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よんかいめ

---【涙の記憶】


「女王、こちらに」騎士が腕から女王をひったくる。女王はその小さい手で僕のパーカーをつかむ。わわ、生地が伸びる。「どうして。魔王は自分の破滅にあなたを巻き込んだ張本人じゃありませんか」僕は思い出す。放逐の言葉を神が放った時に間に割り込んだ女王の姿。涙の記憶を。 @


---【睡魔】


「騎士」賢者の間延びした声が割り込んでくる。「こんな小さな魂の檻なんだから、力任せに引っ張ったらすぐ脱臼しちゃうよ?」騎士が慌てて手を離した。落ちかけた身体を慌てて抱きかかえる。再び腕の中に収まった女王はホッとしたようで、ついでにうとうとしはじめた。 @


---【最後の呼吸で】


『魔王、騎士を怒らないでね?』「怒らないよ」僕にしか聞こえない声に皆に聞こえる声の大きさで答える。「ありが」とう、と言う前に女王はすとんと眠りに落ちた。女王が眠ると僕は怖くなる。最後の呼吸でのさよならを2回聴いたから。僕は3度目のそれを聞きたくない。 @


---【震度3】


眠った筈の女王がぴくんと動いた。同時に揺れる地面。「わわ」「震度3位だな」慌てる騎士と落ち着き払った賢者。「最近多くない?」「そりゃここ、特異点だから」「こいつのせいなの?」僕を指さす騎士。諸悪の根源か僕は。「そりゃ魔王、女王、騎士、賢者と揃えば。ところで」 @


---【紅を羽織る】


「調度良かった。この子のLVアップ手伝ってあげて」「私が?」「お前LV12じゃん。俺LV103だから」経験値はパーティの平均LVから算出されるからLV高いのがいると一人頭の経験値が下がってしまう。「せめて紅を羽織るくらいまで」紅は高レベルの防御アイテムだ。 @

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