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7 悍ましき何かの会議 プロローグ2

プロローグ2、短いです。


時間軸は違いますがプロローグ1と同じ場所。

この場所、いわゆる天界と呼ばれる場所です。

このお話に登場する子達は、この世界では何処にでもいる子供の一人です。

この子達以外の子であっても、悪意は一切ありません。

悪魔を殺す、これが正義だと信じています。

ですが悪魔自体も悪魔なので悪い事はしています。

悪魔が悪いから殺すのか、天使が殺したから悪魔が悪い事をするのかも分からない状態です。

それは遥か神話の時代の話で、結局は誰一人覚えていないと言うのが真実なのでしょう。

 プロローグ2


 背中に羽根の生えた子供達が、何かを話している。

 まず赤い服の男の子が話を始めた。


「この間の悪魔さあ、どうなったかなぁ」


 メガネをかけた男の子が悩んでいる。


「わかんな~い。なんか人間の振りをして虐めてたら、怒って何処かに逃げちゃったよね。やっぱり殺しとくべきだったかな~」


 髪を二つに縛った女の子が話しかけている。


「あ~知ってるよその悪魔。なんか人間達を戦争させたんだって」


 白い服を着た男の子が言う。


「人間のこと怒っちゃったのかなぁ。でも悪魔は殺さないといけないから仕方ないよね」


 赤い服の男の子が、ちょっとアワアワしている。


「でも人間は少し可哀想だよね。いっぱい死んじゃったんでしょう?」


 髪を二つに縛った女の子がそれに答えた。


「そうでもないわよ。なんか人間が悪魔になっちゃったんだって」


 白い服を着た男の子。


「うそだ~、人間が悪魔になるわけないし」


 メガネをかけた男の子。


「でも、もし悪魔なんかになっちゃったら、ちゃんと殺さないとね」


 皆が騒いでいる。


「そうだね~、全員殺さなきゃいけないね」


 カッカッカッっと、足音が鳴り響き、誰かが言う。


「あ、先生が来た。もうすぐチャイムが鳴るよ、ちゃんと椅子に座らなきゃ」


 女の先生はバンと机を鳴らす。


「はーい皆さん、授業を始めますよー」


 子供達全員で返事を上げる。


「は~い」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 終業の鐘が鳴り、赤い服の男の子が帰り際に話を始めた。


「人間界が悪魔で一杯になったんでしょ? でもどうするの、人間界には簡単には行けないよ?」


 白い服を着た男の子。


「う~んどうしようか。う~ん、あっ、そうだ、誰かに神託降ろしちゃおうよ」


 メガネをかけた男の子。


「神託なんて降ろして、どうするの?」


 白い服を着た男の子。


「う~ん、そうだなぁ。誰かを勇者にしちゃうのはどうかな?」


 髪を二つに縛った女の子。


「勇者って何? 御伽噺でよくあるあれかしら?」


 白い服を着た男の子。


「そうそう、その子に倒してもらうのさ」


 メガネをかけた男の子。


「へ~それは面白いね~。じゃあ誰を勇者にしようか」


 赤い服を着た男の子。


「あっ、この子なんて良いんじゃない? ほらほらここに映っているこの子」


 皆で頷く。


「うん、いいねぇ」


 女の先生が。


「ほら君達、そろそろ帰りなさい」


 子供達全員で返事をする。


「は~い」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 メガネをかけた男の子。


「そろそろ家についちゃうよ、そろそろ誰に神託を降ろすか決めないと」


 白い服を着た男の子。


「この人にしようよ、占い師みたいだしさ」


 赤い服を着た男の子。


「もう時間が無いからそれで良いよ」


 髪を二つに縛った女の子。


「じゃあ決まりね」


 メガネをかけた男の子。


「家についちゃった、それじゃあバイバイ」


「またね~」


子供達            女の先生





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