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お友達研究部!!  作者: あざみの歌
4/5

お昼

「はぁ」

私は

昼休み、教室で一人お弁当を約四分で食べ終えた。友達が居ればもっとゆっくり食べられるのに……。

其処でガラガラッと教室のドアが開く音がした。あ、女子たちだ。

「あ、天初さん、また一人で食べてる!本当に友達居ないよねー超ウケる!」

「もう声大きいって!聞こえちゃうよー!」

「良いじゃん!聞こえても何も出来ないんだし!」

「確かにー!」

アハハハハハと声が響く。まぁ、馬鹿にされるのは慣れてるから一々そんな怒らないけど……。

そしてまた、ドアが開く音がした。

「おい、お前たち。五月蠅いぞ、僕の前でよくヌケヌケと他人の悪口が言えるな」

「やばっ!生徒会じゃん」

「行こ」

女子たちは不機嫌そうな顔で教室を出た。

私を庇ってくれたのは、朝見たツインテールヘアー、吊り上がった眼、いつ見ても格好いい木刀。

「戦原ちゃん!」

「あ、もう昼飯食べたのか」

片手には可愛い巾着袋を持っていた。

「いっくさはーらちゅわぁーん!私と友達になってくれるの!?!?」

私は嬉しさのあまり、戦原ちゃんに抱き着いた。あ、言い匂い。

「誰がお前の友達だ」

「ぐふぅ!?」

ツッコミで木刀を私の頭を叩く。痛い痛い。

「今日は僕が当番で来たのだが……なんだ、食べたのか」

「あ、そっか」

週に三回、生徒会メンバーの人間が私の所に来る。多分あれだ、私が問題児だからだ。なんか、そういうの嬉しくねぇな…。

「前回は誰だった?」

「あぁ、ええと萌乃ちゃんだった」

「ああ、彼奴か」

戦原ちゃんは私の顔を見ずに、素早くご飯を食べる。

「ねぇ、私の所に来たんだから、顔合わせて食べてよー!」

「僕は別に君と一緒に昼飯を食べることが仕事であって、君と話す仕事は貰ってないぞ」

「…良いじゃん、私、誰とも話せてないもん…」

戦原ちゃんは返事もせずに、ひたすらゆっくり行儀よくご飯を食べる。

「生徒会長さんってさー、冷たいよねー。

だって私と話そうともしないしー。」

「…会長を莫迦にする奴は僕が家宝の日本刀で切ってやる」

「恐ろしや恐ろしや!」


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