先輩達
露璃先輩との衝撃の出会いから20分後、僕と情報部の先輩方は1番最初の部屋(ここからは1の部屋とする)にいた。
僕はまだ露璃先輩の下着姿が頭から離れないため、顔を真っ赤にしていた。
なんで、日本で下着姿で寝るんだよ。
しばらくは露璃先輩と顔を合わすだけで、真っ赤になるだろう。溜息がでそうだ。
露璃先輩は真っ赤な顔の僕を見てニヤニヤしている。
…溜息がでた。
気にしないようにしよう。
とりあえず、情報部について話を聞かなければ。
「珠川先輩から入部させてもらえると聞いたのですが、本当ですか?」
これは大切なことだ。
「いいよ。」
とりあえず安心した。
この学園では部長が部員を入部させたり、強制退部させたりすることができる。顧問も存在はするが、教師同様形だけである。
僕には入部させていただけるのか尋ねることの他にもう一つ聞きたいことがあった。
「珠川先輩に露璃先輩が僕を探すように言っていたと聞いたのですが、どうしてですか?」
これをどうしても、聞きたかった。
すると、露璃先輩は少し考えているような、素振りをみせたが、すぐに答えた。
「秘密だ。慶一は私を覚えていないんだろう?」
少し拗ねているように見える。
しかし、僕は全く思い出せない。
「教えてもらえませんか?」
「嫌だ自分で思い出して。」
怒らせてしまったようだ。
参ったな、どうすれば良いだろう。
助けを求めて、珠川先輩の方を見ると、彼女は相変わらず笑顔で、だが、どこか呆れている様子だった。もちろん、露璃先輩にだ。
せめて、ヒントでもあれば思い出せるとおもうのだけど。
「まぁ、良いや。
それより、情報部の説明するね。」