表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マイペース異世界災難記(仮)  作者: 紺(空想野郎)
第一章 異世界転移
9/40

幕間 魂操傀儡人形(ソウルマリオネットドール)

第1章は前回で終了。今回は幕間なので短め。◇◆◇◆から◇◆◇◆までは説明です。めんどくさかったら流し読みで良いです。

ちょうど純弥達が気絶している頃、王国では会議が行われていた。これは今まで数回あったかどうかの暇つぶしではない(・・・・・・・・)会議である。それも王が代わった時から今までで一番の重大な会議である。あの国王ですら覇気を感じさせている。それは国王だけではなく、皆も同様だった。あのだらけていた皆をこんなにも真剣にするもの、それは純弥が気絶前に停止させた魂操傀儡人形ソウルマリオネットドールである。そもそも魂操傀儡人形ソウルマリオネットドールとは何か。

◇◆◇◆

詳しく言うと、魔道具の中の『魔道人形』の一種である。この『魔道人形』は形と大きさはそれぞれタイプがあるが等身大の人型である。頭部に魔力回路というもので周囲の魔素を吸収し、離れたコントローラーからその命令コマンドを受け取り行動する人形である。コントローラーは種類があり、ゲームでよくあるようなものからキーボードのようなものまでさまざまな種類がある。魂操傀儡人形ソウルマリオネットドールは操縦者の魂自身がコントローラーになるためタイムラグがほぼないといっても良い。動きも良くなる。しかしやはりデメリットがある。素質が必要な上、人形と魂ほぼ同化する為、人形に与えられたダメージを操縦者も受けなければならないため非常に危険なのである。そのため量産されない。今回の人形は最新式であり魔力感知拒否が付与されている。この人形は大きな特徴がある。それは目に魔石があることだ。操縦者が人形でも普段どうりに行動できるようにこの仕様にされている。そして最新型はエネルギー効率の影響で心臓部分に魔石があるため見分けが付けやすい。魔石を全て破壊すると停止する。人形に服を着せるとなぜか通信が阻害されるため心臓部分は丸見えになる。これは最新式でも変わらない。

◇◆◇◆

「第325回サムトル王国会議を始める。用件はわかっているな?」

サムトル王が腹に響くような重い声で言った。その声に皆頷く。真剣な会議のときは王国会議の前にサムトルを付ける。もし真剣だとわからなかったとしてもこれがある。ふざけるものが出ないようにだ。

「発言良いですか?」

王国騎士副隊長のシリア・クラス・ナイツの発言にたいして王が口を開いた。

「発言を許す。用件はなんだ?」

「我々は神殿内に魔道人形が入り込んでいたということしか知らないので、詳しくお聞かせください」

「了解した。神殿内に入り込んだ魔道人形は最新型だ」

最新型、という言葉に雰囲気が変わった。

「質問はあるか?」

火の宮殿魔術師、ワーブン・カルト・フライムが手を上げた。

「ワーブンか。よし、何だ?」

「最新型なら記録があったはずですが、どうでしたか?」

「いまだ解析中らしい」

今度はあまり国に詳しくない優が手を上げた。

「何だ?」

「魔道人形が入り込んだだけでなぜ緊急会議を?」

「なるほど。優ならわからなくて当然か。今この王国は全体的に国の争いなどに関与していない。ほぼ全国と同盟を結んでいるのに、素質が必要でなおかつ操縦者に危険がある最新型を他国が送ってきた。といえばわかるだろう?」

「!」

そう。もしかしたらこの国と戦争をしようと考えている国がいる可能性があるからだ。

「サムトル様!」

緊張状態の中、1人の王国剣士が入ってきた。そしてこう告げた。

「キラ様が起きました!」

「ご苦労。帰ってよい」

「はい!」

王国剣士が戻っていったのを確認した国王は口を開いた。

「キラが目を覚ましたようなのでこれにて会議を終了する。この続きは人形から記録が取れてからだ。解散!」

その掛け声で皆散ってゆく。

その何日か後の事。いつものような平和な朝はやってこなかった。

純弥達が気絶している間、実はこんなことがありました。読んでくれて有り難うございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