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5 まおうぐんのにちじょう4(ただの魔法の説明です、短め)2と統合

魔法体系の説明

 エンジェンド王国にある王城、勉強室。

 七つの机と椅子には王の子供達七人が座っている。

 その前には魔法を扱うアルタイル先生により、子供達が授業を受けていた。

 今日は魔法の属性についての勉強である。


「はい、今日は魔法の体系についてお勉強しましょうね。魔法とは自身の魔力と空気中の魔力に反応させ、心に描いた物を作り出す能力です。切っ掛けとなるスペルワードを唱え、集中させて放ちます」


「アルタイル先生、私達まだ魔法を使えないですよっ」


 元気に手を上げたのは、ラヴィ―ナと呼ばれる王女だった。


「ラヴィ―ナさん、今日は色々教えますので、楽しみにしていてくださいね。 ……では続きを、魔法の種類として火、水、土、風、光、闇、無、それと与える、と、加える、があります」


「無ってなんですか?」


 シャーイーン王子が質問をしている。


「シャーイーンさん。無とは火、水、土、風、光、闇、それと与える、と加えるに含まれない物を差します、主に消失と言われる物ですが、これを扱える人はほとんどいません。覚える為にはこの魔法を使える人を探し出して教えを受け、更に自身の才能が無いと使えません。そして扱いを間違えると、自分の体さえ無くなってしまうので、とても注意が必要です」


「それじゃ与えると加えるってなぁに?」


 アンリマインはまだ理解できていないらしい。


「そうですね……与えるは生物に影響を与え腕力が上がったり、足が速く成ったり、後は剣の切れ味が上がったり、剣自体を大きくしたり出来ます。加える、は自分に他の才能、例えば光があるとすると剣を光らせたり出来ますよ。わかりましたかアンリマインさん」


「は~い」


「火は熱、爆発、炎です。物を燃やしたり出来ますね。 

 水は凍結。流体を動かしたり、毒や癒しもこの系統になりますね。

 土は砂や岩などを出します。固形の物体を作り出すのですから、以外と高度な魔法なんですよ。

 岩を出現させて足場にしたりも出来ます。


 風は相手を吹き飛ばしたり、魔力で斬撃を与えるのも、この風と言う魔法です。

 光には攻撃能力はありません。特定した場所に光を与えてマーキングしたり、相手の目を眩ませたりできます。


 良く言われる光だから正義だとか、悪魔に効くとかは全くないらしいです。

 闇にも攻撃能力はありません。目の前に黒い靄を作ったり、影を操って人を導いたりできます。

 此方も天使等に効果があるとか、そんなものはないです。

 ただし光と闇を両方使ったとしたら両方消滅します」


「アルタイル先生、私魔法使ってみたいです」


 イブレーテは魔法に興味があるらしい。


「はい、そうですねイブレーテさん。今日は皆さんに魔法を教えることになっています。ですが使えるかどうかは貴方達次第なので、覚えられなくてもガッカリしないでくださいね。それではまずは……パーズさんからにしましょうか」


「はい」


「それでは目を瞑ってくださいね。……頭の中にイメージが出て来たでしょ?」


「うん」


「では魔法を使う前に、一つ注意を。もし自身の魔力量以上の魔法を使えば、自分の体力と精神力がが犠牲になってしまうので気を付けてください。強烈な魔法を放っても、一日中動けなければ、やられてしまいますからね。それでは私に向かって撃ってみてくださいね。心配は要りません、防御魔法が掛かっていますので。痛くも痒くもありませんから」


