異世界転生!?マジ意味不ナンですけど!
これからノリと勢いで書こうかと思ってます。
20XX年X月X日・・・
男子高校生の苗字省略!勇太と!
ピチピチ女子高生の苗字省略!操子の!
突然な異世界転生が起こった!
―王城―
大きくてありきたりなRPGによく出てきそうなお城の中・・・。
そこに男女の二人が寝間着姿で寝ていた・・・。
「ぐおおおおお・・・・ぐおおおおおおおおお!!!!」
ハート柄のトランクス一丁で凄いいびきをかいている男・・・。
「むにゃむにゃ・・・スゥスゥ・・・」
かわいらしいウサギの着ぐるみを来た女・・・。
そこに突然!
「勇者~~~~~~~!!!!!!!!」
「勇者殿おおおおおおおおおお!!!!!!!」
明らかにこの国の王様的な恰好をした。
ちんちくりんな白いヒゲが目立つ赤い服を着たおっさんが叫んでいた。
その声に動じない二人・・・。
「ぐおおおおおお!!!!!!!ぐがああああああああ!!!!」
「う~ん・・・むにゃむにゃ・・・マカロンはかたいのよ~・・・」
凄まじいいびきと寝言を言う余裕まである二人・・・。
「ゆ!う!しゃ!ど!の!」
そう言いながらちょっと気持ち悪い動きとリズムで近づくおっさん。
そして男の方に近寄り高い女性の様な声でおっさんは言う。
「うっふ~ん♡起きなきゃいたずらするぞい♡」
そのセリフは背筋も凍るような気持ち悪さであまりの気持ち悪さに寝ていた男は飛び起きた!
「うわ!!!!!!!ってうわ!!!!!!!!」
ガッツーーーーーーーン!!!
飛び起きた拍子に変なおっさんと頭をぶつける男。
そしておっさんは男よりも小柄だった為バタリと気絶してしまう。
飛び起きた男は辺りを凄まじいスピードで見渡し隣で寝ていた女に驚いた様子で話しかける。
「お、おい!操子!」
「って・・・ッエ!?操子!?」
「何でお前ここにいんの!?」
「も~何よぉ~・・・今日は土曜日じゃないの~」
そう言って目を擦りながら目覚めた操子という女。
操子は目を擦って辺りをぼんやりと見渡してこう言い放った。
「ああ、もう最悪~夢の中でもまた夢見てるなんて~・・・」
「二度寝しても夢の中だしいいよね~・・・」
「・・・って待って!勇太!?」
「ッエ!?ハート柄のトランクス!?」
眠そうにしていた操子は勇太と言う男のハート柄のトランクスを見て目がハッキリ覚めた様だった。
そして二人は顔を合わせながら辺りを見渡して状況を話し始めた。
「パンツの柄なんてどうでもいいだろ!ここ!ここ何だよ!?」
(勇太ってそういう趣味なのね・・・)
「そうね・・・ここどこかしら・・・っていうか・・・」
「この人誰かしら?」
「え?」
勇太のパンツの柄の趣味は心の中に置いといた操子。
そして二人が見下ろした先には先ほどのちんちくりんな白いヒゲの赤い服を着た王様らしきおっさんが倒れていた。
それを見た二人は少し焦った様子で状況を整理しようと必死だった。
「えーっとえーー・・・・このおっさん・・・王様だよな?」
「う、う~ん・・・そう見えるけど・・・」
「俺変な声が聞こえてきてそれで起きたみたいなんだよな・・・」
「若干頭がいてぇし・・・これ現実じゃね?」
「えー嘘でしょー!これ夢じゃないの?」
そう操子が言って勇太の頬を強くビンタした。
バッチィィィーーーーン!
「いってえええええええええ!!!!」
「手!手が痛いわ~~~~!!」
そう言って二人は互いを見つめ合い。
「「これ夢じゃない!!!」」
すると都合よく倒れていたおっさんが起き上がり
二人の間に瞬間速度で入り話し始めた。
「オッホン!ヌシらはワシが国の魔術師集めて召喚した勇者じゃ!」
「なんだこのオッサン!」
「きゃああ!」
余りの速さで間に入って来たので驚く二人。
それでも続けておっさんは語り続ける。
「ウムウム!ワシはこの国の王である!」
「「えぇ!?」」
「えら~い王様なのじゃ!」
「「えぇ!?」」
「そしてそち達にワシからお願いがあるのじゃ!」
「「えぇ!?」」
「そち達勇者にはこれを受け取り魔王を討伐してほしいのじゃ!!」
そう言うと白いヒゲの中から剣と盾とゲームパッドと袋を小さな手で秒で出した。
勇太と操子は訳が分からず顎が外れそうなくらい大きく口を開けてこう言い放つ。
「「はああああああああああああああ!?」」
それでもこの国の王様はすっとぼけた顔でこう言い放つ。
「まぁ頑張っとくれ!」
「そち達がこの世界の危機を救うのじゃ!」
「とっても光栄じゃ~~~!!」
そんな調子に乗せられまいと勇太が間を入れる!
「い、いやいやいやいやいや!!!!」
それに乗せられて操子も!
「えええええ!?ちょちょちょちょちょ!?」
そんな驚いている二人をよそに王様は口の横に手を置き、小指をピンッと張り大きな声で。
「えいっへえええええええええええいッ!!!!!」
その甲高い王様の声でお城の兵士達が何処からかゾロゾロと現れた。
そして王様はちょっとすかした感じで右顎に拳を置きながら兵士達にこう告げる。
「ちょいその勇者達~ワシの城から出してちょ~」
その何とも言えない気の抜けた命令に反して兵士達はキビキビと二人に詰め寄る。
「お、おい!待っ・・・」
「や、やだ!こないで・・・」
瞬間的に王様がスッと懐に入り込み勇太は剣と盾を、操子はゲームパッドと袋を渡された。
そして兵士に二人は担がれて城の外に追い出されたのでした。
ここから二人は意味不明で理不尽過ぎる異世界の冒険が始まったのでした。
ありがとうございました。