上級職業とお約束
「さてと、ここだ」
俺たちはドリアンに連れてこられた。
「ここは何処ですか?」
「ここは素材を渡して装備品や道具を作ってくれるところだ」
俺たちは店に入った。
「いらっしゃい」
もちろん言うまでもなく店主はマッチョだ。
「すまない、この水糸を使って何か作れないか?」
「水の手袋が作れるよ」
「じゃあそれを頼む」
「はいよ」
そう言って店主はカウンターの奥の方へ行ってしまった
「なんかすみません」
「良いってことよ」
「いきなりだけれど、あなたの職業を教えてちょうだい」
「俺の職業は、大戦士だ」
「大戦士!?
そんな職業知らねえぞ」
「大戦士は上級職業です」
「上級職業?」
「上級職業は一定のレベルを超え、魔物を100体以上討伐したときになることができるんです」
上級職業一覧
大戦士・・・剣・双剣・槍・ハンマー・大斧・盾を装備できる
賢者・・・杖・槍・魔法石・盾を装備できる
格闘家・・・ツメ・槍・棍棒を装備できる
射猟者・・・銃・弓矢・短剣を装備できる
大魔法師・・・杖・ムチ・本・魔法石を装備できる
「てことは、めちゃくちゃ強いってことか」
「そう言うことです」
「なあドリアン。一緒に冒険しないか?」
「ありがたいが、俺にはやるべき事があるからお前達と一緒に冒険することはできない」
今めちゃくちゃ心が痛い。
断られると辛い。
「お客さん。出来たよ」
水の手袋を手に入れた。
「じゃ、そろそろ俺は出るよ。また何処かで会おう」
「おう」
俺たちはドリアンと別れた。
「今日は宿に泊まるか」
「そうですね。今日は凄く疲れました」
「そうね。良い宿を探しましょ」
俺たちはそこそこ大きい宿をとった。
その夜、俺たちは宿の温泉にはいった。
「広い温泉ですね」
「まったくだ。これなら今日の疲れを癒せるな」
温泉にはもちろん俺たち意外の人も入っていた。
「温泉と言えばあれだよな」
「あれ?」
「あれだよあれ!
温泉名物女湯だ」
「まさか女湯を覗くんですか!?」
「たりめぇよ!!」
ここの温泉は男湯と女湯の間に木の板の壁がある。
だがこの木の板はそこまで分厚くない。
よって、この俺が持ってきたナイフで小さい穴を開ける事が出来るのだ。
俺って天才。
「本当にやるんですか!?」
「もちろん!」
「ぼ、僕は・・・その・・・」
「固いこと言うなよ」
「で、でも」
「俺はやるぞ!!」
「ドヤ顔で言わないでください!」
ドスッ
俺はナイフを刺した。
すると小さな穴が開いた。
「これで見れるぞ」
俺はそっと穴に目を近づけた。
「こ、これは!?」
穴の先には体にタオルを巻いたメルがこちらを見ていた。
「や、やっほ」
「あ、あんた何してるの!?」
「い、いやですね、ここに穴が開いていたので何かなと覗いたら・・・」
「本当に?」
メルに睨まれる。
超コワイ。
「で、では・・・」
「このレンのど変態!!!!」
俺は今までの中で一番大きいダメージをうけた。
「だから言ったじゃないですか」
この後レンは、めちゃくちゃ殴られました。