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猫女子生徒とチョコモナカシュークリーム。

放課後、俺は猫に取り憑かれている女子生徒を発見した。


猫飼いはめんどくさい。

俺はそう思ったが、右肩が疼きなんとなくその女子生徒の後をつけていった。


女子生徒は誰もいない小さな公園に入っていった。


「私がこの猫達に餌をやらないと、

私がこの猫達に餌をやらないと、

私がこの猫達に餌をやらないと、

私がこの猫達に餌をやらないと……。」


その女子生徒は何やらブツブツ呟きながら猫達に餌をあげていた。


家飼いの猫の平均寿命は16年。

飼い主が外に一人で行かせる猫の平均寿命は8年。

野良猫の平均寿命はわずが一年だ。


同じ野良猫を何年も見た事があるかもしれないが、それは猫の子猫だったり孫猫だったりする。


ほとんどの野良猫は生後半年持たずに死んでしまうのだ。


成猫も猫の爪菌や交通事故により死ぬ事が多い。


その女子生徒に取り憑いた猫の霊は不幸な野良猫を増やして、その魂を食べている様だった。


関わり合いたくない。

俺はそう思っていたが、右肩がどんどん熱くなっていく。


「おい!エサやりはやめろ。

お前は取り憑かれているぞ。」


俺は女子生徒の肩に触れ魔力を流し込む。


「ひっひっひっひ、さあ不幸な野良猫をもっと増やすのじゃ。

我にもっともっと野良猫の死体と魂を寄越せ。」


俺に魔力を流し込まれた女子生徒にもはっきりと猫の悪霊が見えた様だ。


「そんな!…、私こんな不気味な悪霊の為に不幸な野良猫を増やしていたなんて……。」

女子生徒は泣き崩れその場に座り込んだ。


俺は女子生徒を優しく抱き上げてベンチに運ぶ。

「もう大丈夫だ。後は任せてくれ。」


「待たせて悪かったな悪霊。

少し手荒なレイクエムになるが我慢してくれ。」


「私の名前はタマじゃ。

アホな人間に無責任に外飼いされての。

色々あって今じゃすっかり見ての通りの悪霊じゃ。

残念ながら体が勝手に抵抗してしまうが後は頼んだぞ。」


ヴゥギャニャーーーーー!

それだけ言うとそれ以上悪霊の猫は意味のある言葉を発しなかった。


意思を失った悪霊が俺に襲いかかる。

俺は暗黒剣を作り悪霊を切り伏せた。


切られた悪霊の一部が小さな悪霊になって俺に襲いかかる。


今まで無責任な人間により何匹の野良猫が不幸な死を遂げたのだろう。


その数はどんどん増えていった。


「くそっ。」

俺はどんどん数が増える悪霊の攻撃に追い詰められていった。


ババババババババッ!


そこに銃声が響き渡る。

「あれもう弾切れ?

グロックは便利だけど無駄が多いな。」


モナカだった。

「小さいのは任せて。ラムネは大きいの成仏させてあげて。」


モナカは体のあちこちからディフェンダーを取り出して撃っては捨てて小さな悪霊を成仏させていく。


「まったくもう、だから猫の悪霊に関わるなって言ったでしょ。」

今度はチョコが現れ、巧みな二刀流で悪霊を切り捨てていった。


俺のピンチに仲間が駆けつけてくれた。


熱い、熱い、俺の身体が熱い!


俺の暗黒剣に力がみなぎる。


「うおおおーー、暗黒剣ー!」


俺は悪霊を最大パワーの暗黒剣で切り裂いた。


「すまんニャ、人間よ迷惑をかけた。

それからそっちの女子にも悪い事をしたの。

猫も人間も悪い奴もいれば良い奴もいる。

願わくばわしのせいで、猫を嫌いにならないでくだされ。

ではさらばだ。」

そう言うと猫の霊は沢山のチビ猫の霊を引き連れて空へ帰っていった。


「あの…、私のせいですいませんでした。

野良猫に餌を与える事がこんなにも猫達を苦しめる事になんて思わなくて。」


泣きながらそう言った女子生徒を俺はそっと抱きしめた。

甘い様な石鹸の様ないい香りが俺を包み込む。


「君の優しい心は間違いじゃない。

ただやり方が悪かっただけなんだ。」


「体育祭で活躍してたラムネさんですよね?」


「ああ、そうだが?」


俺が答えるとその女子生徒はそっと俺に口づけをして照れながら帰っていった。


「あー、ハイハイ邪魔よ!

ラムネも薬莢拾うの手伝いなさい。」


俺がキスされるのを見ていたチョコとモナカが冷たい視線をこっちに向けながら薬莢を拾っていた。


「うーん、銃を投げ捨てながら戦う方が速いけど、銃に傷が付くのが問題ね。

でも、マガジン投げ捨てても結局はマガジンが傷付くわけだし…。」


モナカはディフェンダーを大事に磨きながらブツブツ言っていた。


俺は二人に気を使って声をかける。


「今日は助かったよ。

スーパーで唐揚げとシュークリーム買って帰るから、今日はうちで食べないか?」


「嫌よ、どうせそんな事言ってまたエッチな事するつもりでしょ?」

チョコが俺の誘いを断った。


「わかった。

じゃあ、うちに来るのはモナカだけだな。」


俺がそう言うとエロい事を想像したのかモナカの顔が赤くなった。


「待ちなさいよ、やっぱり私も行くわ。

シュークリームは駅前のケーキ屋にしてちょうだい。」


チョコはやっぱり来る様だ。


その晩俺はもちろんチョコモナカシュークリームを美味しく味わった。


「まさかシュークリームにあんな使い方があるなんて。」

「まったくラムネの発想にはいつも驚かされるよー。」


その日少し帰りの遅くなった二人は楽しそうに腰を庇いながら帰っていった。


作品に合う投稿時間が見つかりません。


なにはともあれ今日は月曜日。

また今週もよろしくお願いします。

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