作詞・22
もしも君が僕だったら 僕の今日は華やいでいたよ
素晴らしい日々の繰り返し 素敵な幕引きへの轍
約束された安心も 確約された愛情も
有り余るくらいに味わって 余っても決して譲らないで
もしも僕が君だったら 君に明日は来ていなかったよ
取り返しのつかない終生 今更意味のない修正
約束されて裏切られて 確約されて破られて
有り余るくらいの寿命で 譲れるものならとっくに
僕のことを思ってくれるなら 「ごめんね」なんて言わないで
僕のことを思ってくれるなら せめて君は笑って生きていて
謝られるほど惨めに生きてきたつもりはないから
君が笑っているなら僕だって笑っても良いと思えるから
そう信じてみたいんだ こんなこと僕に言わせないで
もしも君が世界だったら 世界に争いは無かったよ
山も海も焼かれずに 歴史は誇らしく歩み
宇宙人たちの行列も 青い銀河の中心も
ほしいままに手に入れて 天こそ君のために回る
もしも僕が世界だったら 世界は昨日で終わっていたよ
山は泣いて火を噴いて 陸を破って海を呑んで
宇宙人たちが来るわけもなく 青い銀河の隅っこで
震えるこの身を抱いて寝よう 天変地異と心中しよう
君の幸せを叶えたいなら 早くこんな暗がりから出て行って
僕の幸せを叶えたいなら 早くこんな暗がりから出て行って
君がここに居続ける限り君はずっと日陰のままだから
君がここに居続ける限り僕はずっと日陰のままだから
君は照らされて生きるべきだ その時は僕から会いに行くよ
もしも君が僕だったら 僕はもしもを想像さえしなかったよ
こんなことしてる場合じゃない 分かっているから黙ってて
もしも僕が君だったら 君はさっさと死んでいただろう
そんなわけないのは知っているよ そこまでくだらない僕じゃない
君を思い出したくないよ 思い出になんかしたくないよ
約束なんてしたくないよ 繋いだ指は切りたくないよ
ふざけ合ったつまらない日々だって忘れずにいたいから
千の針よりも苦しい別れなんて飲み込みたくないから
待てばいつかは終わるから 諦めるのも悪くはないけど
待ち望んだ終わりの時には 君と日向に居られるように
『針』




