4話 登場。ファンタジーな奴。
前言撤回。作者は神出鬼没です。※前話でスライムは鉄をへこます攻撃力を持つことを追記しました。
「知らない天井だ」
二回目のフレーズだ。冗談はここまで。いやー参った参った。周りを見渡してみたらまず眼に入るのは出口をふさぐ棒のようなもの。光が差し込む窓にはガラスではなく棒が挟まっている。ベットを除けばここにあるのはトイレのようなものと変な穴。ベットはふかふかだがこれは明らかに・・・うん、牢屋だね。ここに来たからにはやることは決まっている。鉄格子をつかみながら・・・
「俺は無実だぁー!」
叫んだ。ああスッキリした。ん?脱獄でもすると思った?んな馬鹿な。出来るわけねぇだろ。だってこんな硬い金属の棒をどうにかしなければなんないんだよ?ほら、押しても引いても・・・
『バキッ』
うん、これは夢だね。そう思いながらベットに寝転がる。うわー、ベットがふわふわしてるー。いや違うよ?これは現実逃避じゃないよ?これは夢なんだよ?そうでもない限り牢屋の鉄格子が折れるわけがあるわけ・・・
「これをやったのはお前か?」
俺の背後を取るとは。しかも気配をまったく感じられなかったぞ・・・。当たり前ですよねー、達人じゃないもん俺。
「聞いてるのか。起きてるのか?寝てるのか?」
チクショー!夢じゃねぇのか!チクショー!
「お前起きてるだろ」
ネテマスヨ。オキテマセンヨ。
「我が望むはあらゆる者を凍えさせる水。今ここに具現せよ『凍水』」
『ザァー』
「つめたっ!」
冷酷だなこの人。うわさっむ。歯ががちがちなってる。
「お前がやったのか?」
「チガウヨ。ボクジャナイヨ」
「棒読みじゃねぇか」
「キノセイダヨ。キキマチガイダヨ」
「嘘付け」
「ウソジャナイヨ」
「我が望むはあらゆる者を…」
「すみません!俺がやりました!」
「最初からそう言えばいいんだよ」
ほんと冷たいなこの人。
「で、どうやってやったんだ?」
「押したり引いたりしたらバキッ!って」
「本当っぽいな。でも一応。我が望むは真実を見通す清らかな水。『透水』」
周りが湿った?
「嘘はついてねぇな。だけどどうやってこんな硬い鉄格子を・・・ぶつぶつ」
ん?なんか考え出したぞ?どうしたんだ?
「もしもし。どうかしました?」
「ぶつぶつ・・・」
うーん、話しかけても反応がない。しかしどっかでこんな人見た事あるような・・・。えーと、うんーと。
「あっ。そうだ!キラさんだ!」
おっと思わず口に出てしまった。
「ぶつぶつぶつ・・・。ん?なに?キラ兄さんを知ってるのか?」
「知ってるも何も俺を案内してくれえたのがキラさんだが・・・。あー!」
「む?どうした?」
そういや俺、こんなとこで何をしてるんだ?確か俺はステータスを見ようとして・・・。うん?ステータスを見たんだっけ?うーん?
「ぶつぶつぶつ・・・」
「どうかしましたか?」
「うわっ!ビックリした!急に話しかけて来ないでくださいよ!まったく」
「いや。ぜんぜん急じゃありませんでしたよ」
「まぁいいや。ところで俺は何してたんだっけ?うがー思い出せない!そしてなぜ俺はこんな所にいるんだ!?」
「あれ知らないんですか?仮側近の方とロイトさんが倒れていて、しかもそこに魔術人形があったからですけど?」
「魔術人形?あのソウルなんちゃらってやつのことか?」
「ソウルマリオネットドールですね」
「確か俺が倒した奴だが?」
「そうなんですか?」
「そうですけど・・・何か誤解してません?俺がスパイだとか」
「大体そんな感じだと予測されていましたけど。違うんですか?」
「ちげぇーよ。第一スパイだったらこんなに話さないってーの」
「そういやそうですね」
「早いところ誤解を解いてくれないか?」
「がんばってみます。どちらにしろ仮側近の方かロイトさんが起きれば話はつくでしょうから時間の問題ですね」
「そうか。じゃぁ気長に待つとしようかな」
「じゃあ行って来ます!ちなみに私はダイス・マッシェル・ウェルトと申します以後お見知りおきを」
「おう、行って来い」
10分後
俺は気づいた。このままただ待っていても暇なだけだ!なんかないかな?
