作詞・29
頭では分かるんだ 命の居なくなり方も
納得もできるんだ 僕も同じようにできてるから
ふと告げられたんだ でも突然じゃなかった
目が時々合うんだ 僕が逸らしていたんだ
僕は変わりないよ 案外いつも通りだよ
笑う力もあるよ 食欲もないわけじゃないよ
部屋を飾る花が 今日一つ枯れたんだ
少し惜しいだけだよ ならこの衝迫は何なの
今日も世界中では何万という数の息が止まっているらしいよ
同じ世界に僕も居るんだとどこかで信じられなかった
数字だけが溢れ続けるから一層分からなくなるんだ
補われていく空席に君も座っていたとは認めたくないよ
どんな顔で送り出したら一番喜ぶのか聞いとけば良かったな
未練はないけど 残された人はどうかな
慎ましくて良いよ 世間もそれが好きらしい
花は別に要らないよ 泣いてくれる人の分だけ
酷い置き土産だよな 忘れてくれとは言えないよ
愛してくれた人たちに送る声は別棚にあるから
会いに来てくれたその時は僕の口から伝えるよ
言いそびれたことがお互いあるなら僕はとても楽しみだ
会いに来てくれたその時の楽しみがまた増えたよ
どんな顔でも見せてくれるなら嬉しいって言っとけば良かったな
身代わりになれたら 僕もきっと思ってしまいそうだ
だからその時はきっと 誰かの身代わりになれたのかな
頭では分かるんだ 大したことではないはずだ
頭じゃ分からないよ こんな涙は欲しくないよ
たくさんくれてありがとう 今はこんなことしか言えないよ
泣きながら笑えば良いのかな やっぱり聞いとけば良かったな
あの時叱ってくれたこと 多分いつまでも言えなかったこと
君が居なくなった後のこと 君を忘れられなかったこと
ずっと一緒に居てほしいんだよ わがままでも言っとけば良かったな
ありがとう でもさようならは言いたくないよ
多分長いこと待たせるよ 忘れないでね
『傍』