「は、はい! じゃあ、いくよ、フレアー!」


 バーズはアルタイルに手を向けるが、魔法は発動しなかった。


「どうやら発動しなかったみたいですね、パーズさんは炎の才能がなかった様ですね」


「じゃあマーニャさん、次は貴方にしましょうか」


「私知ってるよぉ、魔法を発動させる言葉って変えれるんでしょぉ」


 マーニャは好きな言葉を選びたいらしい。


「ええ、そうですね。設定するのは教えた人ですから、教えた人の趣味が出ると言われています。

今のフレアーの言葉ですが、炎の魔法として相応しいと思った物を設定しましたが、希望があるなら聞きましょうか」


「う~ん、じゃあその言葉が、猫ちゃん、とかでも良いのぉ?」


「別に構いませんが、本当に使える様になったら、一生その言葉を使わなければいけませんよ?」


「じゃあ最初の奴で良いよぉ」


 マーニャは納得したらしい。

 アルタイルが手を当て魔法を伝授しようとしている。


「はい、では伝授します……終了です。それじゃあ撃って見てください」


「いくよぉフレアーッ!」


 アルタイルに向かい炎の塊が向かって行く。

 だがその体の前で、炎は力を失い崩れ去った。


「おや、今回は発動出来ましたね、じゃあ次はルーキフェートさん」


「うん、頑張る」


 ルーキフェートが二つの拳を握って頑張ろうとしている。


「炎は使うのが見れましたから、今回は別のにしてみましょうね。では……はい、撃ってみてくださいね」


 ルキには水の魔法が伝授され、今から撃とうとしていた。


「ディープ・スプラッシュッ!」


 ルーキフェートの水の魔法は、アルタイルにぶつかって消え去った。


「はい、では引き続きの強化、主に威力を上げたり範囲を広げたりする事を覚えましょう」


「アルタイル先生、僕見た事あるよ。違う魔法を一緒に使って強くするんでしょ?」


 シャーイーンは見たことがあるらしい。


「シャーイーンさん、それは威力強化ではなくて掛け合わせ、合体魔法のことでしょうね。同じ様な魔法を繋ぎ合わせたり、二人で別の魔法同士を組み合わせて、更なる効果を上げる高等技術ですよ。そうですね、先ほど覚えたフレアーは、真っ直ぐ進む様に設定してありますが、それにエクスプロードと言う爆発の魔法をつなげ、エクスプロード・フレアーとして繋げたとしましょうか。ただ敵に当たって燃えただけの魔法が、敵に当たると爆発し威力を上げれます。エクスプロード単体の場合爆発はしますが、狙った場所に炎の魔力が集まってから爆発するので、炎を飛ばすという過程が無くなります。どちらが良いかは状況次第ですね」


「先生、じゃあ強化はなぁに?」


 アンリマインが質問をしている。


「強化とは、スペルワードに秘められた詠唱ワードを読み上げ、今まで短縮していた物を増やす事で威力が上がります。全て読み上げる事は、戦闘中一人ではほぼ不可能なので、更なる設定として、炎よ燃え尽きろ、のワードをア、エ、イ等として設定させると、ア・フレアーとなります、正し、このワードは多く設定すると分からなくなりますので、一般的には最初の頭文字を取り、炎よ、ならホと設定される事が多いです。分かりましたかアンリマインさん」


「は~い」


「先生っ、先生っ」


「何ですかラヴィ―ナさん?」


「じゃあ前に二つ繋げた方が強いんですかっ?」


「ええそうですよ。ただし、一つ繋げる事によって、倍々で魔法消費が激しくなりますので、魔力が無くなり発動しない事もありますよ」


「じゃあ掛け合わせと強化どっちが強いのぉ?」


「はい、マーニャさん。威力を上げるのなら全てのワードを読み上げる方が間違いなく強いです。

掛け合わせは、強化のア、や、イ、等の設定だけでも同じ効果は得られますが、ちゃんと別の魔法として覚えておく方が便利で、戦略も増えますよ。それと当然ですが二つを合わせた方が強いですよ。タイミングをとるのは大変ですけどね」


 アルタイルは時計を見ている。


「……あら、もう時間だわ、ではまた別の機会にお勉強しましょうね」


「「「「「「「アルタイル先生、ありがとうございました!」」」」」」」


「はい、お疲れ様でした皆さん」


 アルタイルの授業が終わり、子供達はそれぞれの部屋に戻って行った。


ルーキフェート    イブレーテ     シャーイーン

アンリマイン     パーズ       マーニャ

ラヴィ―ナ      アルタイル(王城の教育者)


ただの魔法の説明

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