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3月12日:少女冒険者の日

「今日は『少女冒険者の日』よ!」フィオナが朝から元気いっぱいにリビングで宣言すると、レオンはパンを頬張りながら不思議そうに首を傾げた。


「少女冒険者の日って何だ?」


「昔、『リトル・アマゾンズ』っていう勇敢な少女たちが村を救った伝説があるの。その勇気と冒険心を称える日よ」フィオナが得意げに説明する。


「へえ~!じゃあ今日はフィオナ姉ちゃんが主役だね!」レオンが茶化すと、フィオナは胸を張った。


「もちろん!今日は学院の仲間と一緒に村の歴史を探る冒険に出るの。怪しげな魔法ポーションの実験も兼ねてね!」


その言葉に、ルミナが少し心配そうに声をかける。「フィオナ、実験はほどほどにね。あなたのポーション、毎回何かしら爆発している気がするから」


フィオナは自信たっぷりにウインクした。「大丈夫!今回は爆発じゃなくて、ちゃんと実用的なポーションを作る予定だから!」


フィオナが仲間と出かけると、レオンはつまらなそうにため息をついた。


「おれも冒険に行きたいなあ…」


すると、隣で聞いていたクリスが手を挙げる。「クリスとスノーとで冒険しようよ!」


「え?どこに?」レオンが目を輝かせる。


「裏庭の薬草ガーデンで幻影冒険ごっこ!」クリスが嬉しそうに言うと、スノーが露骨に顔をしかめた。


「ええ…ボクも巻き込まれるの?」


しかし、その訴えはクリスの笑顔で瞬時に無視された。


裏庭では、クリスが幻影魔法で森や宝箱、さらにはミニサイズのドラゴンまで創り出し、楽しそうに冒険を始める。


「わー!宝物発見!」レオンがはしゃぐと、突然、幻影のドラゴンが動き出し、スノーを追いかけ始めた。


「ちょっと、クリス!これ動かすの反則!」スノーが慌てて逃げ回る姿に、子どもたちは大爆笑。


一方、フィオナは村の歴史を辿る森の中で、「成長促進ポーション」の実験を開始していた。


「見てて、これを植物にかけると…」フィオナがポーションを垂らした瞬間、草が勢いよく伸び、あっという間に仲間の少女たちを絡めとってしまった。


「ちょ、フィオナ!何してるの!?」仲間の悲鳴が響く。


「えっと、想定外の成長率だったみたい!」フィオナが慌てて別のポーションを取り出し、中和するが、結局みんな泥だらけになってしまった。


夕方、家族が揃った食卓でフィオナが申し訳なさそうに肩をすくめた。


「やっぱりまた失敗しちゃった…」


「まあ、それも冒険の一部よね」ルミナが温かく微笑む。


その横で、スノーが疲れ切った声で呟く。


「少女冒険者の日、もうボクを巻き込まないでくれ…」



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