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第4話 迷宮とは?




封筒を開けて手紙の内容を確認した僕はせっせと迷宮に入る準備をして荷物をリュックに詰め込むと店の看板を『close』にして戸締り、火元の確認をするとドアに鍵を掛けて迷宮を目指す。


ここ迷宮都市ではいくつかの迷宮があり、東西南北に一つずつ迷宮が存在する。


迷宮にはそれぞれ難易度みたいなのがあり、それぞれランク付けされている。


東の『青龍の迷宮』西の『白虎の迷宮』南の『朱雀の迷宮』北の『玄武の迷宮』とあり、北→南→西→東の順番にランクが上がっていく。


五行説だと中央に黄龍が来るんだけどと思わず突っ込みそうになったがなんともまぁ中国的と言うか日本的と言うか…


兎にも角にも僕が目指すのは北の迷宮であり、手紙の差出人である銀子さんはいま北の迷宮に潜ってお昼ご飯を所望しているらしい。


折角机の上に置いていたのにそれを持っていくのを忘れたらしく使い魔(白猫)を使って僕に持ってこさせたのだ。


基本的に迷宮に潜るにはギルドに所属しているかギルドに所属している冒険者が護衛に就いていないと入ることが出来ない。


しかし北の迷宮は1~2階層のみ危険なモンスターも居ないということで、一般人にも開放されており、2階層から下の階層に降りる入り口には一般人がこれ以上進めないように常にアルバイトの冒険者が待機している。


とはいえ1~2階層にモンスターが居ないとは言い切れず、入り口から一般人を護衛する為の冒険者のパーティーも常に3グループ程待機しており、新米パーティーの大事な収入元の一つでもある。


ちなみに護衛する冒険者が集まらないときは都市にいてる冒険者にギルドから通達が来る事もあり、今日は銀子さんが所属するパーティーが呼ばれていたりする。


まぁ、そんな所でもない限り自分が迷宮に潜ることは無いと思いながらのんびりとした歩調で北の迷宮を目指す。














迷宮の入り口で待機していたパーティーに護衛を頼んで3階層の入り口まで案内してもらう。


道中角の生えたウサギや二足歩行の犬を倒し、素材を剥ぎ取りながら2階層まで進む。


新米パーティーだからか手際はいいとはお世辞にも言えなかったが前衛3人、後衛2人とバランスも良く、問題も無く3階層の入り口に到着した。


護衛してくれたパーティーに礼を述べて、3階層へ降りる階段の横にあるドアをノックする。


中から返事が聞こえて出迎えてくれたのは銀子さんだった。


後ろを覗き込むと同じパーティーメンバーである大剣を磨いてる黒髪の青年と弓の弦を張り直しているファリスさん、杖を横に立て掛けて本を読んでいる赤髪のセミロングの女性が此方に少しだけ意識を向けて各々元の行動に戻った。


何時もの事なので気にせずに銀子さんに昼食の入ったバスケットを手渡すと部屋に招かれ、全員分のお茶を淹れる。


「いやぁ~、助かったわ~。」


「これで何度目ですか…全く…。」


はぐはぐとサンドウィッチを頬張る銀子さんに苦笑を浮かべながら手元のカップに注がれたお茶を冷ましながら嘆息するという器用なことをするファリスさん。


照れた様に苦笑する銀子さんに皆が笑いながらそれぞれに好きな事をして時間をつぶす。


時間的にもうすぐ別のパーティーと入れ替わると言う事で帰りは銀子さんと一緒に帰ることとなった。


「よーし、そろそろ交代だし帰ろっか♪」


うーん、と先程まで寝ていた身体を起こすと銀子さんは身体全体を解す様に動かすと立ち上がりリュックを掴もうとして…ドアを蹴り開ける。


その突然の行動に吃驚する僕を他所に他のメンバーも手信号と目で合図を送り、フィリアさんが僕を護る様な立ち位置で弓を構える。


「悠人は銀子を追って、エリスは回復魔法の準備!」


「…了解。」


「おっけー。」


二人は短く了解の意を示すとそれぞれの役割を果たす為に行動するのだった。






次回は戦闘描写だから時間かかるかも(汗

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