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作詞集  作者: 因美美果
32/33

作詞・32

休むことなく花を枯らす 踊り続ける水の午後

透明みたいな花弁は 落ちたところで気付かれず

走り疲れて分かったの 才能なんてありはしない

振り返り見たこの道を 戻る力も使い果たしたよ


始めたことは覚えてない 責任だって忘れてない

話の途中席立って 温かいもので耳塞いで

諂う程の勇気と 阿るだけの言葉と

それらを恥じる知性を 鞄に詰めて飛び出した


手を翳して 鼻を啜って 目を凝らして 声を投げて

そうして分かったことはただ 果てしない距離と足りない時間


カレンダーをめくりめくって 命の儚さを思い知る

いずれ夢を終える頃には 窶れた体に報えるかな

アメリカの映画のような 足早な幸せを食べて

時には不幸も買い足して 何も怖くないと笑えるかな



華やいだこともあったよ もう少しだけと足掻けたよ

手を繋いだこととか すれ違ったこととか

何も残らなくても良い 今さえあれば大丈夫

魔法が解けて見えた最後 その一日で笑えなくなった


桜の風 浜の匂い 山の色 雪の音

全部おんなじ繰り返し 終わらないだけで進む日々


カレンダーを千切り捨てて 命の短さを思い知る

いずれ夢を終える頃には 許してもらえているかな

歪んだ心を縛って 凡てに紛れて生きるなら

嫌った君自身を歌え そしたら今よりも笑えたかな



戻るにも勇気がいるでしょう 先へ進むなら尚のこと

走り疲れた道半ば 立ち止まることだけはしないで

最初は光って見えたんだ 今も小さく光るんだ

あんまり関係ないんだ 寝覚めが気になるだけなんだ


手と鼻 目と声 桜と浜 山と雪

愛した人が居たこと 確かに隣に居たこと


カレンダーを眺めるだけで 命なんて計れるものか

同じ日々だってあっただろう 違う日々だってあっただろう

未だに来ない幸せと シンクに滴る不幸と

名前の無い昨日と 名付けようのない今日と

そうして嵩む毎日に 何もかも怖くても笑えるから

 

『祝福』

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