作詞・13
雲の上の価値が分からない 雲の下を見たことが無いから
高く飛ぶ為に低く屈んで そのまま尻餅つくなら世話ねえよ
戦争なんて要らないよ なら何でいつまでもあるんだ
道徳を捨てたら終わりだよ よく見たら終わった奴ばかり
いじめが嫌いで仕方ない つまり自分自身が大嫌い
偽善なんて無くなれば良いよな その時が世界の寿命だぜ
バイクの唸り声と笑声 誰かにとっては大切で
分からないはずがないだろう 自分だけなんて自惚れるな
始まれば終わり 終われば始まり 何度も唱えて
始まれば続き ならば少しでも 続いていくように
いつまでも いつまでも 終わらないように
アルバムが欲しかったんだ 思い出がたくさん入った
買った後に気づいたんだ 入れるものなんて無かった
裏切られた日の悲しみを 許されなかった逃亡を
諦めなかった陽だまりを 仕舞うなんて勿体無かった
有り難い方は言いました 慈悲深い方は言いました
「悪人にこそ救済を」「石を投げた者へ友愛を」
そして僕はこう思いました 「なら誰が報われるんですか?」
優しさが伝染するなら 腑抜けた心だって他人事じゃないだろう
閉じては開いて 拓いては綴じて 「何で」と唱えて
飽きても懲りても 嫌いなくせして 繰り返してしまうの
離れたい思い出は ずっと綺麗で
誰にでも無条件で 優しいあなたは嫌いです
僕だけの味方に なってくれることなんてないから
心を数字に例えたら 正しくないかもしれないね
心は数字じゃないから 今は君が正しくないけどね
大震災で亡くなった たくさんの知らない人たち
中にはろくでもない人もいて この世から足枷が外れた
そんな風に考えたら この惨事も無駄じゃなかったよ
なんて思えるはずもないよ 僕の母はもう居ないよ
始まれば終わり 終われば始まり 何度も唱えて
始まれば続き ならば少しでも 続いていくように
永遠に二人で なんて聞き飽きたよ
「ずっと一緒に」 「これからも共に」 なんて一度も無かった
いつかは別れよう これで良いんだと 生きているあなたへ
いつまでも いつまでも 終わらないように
『終わり』