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非モテ女子シリーズ

ホワイトデーの合否~非モテ女子、ドキドキの一ヶ月~

作者: まきお

「今日はホワイトデーだ! イェーイ!」


 なんてテンションを上げても、バレンタインデーより影は薄い。

 

「特にっ! 恋愛体質にもかかわらず、その神様からはとことん無視をされる、悲しい青春を過ごした私からしてみれば、とにかく無意味な1日」


 そう記憶していたのだが……幼い頃の、ただただ酸っぱいだけの3月14日を、通勤時に思い出した。


 前回の内容がなかなかエグかったので、今回は軽く爽やかな恋愛(実話)を書きたいと思う。




 あれは確か、小学2年生の時だった。   


 2月14日のバレンタインデー。

 何度もシュミレーション(ほぼストーカー)を重ねた結果――下校時に1人になった隙を狙い、私は近所に住む男子へチョコレートを渡した。


 お相手の彼は同級生で、頭の良い優等生タイプ。学級委員を任される程に、周囲から信頼を集めていた。

 他の男子と比べて()()()が極端に少ない、大人びた印象……私はそこに強く吸引されたのだ。


 今も昔も、小学校低学年で「ガチチョコ」をあげるのか?  


 他人の真意は知らないが、私はとにかく「初彼ゲット」に本気モードだった。


 幼稚園児より失恋に慣れているとはいえ、バレンタインデーからの1ヶ月間は、常に緊張を携帯して過ごした。




 そして3月14日、その時は訪れる。


「……ありがとうございます」


 私は念願の「お返し」を手に入れた。

 それなのに、気持ちはちっとも上昇しない。


 なぜって?

 

 キャンディーが入ったその包みを、彼の母親から手渡されたからだ……。


 この瞬間、私の失恋は「確実」となった。


 相手が普通の男子であれば、この時点でもまだ「照れ屋さんなのかな?」と、希望が持てる。


 しかし彼は違う。

 無駄を好まない、いわば「省エネ男子」だ。


 私への対応を、母親に委託(丸投げ)――。

 それはハッキリと「NO」を意味していた。


 帰宅後……顔見知りの大人から手渡された、包みを開ける。


「……」


 母親(購入者)の気遣いが、なんとも虚しい。

 中身のキャンディーは、ハート型だった……。



 以上。

 今思い出しても、やるせない失恋だった。


 しかしどうしてか? 幼い頃の恋を、思い出してみるのも悪くない。


 上手く説明はできないが、不思議と心が軽くなった。

 皆も是非、試して欲しい。

読んで頂き、誠にありがとうございます。

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