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日本の降誕節

 日本人はキリスト教嫌いである。かつ、宗教一般に関しても蒙昧だ。


 だがどういった訳だか祭りというものが好きで、全く何のいわれがあって祭るのか分からない事でも、空疎にはしゃぎたて、何かと物を売るために動員することばかり考えている。日本人の12か月を見ると、各月に何かといろいろ仕込んであって、「暦を消費する」ということが恒例になっている。




 こうした祭りの中でも、商品化のいい餌食にされているのが降誕節であろう。森岡清美さんは、1970『日本の近代社会とキリスト教』評論社、の中で、日本で降誕節が初めて祝われた年を、1857年と考え、アメリカ総領事ハリスが祝ったものに日本人キリスト者が招かれたものとしている。


 もっとも、日本人が主催した降誕節としては1874年に東京第一長老教会の会堂で開催されたのが始めであり、宣教師の指導の下にツリーを飾り、花簪で飾りをつけ、大小裃で殿様風のいでたちをしたサンタクロースを登場させ、暗唱・対話・唱歌の余興を行ったものを挙げている。


 それにしてもその前年まで禁制高札が出されていて、キリスト者と言えば差別ならまだしも、殺害さえ当たり前であったのだから、この降誕節祝福にはそれなりの意味もあったのかもしれない。


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