6話 時の部屋
今回は誤字脱字を確認していません。見つかり次第連絡してくれると嬉しいです。
とりあえず端っこのほうで食事を取ると王の間へと向かった。ちなみに夕食はパン、肉、スープ、変な物、変な物2号だった。変な物は野菜のようなもので意外とおいしかった。変な物二号はデザートでグロい見ために反して絶妙な味のハーモニーが楽しめたといっておこう。ただひとつ米がないのが不満だったが仕方ない。ちなみに2号を二号にしたのはなんとなくだ。
~10分後~
王の間の前で生徒とダイスさんが言い争っていたとりあえず近ずいてみると・・・
「誰だ!また王に文句を言いに来たのか!?」
「違いますよダイスさん。キラさんに用があってきたんです」
「何だ純弥か」
「どうしたんです?こんなところで生徒と言い争って」
「こいつらがもとの場所に還せってうるさいんだ。俺達が召喚した訳じゃないのに・・・」
なるほどね・・・。彼らは本来勇者召喚された場所ではなく、この城に引き寄せられたということだ。なぜ引き寄せられるのかはわかっていないらしい。
「とりあえず部屋に戻しておけばいい。それと、そこ通してくれないか?」
「兄さんに用があるんだったな」
そういい扉を開ける。生徒達はダイスさんにくい止められている。その間にさっさと入ってしまおう。
「暇じゃのー」
「そうですねー」
「すみません」
「ん?ジュンヤか。何のようじゃ?」
「それがですね・・・」
俺は食堂での出来事を話した。
「そ、そうですか。もうこんなことでは驚きません」
いやぁよかった。キラさんが暴走するかどうか心配だったんだ。
「ところで決闘場って勝手に使っていいんですか?」
「本来なら許可が必要ですが、決闘するのがどちらとも異世界人なので問題ありません」
「そうですか。で、決闘についてですが正直自信ないんです」
「確か決闘は5時からでしたよね?」
「はい」
「なら問題ありません。時空の部屋でパワーレベr・・・訓練すればぼこぼこにするなど造作もなくなります」
いまパワーレベリングって言おうとしたよな。別にいいんだけど。あと、精神〇時の部屋って時空の部屋って言うんだな。ふと思ったんだけどなぜ勇者が時空の部屋を利用しないんだろう?そこんところどうなの?キラさん。
「勇者が時空の部屋を利用できない理由は二つあります。まず一つ目はもともとここで召喚されたわけではないからこっちで好き勝手するわけにはいかないですし、二つ目の理由はそもそも勇者があの部屋に入れないからです」
「なんで入れないの?」
「あの部屋は魔素適応能力がないと入れないんです。実はジュンヤさんが気絶してる間に計ったみたいなんです。それ専用の魔法具で」
「なるほど。勇者には魔素適応能力が高い人がいないってことか」
「そうですね」
ということは勇者に訓練を邪魔されることはないのか。やったね!
「ということみたいなので今日はぐっすり寝ます!」
「わかりました。部屋に見張りをを用意しましょうか?」
「いや大丈夫です」
「そうですか。一応気をつけてくださいね」
「は~い」
王の間をでたら生徒達は居なくなっていた。
「騒動はもう終わったんですか?」
「ああ。なんか『せえとかいちょー』とやらがつれてったよ」
「一見落着ですね」
食事中ずっと観察してたけど生徒会の奴等はかなり冷静、真面目だったからな。心配いらない。が、いじめを見過ごすのはいけないと思う。
閑話休題
明日は早いっていうし早く寝よう。少し用事を終えてから、な。
~崇の部屋~
「よう。健治、 皆そろったか?」
「おう。孝則も祐二もちゃんといるぜ」
「そうか。見えないって便利だけど逆に面倒でもあるな」
「そうだな。そろそろ解除しよう」
ちなみに俺はネイリーの魔法で透明化している。人間の目に見える光を反射しないようにする魔法で、赤外線じゃないと見えないんだとか。しかし見えないのは相手だけではなく、自分も見えないのだ。だから聞き耳を立てるしかないのだ。ということで俺は壁に耳を引っ付けている。さすがに部屋に入ればばれるだろうし。
「で、明日の試合どうするんだ?」
「おもいっきりぼこってやる。あいつは勇者じゃない。俺達みたいに力が無い。が、俺も馬鹿じゃない念には念を入れる」
「あれを使う気か?」
「そのとおり。あの毒は遅効性だから今日のうちに打ち込まなきゃならない。頼むぞ健治」
「俺の透明化能力のおでましってことか」
つまり俺が寝てる間に毒を打ち込もうとしているわけか。勇者の力についてはキラさんに聞けばいいし、毒の件はネイリーに頼もう。ということで退散。もちろん忍び足で。
~純弥の部屋~
「まぁ予想通りだったな」
「そうね」
「毒の件なんだけど、妖精って寝なくても平気?」
「睡眠はとらなくて良いけどねるっちゃねるわね」
なんかこいつに頼むが不安になってきた。名前もネイリー(寝入り)だし。
「毒の件なら大丈夫よ。結界を張っておくから」
「便利だな。魔法って」
「そうでしょ?」
「俺も使ってみたいもんだ」
「教えようか?」
「いや今はいい。ところで結界ってどんなの張るんだ?」
「あたったら激痛が襲って10分前にいた場所に戻るやつ。制限時間は24時間」
えげつなっ。まぁその分安心して寝れるけど。
「じゃ、おやすみ」
「おやすみ~」
俺は1分もしないうちに眠りに着いた。その夜男の悲鳴が上がったとか上がらなかったとか。どちらにしても俺には関係の無い話である。
~朝~
勇者たちより早く朝食をすませた俺はキラさんのところに向かった。キラさんは昨日王の側近と宮廷魔術師がいなかったから仮の側近をしていただけであって、本来は神殿などを警護しているそうだ。なので今俺は神殿にいる。
