作詞・21
今まで嘘を吐いていました あなたのことが嫌いでした
恨めしいほどに恵まれた 僕のことを見つけないで
あなたに出会わなかったら こんなに苦しまなかったよ
この際だからもう全部 本当のことを話すよ
あなたに嫌われられたなら 僕はやっと救われるから
あなたが気づいてくれたらな あなたの隣に居られたらな
それを当たり前にできたらな 黙り続けた自分の足
憧れなのかもしれないよ それならまだ微笑ましいよ
腹の底で煮え返った泥だらけの怒りは孤独で
勇気は無い 才能も無い 恵まれたかなんて知りたくない
手を突き出されることなんて 想像もしてなかったよ
よく考えてみたら始めから分かり切っていたこんな僕なのに
罵るな 自惚れるな 僕は僕よりも偉くないぜ
これからは本音で話せます あなたのことが嫌いでした
神様に選ばれた顔で そんな綺麗に笑わないで
あなたが居なくてもきっと この苦しみとは出会えていただろう
棄つことに選ばれた僕が 潔く生きて堪るか
要らない死線を配られて 今更返してやるものか
いつかの掃かれた青春と 彩り褪せた恋愛と
追い越せなかった背中と 黙り続けた自分の足
憐みなのかもしれないよ あなたを身代わりにしたよ
傷付き終わった心臓に今も杭を打つのは僕で
勇気次第 それだけなら 十分に恵まれていただろう
手を伸ばしてしまうなんて 想像もしてなかったよ
結局これが僕だから 遂げないと誓った僕だから
大丈夫 死なないよ 僕は明日を持っていないよ
臆病なだけだったんだ 苦しみ続けるなんてごめんだ
今日に懸かっているんだ そんな毎日で終わりを目指すんだ
怠けなかったわけじゃないよ いつかのツケは順当だ
だから手遅れになる前に 泣けられたのも恵まれてたよ
もう一度なんて冗談じゃない 譲るなんてそれ以上に
ここまで来られたことさえ あなたのためだと言えるんだ
こんなにも増えた傷痕の 一つ一つを抱き締めて
当たり前にできるように 当たり前と思わぬように
諦めなんて言わないよ 隣に居たって胸を張るよ
恨めしいほどの笑顔が作った不意の余白で
できないよ やれないよ 本当のことなら立派だよ
今ではそれも嘘なんです あなたのことが好きなんです
いつかはなんて描いて 今もいつかはなんて歌ってるよ
悲しくないよ 辛くはないよ ならやっぱりまだ偽物だよ
嬉しくないよと泣いて 嬉しくないよと笑って
『嘘』




