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2月20日:フーディ・フーの呪文解放の日

「さあ、今日はフーディ・フーの呪文解放の日よ!」


朝からルミナの陽気な声が家中に響く。キッチンではフィオナがトーストを焦がし、リビングではレオンがスノーの尾を引っ張り、小競り合いが勃発中。


「フーディ・フーって、何する日だっけ?」レオンが首をかしげながら尋ねる。


「冬を追い払うためにみんなで空に向かって“フーディ・フー”って唱えるのよ。寒さを吹き飛ばす魔法が宿るって言われてるの!」ルミナが説明する。


「え、そんな簡単な呪文で? ほんとに効果あるの?」フィオナが半信半疑な様子でパンをかじる。


「昔からの風習だからね。でも、みんなでやると意外と盛り上がるのよ!」アストルが工房から出てきて、温かいコーヒーを啜る。


「どうせやるなら派手にいきたいよな!」レオンが立ち上がり、「フーディ・フー!」と叫ぶ。


「待って待って! まだ始める時間じゃないってば!」フィオナが止める間もなく――


ボンッ!!!


レオンの声に反応して、家の外に設置されていた魔導ランプが爆発した。


「ちょ、何これ!? 呪文関係ないじゃん!」フィオナが目を丸くする。


アストルが頭をかきながら苦笑い。「いや、あれは昨日修理しようと思って忘れてた魔導ランプだな…」


「パパ、忘れすぎ!」


そこへクリスがぴょこっと顔を出し、手をパチンと叩く。「クリスも“フーディ・フー”したい!」


「いいわね!みんなでお祭りに行って、一緒にやりましょ!」ルミナが手を叩くと、家族全員で広場へ向かうことに。


広場にはすでにたくさんの人々が集まり、空を見上げながら「フーディ・フー!」と唱えている。


「うーん、やっぱりただ叫ぶだけじゃ物足りないなぁ…」レオンが不満そうにつぶやく。


「なら、魔法を加えた“フーディ・フー”やってみる?」フィオナが杖を構える。


「どうせなら面白いのがいい!」クリスがにこにこと提案する。


「よーし、それなら――『フーディ・フー・サイクロン!』」


フィオナが唱えると、彼女の魔力と風が混じり合い、小さな旋風が発生。


「おおー!すごい!」レオンが興奮して同じように唱えるが――


「フーディ・フー・ドカーン!」


ボンッ!!!


「ぎゃああ!?」


レオンの呪文が暴走し、突如として雪が爆発するように宙に舞い、辺り一面が白銀の世界に!


「ちょ、何この“フーディ・フー”!?」フィオナが叫ぶ。


「寒さを追い払うどころか、雪が増えてるんだけど!」ルミナも呆然。


「すまん…さっき調整しようとしていた“風雪変化魔法”が混ざったかもしれん…」アストルが申し訳なさそうに頭をかく。


「パパ、それはちゃんと確認しようよ!!」フィオナがカッと目を見開く。


「わーい、雪遊びだー!」クリスは喜んで雪の中を転げ回る。


一方、スノーは雪まみれになりながら、震えながらつぶやく。


「……フーディ・フー? バカ家族の騒ぎを止める呪文…誰か作れ。」

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