戦闘開始
俺は光の剣を構えた。
異世界に来て初めての戦闘だ。
「倒してやるぜ」
「し、慎重にいきましょう」
俺とユウトはチューラビットに近づいていく。
するとチューラビットが俺たちに気付いて睨んできた。
俺も睨む。
そして俺は光の剣をチューラビットに振りかざす。
「おら!」
だがチューラビットはヒラリとかわして突進してきた。
「しまった!?」
「ラメル!」
ユウトが俺に呪文をかけた。
すると突進してきたチューラビットが俺にぶつかり逆に倒れたのだ。
え!?
「危なかったですね」
「危なかったけどなんで俺にダメージがないんだ?」
「それは僕がラメルをかけたからです」
「ラメル?」
「ラメルとはかけた人やモンスターの守備力を一時的に上げる呪文のことです。
この呪文は援士だけが覚えられるんですよ」
「ヘェ〜、すげえな!」
「いえいえ、それほどでも」
ユウトはめちゃくちゃ照れた。
次は俺の手でたおしてやる。
俺たちはウィルエー草原を進んで行く。
「ちょっと、レンさんあれ!」
「ん?」
ユウトが指さした先には沢山の魔物がいた。
「おお!魔物いっぱいいるやん!」
「魔物もそうですけど、人が襲われてますよ!」
「あ、本当だ!」
魔物に襲われている人を見つけた。
「よし! 助けに行こう!」
「はい!」
俺たちは魔物の群れに突っ込んだ。
「おおお」
俺はまずチューラビットに後ろから斬りかかった。
「よっしゃ〜。初めて倒したぜ!」
「喜んでる場合じゃないですよ。まだ魔物がいるんですから」
ユウトもチューラビットを倒した。
だがチューラビットはあと二体いる。
そしてこの群れのリーダーぽいのもいる。
「なんだこいつ?」
「こいつはおおチューラビットですよ。こいつがリーダーです」
「やっぱりか。ならこいつを先に倒すか!」
「ま、待ってください」
ユウトが止めたが俺はおおチューラビットに斬りかかった。
当然避けられる。
そしてまた突進してきた。
「突進してくると思ったぜ!」
俺は突進してくるおおチューラビットに右手で殴った。
おおチューラビットを殴り飛ばしたのだ。
それを見たチューラビットたちは逃げていった。
「いってー」
「まったく、無茶をしないでください」
「わりいわりい」
すると魔物に襲われていた人が近づいてきた。
「助けていただき、ありがとうございます」
「おう。それでおっさんこんなところでどうしたんだ?」
「私は各街をまわって商売をしているゲンといいます。
実はこの道の先にあるモロッコタウンに行こうとしていたのですが、さっきの魔物達に襲われてしまったんです」
「そっか。なら俺らもこの先の街に行くつもりだから、一緒に行こうぜ」
「本当ですか!それはなんとも心強いことか。
ぜひお願いします」