作詞・12
もうお別れだって知っていたら もう少しマシなことを話したよ
君は昨日みたいに笑うから 明日も一緒だなんて当たり前に
ある訳ないよな 泣きたくないんだ 君のために笑いたいよ
初めてあげたプレゼント 未だに見つからないなぞなぞの答え
擦り剥いた膝小僧 涙目で強がった君の心
どのくらい経てばまた会えますか 今すぐにだって駆け出したいよ
失った訳じゃないよ そもそも僕のものじゃないよ
うなだれて俯いた先の水溜り 陰気な僕の泣き顔と
何よりも綺麗な星空が 照らして光って沈んでいた
時々思い出すんだよ いなくなった母とのあの日
度々忘れてしまうよ 母が残してくれたあの言葉
君はどう思うかい どっちにしてもさ 覚えてはいるのに
喧嘩だって一度くらい しておけたら後で笑い話にでもできたけど
臆病な僕だから また作り直せる自信もないよ
僕に理由をください 君の隣に居ても良い理由を
君は「あげない」と言って 僕の手を掴んで離さないんだ
それじゃ僕が納得できないよ 細く小さなその手が冷たかった
君の髪の色が綺麗だった どんな色かは忘れたけれど
歩くのが遅くても 歌が上手く歌えなくても ちゃんと話せなくても 人に優しくできなくても
大丈夫だよ この世の中 そんな奴らだらけだから
なんて面白くない話をして 君と過ごせたらそれで良いよ
お返しに貰ったプレゼント 何を貰ったっけな
やっと解けたなぞなぞ 誰に言えば良いんだろう
喧嘩だって一度くらい しておけたら良かったな
どのくらい経てば会えますか 返事は要らないよ
どこに行けばまた会えますか こんな声じゃ聞こえないよな ごめんな
見つからない君に聞こえるように 薄っぺらな歌を歌うよ
諦められたなら楽だろうけど 僕を魅せたのは君だろう
たとえ君であっても許さないよ 僕の決めたことだからさ
『再会』