島での報酬と学校で女子高生二人とお昼ご飯
弾切れ手前で船の近くの拠点に戻る。
「M3、15発×3外し7だ。」
拠点では係の者が次の銀の弾丸を渡してくれる。
M部隊の3番兵15発のマガジンを3つ使って7発は外したという意味だ。
つまりフレークさんの紹介で来た俺は、「F2、8発×4」となる、モナカはF3だ。
「F2、8×4外し12です。」
「にいちゃんこんな所でディフェンダーかい?貸し出しのM9もあるよ。
それから外しは罰金扱いで給料から引かれるから気をつけな。」
「はい、ありがとうございます。
使い慣れた銃がいいんで、ディフェンダーで大丈夫です。」
俺は実際には外しては居なかった。
銀の弾丸は当たれば一発で霊を成仏させる。
ただ小さなディフェンダーではなんか怖くてつい二発目を打ち込んでしまうのだ。
そこにモナカがやってきた。
「F3、8×8外し1です。」
受付のおっちゃんは不審そうな顔でモナカを見る。
「8×8って嬢ちゃん間違いじゃないのかい?」
するとモナカはスカートの中や服の中から次々とディフェンダーを取り出した。
霊だらけの無人島でスカートの中から銃を出すモナカに筋肉質なおっちゃん達は歓喜した。
「疑って悪かったな嬢ちゃん、そういえばフレークの紹介だったな。
それにしても重くないのかい?
これ全部で6キロ超えてるじゃないか。
お嬢ちゃんこそM9の方がいいんじゃないか?」
「えっ?銃は全然重くないですよ。
それに私の銃は壊れるまでこの子達だけです。」
「そうか、色んな意味であのフレークの紹介だな。
怪我しない様に頑張ってくれ。」
おっちゃんは諦めたようだ。
そこにフレークがきた。
「F1、7×20もちろん外しなしだ。」
「おう、相変わらずぶっ飛んでるなフレークまたデザートイーグルか。
あんたも熊倒してんじゃねえんだ、M9使えやM9。
弾だってただじゃないんだぞ。」
「仕方ないだろ。
今日はこいつの気分なんだ。」
「今日はって、いつもデザートイーグルじゃねえか。」
「いや、ちゃんとデザートイーグルの357と44と50を使い分けているぞ。」
「そういう話じゃねえ、弾用意すんのめんどくせえから9ミリ弾使えって言ってんだ。」
「やだ。」
そう言うと再びフレークは戦場に飛び出していった。
気がつくとモナカももう戦いに行った後だった。
「フレーク達の中じゃ、にいちゃんがまともに見えるな。」
「あ、はい。
じゃあ俺も行ってきます。」
「おう、怪我すんじゃねえぞ。」
途中おっちゃんからM9を借りて撃ってみたが便利過ぎて特に何も感じなかった。
ディフェンダーとM9で二丁拳銃もやってみたが命中率が低下してしまい、結局は両手でしっかり構えた方が良かった。
二丁拳銃など映画と漫画とフレークさんだけの世界だと思った。
おっちゃん達は泊まり込みで仕事するらしいが、俺達は学校もあるので船に乗った。
結局俺は130万、モナカは170万の稼ぎになった。
俺とモナカはお金をフレークさんに渡した。
プレゼントされた銃と弾代のつもりだった。
フレークさんはプレゼントした銃のお金は受け取れないと言ったが、俺はディフェンダーをもう一丁、モナカは色んな銃を撃たせて貰う約束をしてお金を渡した。
俺は家に帰って布団に入った時、島で右腕が発動しなかった事に気付いた。
なんでだろと思いながらも俺の疑問は意識とともにそっと布団に溶けていった。
こうして俺は体育祭の後なのにほとんど休まずに月曜日を迎えた。
「おはよう、ラムネ。
昨日は楽しかったね、私少し筋肉痛になっちゃったよ。」
今日もモナカと待ち合わせて一緒に登校する。
前にも言ったが小さめで大人しいモナカは痴漢に会いやすいのだ、幼馴染の俺がきちんと守ってあげなくてはならない。
「学校行く時はあの子達何丁連れて行くか迷うね。
今日は体育もないし全員連れて来ちゃったんだ。」
もちろんあの子達=コルト ディフェンダーだ。
全員連れてきたという事は銃を八丁も身体中に隠している事になる。
小さめで大人しい(?)銃を体中に八丁も隠し持った女子高生のモナカは痴漢に会いやすいのだ!
幼馴染の俺が守ってあげる…、必要が本当にあるのだろうか…?
などと思いつつ学校へ向かう。
教室につくと体育祭の盛り上がりを受けて学校のいろいろな女子が声をかけてくる。
「おはようラムネ、体育祭大活躍だったね。」
「おう!楽しかったな。」
「おはようございますラムネさん、体育祭かっこよかったです。」
「おう!サンキュー。」
「おっはラムネっち、体育祭かっこよかったねー。」
「おう、おはよう。
いつもカッコイイの間違いだろ?」
なんだか隣に居るモナカが凄い目で睨んでくる気がする…。
「じゃあ私自分の席に行くね。
今度またバイト(施設)行く時、あの子達(銃)の練習相手になってね。」
モナカは俺を睨みながら言う。
「おっおう、今日もお昼一緒に食べような。」
俺は銃の練習相手という意味深な言葉にビビリつつ何とか返事をした。
お昼休みお弁当を持って三人で屋上へ向かう。
「今日ラムネ凄いモテモテだね。」
「さすが師匠です。」
「そう言えば二人ともお昼休みも、武器を手放さないんだな。」
俺は何となく話を変える。
「こんなかわいい子達を手放すなんてとんでもないよ。
出来ればお昼休みもスプレー食べさせてあげたいくらいだよ。」
学校でお弁当を食べながら銃のメンテナンスする女子高生なんて非常識に程があるからやめてくれ…。
「私は一緒に食事するという感覚はありませんが、ギターケースに入れているとはいえ日本刀ですから一応。」
確かに教室に置いておいて何かの拍子に日本刀が出て来たらやばいな。
「そうだな、いつ悪魔に襲われるとも限らないしな。」
俺は無難な返事を選んでした。
改めて考えると学校で銃や日本刀を持った女子高生二人とお昼ご飯など物騒過ぎるな。
「師匠は持っていらっしゃらないのですか?」
「ディフェンダーは二丁共ちゃんと持ってるぞ。
それに俺の場合暗黒剣は身体の中にしまえるからな。」
そう言えば俺もディフェンダーと暗黒剣を隠し持っているんだった。
今後二人を非常識というのはやめよう。
何というか手に馴染んだ武器(相棒)というのは身体の一部みたいな感覚があり手放せない物なのだ。
「体育がある日はどうすれば良いか考えておかないとな。」
俺達は平和な日常を楽しんだ。
今週もありがとうございました。
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また月曜日からよろしくお願いします。




