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真勇者  作者: ホウソン
9/9

妖精ユーリ

今までサボっていて、すみませんでした!!

「お客さん顔、大丈夫ですか?」


「あ、はい」


俺の顔は凄い事になっていた。

目の周りが青く腫れていて、数カ所の殴り傷が目立っていた。

前の夜いろいろあったのだ。


俺たちは会計を済ませ、宿を後にした。


「では、次の街へ行きましょう」


モロッコタウンを出て、フェアリー高原を進み、ライムシュタインへ行く事にした。

フェアリー高原は、名前の通り妖精が生息している。


「妖精がいっぱいだ」


見渡す限り妖精だらけ。


「凄い量ね」


メルも少し引き気味。


「魔物は居るんですかね」


「あれ、魔物じゃね?」


レンの指の先には魔物がいた。


「あれは猫ガエルですよ!?」


「猫ガエル?」


「はい。猫ガエルとは、名前の通り猫とカエルが合体した魔物で、猫の様な鋭い爪と、カエルの様な素早いステップが特徴です。ちなみに猫ガエルは、食べれます。凄く美味しいらしいですよ」


「ユウトは、魔物に詳しいな」


「はい!これからどんな凶暴な魔物と遭遇するか分かりませんので、調べていたんです。」


なんて素晴らしい子なんだ。


「猫ガエルが、妖精に近づいて行くわよ」


「食べられるかもしれませんよ!助けなきゃ」


猫ガエルが妖精に近づき大きく口を開け、妖精飛んでいった。


「あぶない!!」


妖精は猫ガエルの方に振り向き呪文を放った。


「『ファイ』」


突如火の玉が現れ、猫ガエルに当たった。

猫ガエルは火の玉を浴びて倒れてしまった。


「これで14匹目ね。あと6匹倒したら帰ろっと」


俺たちは唖然としていた。

つ、強!!


俺たちが見ている事に気付いた妖精が近づいてきた。


「レンさん!近づいて来ましたよ。僕達も焼かれる!!」


「落ち着けよ」


妖精は俺たちの目の前で止まった。


「君たち冒険者?」


「そうだぞ」


「本当に!?」


「ああ」


「みんな、冒険者だよ!!」


妖精が呼びかけると、周りの妖精達も集まってきた。


「本当だ」「冒険者だ」「子供もいるよ」


妖精達がそれぞれ話し出した。


「驚かしてごめんね。僕はユーリ。僕達は妖精さ」


「俺はレン。こっちがユウト。ちっこいのがメルって言うんだ」


「君たちこの先のライムシュタインに行くんでしょ。僕達が案内するよ」


「マジでか!?それは助かる」


「よし!みんな道を作って」


ユーリがそう言うと、他の妖精達が列になって道を作ってくれた。


「僕について来て」


俺達はユーリの後について行った。



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