「キラさ~んいませんか?」
「ジュンヤさんですか?」
「そうです」
「待たせてすみませんね。さあ時の部屋に向かいましょう」
「わかりました」
時の部屋は王の間の隠し扉から行けるらしい。
~10分後時の部屋~
教師役は宮殿魔術師でループして、出来が良かったら宮廷魔術師に移るらしい。まずはじめはキラさんだ。宮殿魔術師の中でもっとも魔法が上手いらしい。
「さて。訓練を始める前に質問があるんでしたっけ?」
「はい。勇者の能力についてです」
「詳しく言いますと、魔力を使わなくても簡単な魔法なら使えるようになるエレメンタルの加護、精霊加護。魔力が高まる能力、魔力神分。スキルとも魔法ともいえない、特殊能力。身体能力などが高まる、身全神分。適応能力が高まる、一体神分。各種神々の加護。それと、異世界人全員が使えるSPを消費し能力を手に入れられる、異世界人補正。手に入れられる能力はそれぞれ違うんですけどね。これで全てになります」
思ってた以上に多いな。そんなことよりも気になるものがある。そう異世界人補正である。『異世界人全員が使える』ということは俺も使えるはずだ。SPは有り余るほどあるし。どうすればいいんだろう。とりあえずステータスを出して異世界人補正をタッチしてみる。
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能力『異世界人補正』を使用しますか?
YES/NO
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俺は迷わずYESをタッチした。
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異世界人補正を発動しました。モードを選んでください。
検索
一覧
取得可能
(※一覧と取得可能には載らない隠しスキルも存在します。)
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とりあえず取得可能をタッチしてみる。
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取得可能モードに移ります。
・・・
エラー発生。容量が大きすぎます。
モードを選んでください。
検索
一覧
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どゆこと?エラー発生って。スキルにエラーなんてあるの?よくわからん。仕方ないから一覧をタッチしようと思ったがある一文を思い出した。『一覧と取得可能には載らない隠しスキルが存在する』というとこだ。隠しスキルというのはとても興味がある。と、いうことで検索をタッチ!!
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検索モードに移行します。
・・・
成功。検索モードに移行しました。検索単語をイメージしてください。
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なんにしよう?迷っても仕方ない!とりあえず空白で検索だ!
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『 』で検索
・・・
表示します。
全破壊消失無
次元破壊
破壊創造
運命破壊
運命創造
運命折曲
空白
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うん。とんでもないのが出てきたね。調べるんじゃなかった。けど見ちゃった以上は仕方ない。効果も見てみよう。
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全破壊消失無・・・触れているものをすべて破壊しこの世から消失させ、無にする。ただし自分と服を除く。
取得必要SP・・・500000
次元破壊・・・自分のいる次元を破壊する(その次元にあるもの、生物も含めて)。ただし自分と服は除く。
取得必要SP・・・560000
破壊創造・・・破壊を創り出す。任意ですべて破壊できる。しかし神界などを除く。
取得必要SP・・・10000000
運命破壊・・・与えられた運命を破壊する。そのあとどうなるかは自分次第。
取得必要SP・・・5000
運命創造・・・自由自在にフラグを建てることができる。運命破壊での無効化はできない。
取得必要SP・・・20000
運命折曲・・・建ててしまったフラグを折ることができる。
取得必要SP・・・10000
空白・・・すべてを空白(無)にできる。だが制御できるかは自分次第。下手したら神界から何まで無に帰してしまう可能性がある。すべての理を超越した能力。
取得必要SP・・・99999999999999
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下から2,3,4番目の能力はともかく、他の能力がやばい。ブランク以外は取得できる自分も怖い。そしてブランクはおかしい。神をも消すってどうゆう事?これは取れるとしても取りたくない。というより取らない。なんか精神的につかれた。まだ訓練してないのに。あれ?そういや俺訓練するんだったよね?俺がいろいろとしてる間やけに静かだったがキラさんは・・・
立ったまんま気絶していました。
お読みくださりありがとうございました。次回はかなり遅くなります。