事実を告げた。
「簡単に言うと思春期にコンプレックスを感じて自傷行為をする子とか、ネトゲ廃人や医者の不養生なんて言葉もあるわね。それが酷くなったと思ってくれればいいわ。」
長女の至子が言う。
「確かに仕事に邁進し過ぎて自分の体を壊す医師は毎年いますね。
実際父も母に会って私達が産まれる前はそういう気があった様ですし…。」
「自分の勉強はうまくいってないし、家柄も凄くておまけに兄弟は美人揃いで皆優秀だろ。
そりゃ呪いたくもなるぜ。
仕方がないからさっさと悪霊切っちまおうぜ。」
不用意な俺の発言に三人美女が固まる。
「ちょっとラムネ失礼でしょ、彼女達は彼女達なりに頑張って優秀なだけで何の悪い事もしてないのよ。」
慌ててチョコは俺を注意した。
「私達がびっ美人だなんて…、そんな事言われたのはじめてだわ。」
「どっどうしましょう、子供が出来てしまいそうですわ。」
「はわわわわ。」
三人の美女はそれぞれの顔を真っ赤にしながらおろおろしていた。
今週もよろしくお願いします。




