3月14日:虹色粉祭の日
「おはよう、みんな!今日は待ちに待った虹色粉祭の日よ!」
朝からルミナが元気よく家族を起こす声が家中に響いた。フィオナはベッドから跳ね起き、鏡の前で髪を整えながらワクワクした声で呟く。
「ついにきたわね、このカラフルで楽しい日が!実験にもってこいだわ」
一方、レオンはまだ寝ぼけながらも、「粉を投げて遊ぶ日だろ?早くやろうぜ!」と興奮気味に階段を駆け下りてきた。
クリスはスノーをぎゅっと抱きかかえながら、「スノーも虹色になろうね!」と笑顔で言ったが、スノーは翼をバタバタさせながら明らかに不機嫌そう。
「ボクは遠慮するよ、羽が汚れるじゃないか!」
それを見たフィオナはクスクス笑いながら、「そう言わずに、スノーも参加しなさいよ。羽が虹色になったら、かっこいいかもよ?」とからかう。
庭ではすでにアストルが大きな袋を抱えて待っていた。
「よし、準備完了!今年は特別に俺が作った『超虹色粉』を用意したぞ。少しだけ魔法を加えて、投げると七色が空に美しく舞い上がるんだ!」
レオンは目を輝かせ、「すげえ!やってみて!」と跳ねるように言った。
「さあ、みんな準備はいいか?」アストルが号令をかけると、家族は庭の中央に集まった。
「せーの!」
家族みんなで虹色粉を空高く投げると、一瞬で空中に鮮やかな七色の光が弾け、キラキラと輝く粉がゆっくりと舞い降りてくる。
「きれい!まるで夢みたい!」クリスが大きく手を広げて歓声を上げる。
しかし、次の瞬間、レオンが手にした粉が強い風に舞い、運悪くスノーに直撃してしまった。
「ぎゃああ!何してくれるんだ!」スノーは大げさに騒ぎ立てるが、家族はそれを見て大笑い。
「ごめん、スノー!でも似合ってるよ、虹色!」レオンは楽しそうに笑った。
スノーはしぶしぶ羽を広げて、「仕方ない、今日だけ許してやる」と呟いた。
それを見ていたフィオナがふと思いつき、虹色粉にさらに新しい魔法を加え始めた。
「見て!粉が踊る魔法よ!」
フィオナの魔法で虹色粉はまるで小さな精霊のように踊りだし、家族の周りをクルクルと楽しげに回り始めた。
「わあ!フィオナ、すごい!もっと見たい!」クリスが嬉しそうに跳ねる。
しかし、フィオナ自身も驚いた様子で、「あれ?これ、どうやって止めるのかしら?」と首をかしげた。
レオンは焦りながら、「おいおい、また変なこと始めたな!」と叫んだ。
結局、騒ぎを聞きつけたグレゴールが地下室からのそのそと現れ、「まあ、いつも通りじゃな。これは粉が疲れるまで待つしかないかのう」と笑いながら見守った。
祭りの終わりに、ルミナがみんなに温かいお茶を配った。
「今年も楽しかったわね。これでまた一年、無病息災よ!虹色粉が幸せを運んでくれるわ」
スノーは羽を震わせながら、ちょっと拗ねたように言った。
「毎年毎年、ドタバタが止まらない家族だよ、まったく!来年こそ静かに祝ってほしいね」




