小さい仲間
俺たちはウィルエー草原を進み、ついにモロッコタウンに着いたのだ。
「おお!!」
モロッコタウンはマッチョがいっぱいいた。
ムキムキだ。
「マッチョしかいませんね」
「すげーな」
「ここまでありがとうございます」
「おう!」
「このご恩はデットリーマウンテンでお会いした時に」
「おう。頑張れよ」
ゲンさんは街の奥に行ってしまった。
「さて、僕達はどうします?」
「よし。まずは食おう!」
魔物と戦って腹ペコだ。
なので飲食屋に入った。
飲食屋でメニューを見た。
え!?
思わず驚いてしまった。
メニューの半分以上がプロテインだったのだ。
「どうりでマッチョが多いわけだ」
「そ、そうですね」
俺らは苦笑いをした。
だが、ステーキがあるやん。
「すみません!」
「お待たせいたしましたお客様」
定員さんがきた。
「定員もマッチョかよ!」と言いそうになった。
あぶない。
「この筋肉ステーキを1つください」
「僕はいいです」
「かしこまりました」
定員は戻っていった。
「でこの後どうするよ?」
「まず、いろいろ情報を集めましょう」
「そうだな」
「冒険をしてくれる人が見つかるといいですね」
「だな」
「え!?冒険仲間探してるの!?」
隣のテーブルに座っていた少女が聞いてきた。
「そうだけど」
「じゃあ私を連れて行きなさい」
「「は!?」」
俺らは唖然とした。
「さすがに子供は無理だよ」
「失礼ね!私19よ!!」
「え!?」
まじかよ!?
このあきらかに少女にしか見えないやつが、
俺の年上だと!
「あ、あなたの職業を教えてもらってもいいですか?」
「私の職業は魔法士よ」
「本当ですか!?」
「本当よ。なんで嘘をつかないといけないのよ!」
「レンさん!!この子を仲間にするべきですよ!!」
「ちょっとあんた!いま私のこと子供扱いしたでしょ!」
「そ、そんなことはないですよ」
「ならメルさんと呼びなさい!」
「わ、わかりましたメルさん!!」
ユウトはめちゃくちゃビビっている。
「ま、いっか。じゃあメル。これからよろしくな!」
「ええ!!私が力を貸してあげる!」
こうしてメルが仲間になった!
しかし小さいな。
小4にしか見えない。
「じゃ、さっそく行くわよ!」
「え?どこに?」
「どこって、決まってるじゃない!冒険塔よ!!」
「冒険塔?」
「あんた冒険塔もしらないの!?」
「知らん」
「呆れたわ。冒険塔を知らずによく冒険をしようと思ったわね!
しかたないわね!ついてきなさい!!」
そう言ってメルと冒険塔に行った。
「ここが冒険塔よ!!」
冒険塔
ここは沢山の冒険者が集う場所。
ここには武器はもちろん冒険に必要なアイテムも売っている。
「ここでクエストを受けることができるの!」
「ヘェ〜」
「ここのクエストをクリアしていくと称号や特別なアイテム、武器を手に入れることができるの!」
「じゃあさっそくクエスト受けようぜ!」
「当たり前でしょ!そのために来たんだから!」
俺たちは受付場所に行った。
「ちょっと!仲間連れてきたわよ!!」
メルが受付の人に言った。
実は俺らと会う前にクエストを受けようとしたところ、子供扱いされクエストを受けることができなかったらしい。
ま、仕方ないな。
少女にしか見えないもん。
「わ、わかりました。ではどのクエストを受けられますか?」
「じゃあこれにするわ!」
メルが選んだクエストは難易度3の洞窟探索だった。