ショートショート転生者
転生者の悲哀を少し・・
「この転生漫画おもしろーい。一気に全巻読破したぜ。」
俺は天野徹26歳。人に使われるのが嫌で自由気ままにフリーターと言う物をしている自称自由人。今日は休みだ。
「もう18時か、腹減ったしコンビニ行こう。」
と俺は気ままにコンビニ弁当を買いに出かける。
「昨日はとんかつ弁当だから今日はエビフライか・・魚もいいな。」魚嫌いじゃない。
「ふんふん」陽気に歩いていると、「突然トラックが・・とか言って異世界に転生とか、ないない。」
転生する事も無く無事コンビニ弁当を仕入れた俺だった。
「今日のディナーは秋シャケ弁当だ、しぶいねー」
くどいが魚、嫌いじゃない。
「旨かった。明日も秋シャケだな。」気に入るとローテしてしまう。
「さてと、横になってテレビでも見るか。」
俺はそのままベッドで横になりテレビを見始め・・・そして寝てしまった。
因みに俺の住処は安アパートの1階角の部屋。実家を追い出された俺だが生活力はある。
その日の内に住み込みバイトを見つけ、6か月間休みなく働き金を貯めて、なんだか家賃激安のアパートを契約した。
出るらしいと不動産屋に言われたが、「見えない物は恐れる事も無い。」の言葉通り俺には見えないし感じられもしない。要は気合いだ。
・・・・突然大きな音がして、夜中の2時に道から軽自動車が角部屋の俺に突っ込んできた・・・らしい。
目が覚めると一面白い世界で、向こうにジジイが立っている。
「おい、じじい、ここはどこだ。」
「我は神、そなたの望みを叶えよう。」
「いきなり、なんだ。ジジイ。ここは何処だと聞いてるぞ。答えろ。」
「・・・ここは冥界の入り口。そなたは死んだ。希望を1つ叶える。だがそなたの望みは果たした。」
「うっせー、普通知らない風景なら、どこだと聞くだろう。バカなのかお前は。」
「・・・宜しい、本当の望みを聞いてやろう。」
「偉そうに、戻せよ、元の世界に戻せ。」
「望みを叶えよう」
目の前に霧がかかり、俺はどこかの上空にいる。
「おっおっ落ちる。神だか下だか知らんがこれは無いだろう。」
俺は落下しながら漏らし気を失った・・・
「我は神、そなたの望みを叶えよう。」
またじじいがいやがった。
「てめー元の世界に戻すんじゃねーのか。話が違うだろ。」
「望み通り戻した。」
「悪魔か、てめーは。落とされただけじゃないか。元の世界で生活してんだよ。ちゃんとしろ。」
「そなたの望みを叶えよう。」
・・・・・
また霧がかかった。
暑い。上空ではないらしい。
「なんだこれは、どこだ。砂漠かよ。暑い熱い・・・水もない。神だか下だか殺す気か。」
俺は砂漠を5日間、水なしでさまよい。死んだ・・・
「我は神、そなたの望みを叶えよう。」
またじじいがいた。
「お前は神じゃない、悪魔だ。5日間しか生きられないとか、どこの罰ゲームだよ。ちゃんとしろ。」
俺は猛烈に抗議した。そして俺は・・
「よしわかった。転生者になってやる。スキルとか魔力とかいっぱいよこせ。」
「そなたの望みを叶えよう。」
また霧がかかり、古びた城に俺はいた。
「どこだよここは・・・スキルはどうやって。」
突然頭の中に画像がうかんだ。
氏名:サトシ 性別種族:人間オス 体力:20 精神力:1 魔力:50・・・スキル 日・水・地・空
「サトシって・・俺はトオルだ。日ってなんだよ。「火」だろう普通は。」
「侵入者!!」
「親衛隊殺せ。」
「ここをルドマ大魔王の居城と知っての狼藉か。殺せ。」
「おいおい、大魔王とかしらねーぞ。殺せとか言ってるし。また死ぬのかよ。」
大魔王配下4将軍の火力でコンガリ焼かれ砕かれた。
「そなたの望みを叶えよう。」
また懲りずにじじいはいた。ただし微妙に言ってる事が前回と違ってるが気づけなかった。
俺はまたまた猛烈な抗議をじじいにした。
「はぁはぁはぁ、次はもっとまともに転生させろ。魔王じゃなく人のいる所にしろ。」
「そなたの望みを叶えよう。」
また霧がかかり、草原にいた。
「そっこれだ、始まりは草原で魔物が突然現れて魔法一撃でやっつけてこの国の王様おかかえ魔導士・・」
とか妄想していると目の前に「角の生えたいのしし」が現れた。
「おっっ」魔法を使った「火球でろ」
火球が俺から出る事も無く、いのししの角に刺さり命を落とした。
・・・・
「そなたの望みを叶えよう。」
また懲りずにじじいはいた。
「てめー魔法使えねーじゃないか。まともに勇者として転生させろ、いのししに殺されてりゃ世話ねーぞ。」
「そなたの望みを叶えよう。」
・・・・
また霧がかかった。
「やればできるじゃんかよ。ステータスはと、氏名:サトシ 性別種族:人間オス 体力:20 精神力:1 魔力:50・・・スキル 火・水・地・空 職業:勇者? って、またサトシかよそれに「勇者?」ってなんだよ。けんか売ってんのか。」
タッターター「大猪が現れた。」
「ちょっと待てどっかのゲームだぞこれは。」
勇者?サトシは敗走した。
大猪は先回りして「勇者?サトシ」にダメージ100
「死んだ・・」サトシは死体になった。
・・・・
じじいがいた。
「そなたの望みは規定数を超えた。地獄行き。」
「おいちょっと待て神、てめえが勝手に死ぬ状況作っているだけだろう。それに規定数ってなんだ。聞いてねーぞ。おい、なんとかしろ。」
「では地獄で修業しなさい。さらば。」
俺は地獄に落とされ鬼たちに毎日いじめられて過ごしている。
死んだ方がましだが、地獄では死んでも生き返る。つらい・・・・
くだらない物をお読み頂いてありがとうございます。
あっ感想書かれても返信はしません。多分・・・・m(__)m
すいません浮気性が出てしまいました。
ただ同じ内容に近い作品がないか不安です。一応オリジナルなので。