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最後の錬金術師にして最初の科学者

 錬金術とは中世に流行した鉛を金にかえるための技術研究。

 錬金術は成功こそしなかったが、その研究中に硫酸、硝酸、塩酸を発見した。

 近代科学工業では金以上に有益だが、その功績をたたえる人はいない。

「それで、錬金術はどこで失われたんですか《物理学者》さん」

 《普通》少女はたずねた。

「万有引力を発見したニュートンが最後の錬金術師となったよん。彼は科学への道を開き最初の科学者となった。皮肉にも彼の発見が錬金術を殺してしまった形になるねん」

「じゃあ、最後の科学者は、最初の何になるんですか」

「……魔法使い……かな?」

 《物理学者》はとぼけるように返した。

 21世紀中には全ての科学を統合する「万物理論」が完成するといわれている。科学が定義する世界の法則全てが明らかとなったとき、その発見者は最初の何になるのか。

 まだ誰にもわからないことである。

「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」

 アーサー・C・クラークの第3法則。

 昨今ではロボット3原則なみに有名な法則。

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