20分後
そうだ第三の眼を使ってみよう。目を閉じて額に集中・・・
30分後
目を開けてみたらそこには変なのがいた。ピカピカ光りながら俺の耳を引っ張っている。飛びながら。
「ぐぬぬぬぬ。なかなか動かないわね。こうなったら制限を解除して・・・」
「お前何してんだ?」
「きゃ!あ、あなた私が見えるの?」
「何か問題でも?」
「問題でもって・・・。私が見えること自体問題だし、妖精語を理解できるのも話せるのも問題なんだけど?」
「妖精語?ということはお前は妖精なのか?」
「そうよ」
妖精っていかにもファンタジーだな。いい機会だから妖精と精霊の違いについて聞いてみたらドヤ顔で説明してくれた。
「妖精と精霊の大きな違いは、人間との契約の有無ね。精霊は人間と契約することにより力が倍増されるの。妖精のほうは個々でかなりの力を持っているからほぼ契約することはないのよ。他には、妖精は安定して妖精界や魔力が安定しているところ以外でもほぼ実体をたもてるけど、精霊は人間と契約してなおかつ魔素、魔力の配給がとても強い、または多いものでないと実体をあらわせないところとかね。そうそう、精霊の契約は器が合わないと契約できないし、下手したら死ぬ可能性だってあるって聞いたわ。まぁ契約できなくても力は貸してくれるみたいね。共通点は、魔素の塊であること、状況によって力が弱まること、魔法が使えること、48時間連続で半径1000KM以内にいないとその地が滅びること、この四つね」
「意外と詳しいのな」
「あったりまえよ。このくらい朝飯前だわ」
「ところでなんで俺の耳引っ張ってたの?」
「妖精たちの生き甲斐です!」
「生き甲斐?耳を引っ張るのがか?」
「違います!イタズラが生き甲斐なんです!」
「堂々と言う事じゃないだろ」
ぺシ!
「痛~い!何でたたくのよ」
「飛び回ってうざいし、ピカピカ光っててうざい。あとドヤ顔も」
「これでいい?」
肩にチョコンと座り光が収まった。
「それでいいが・・・何でこんなところにいるんだ?普通牢屋になんて来ないだろ?」
「興味があったからよ」
「何に?」
「あなたに」
「なぜなになんで?」
「こっちの世界とあなたの世界がつながったときに、流れてきた生命のエネルギーがありえない数値を持っていたから、女王様が私を監視?に出したってわけ」
「興味があるからって言ってなかったっけ?」
「妖精界全員があなたに興味を持っているわよ」
「そういうことか。ところで妖精界ってどこら辺にあるんだ?」
「別の空間よ」
「別の空間?」
「妖精界と精霊界は一種の異世界のようなものなの。魔素がある世界にそれぞれの担当の妖精、精霊を送り出しているの。伝説では神が世界を保つために精霊を、世界を守るために妖精を創ったといわれているわ」
「人間が妖精界、精霊界に行くことができるのか?」
「今のところ例はないからわからないわ」
「絶対行けないってわけじゃないんだな」
「そうね」
「ところでお前はいつまで俺を監視するんだ?」
「私が満足するまでよ。それと私はお前じゃなくてネイリーよ。これからよろしくね!」
「はぁ」
俺はため息をついた。まぁ地球に帰れば平気だろう。ん?まてよ。こういうのって帰れないのがお決まりだよな。大丈夫かな、俺。もしかしてフラグ立てちゃったか?
「どうしたの、そんな青ざめて」
「ん?ああすまん。考え事してた。って俺そんなに青くなってたか?」
「うん。そりゃもう凍ってんじゃないかってほどよ。大丈夫?熱でもあるの?」
「熱はないから大丈夫だ」
帰れなくてもいいか。それならそれで異世界ライフを満喫すればいいし。あれ?考えたら異世界で生活したほうが面白くね?とはいえ、こんな俺でも地球に未練があるからな。父さんとの約束もあるし・・・まぁ、まだわからないからこの話は保留しよう。
「そういやあなたの耳相当硬かったわよ。防御力いったいどれくらいあるの?」
「知らん」
「ステータス見てないの?」
「見たような見てないような・・・」
「どっちでもいいからとにかく見ましょう」
「そうだな。で、どうやって開くんだ?」
「普通に『ステータス』って言うか念じれば・・・あっこれは人間には出来n」
「ステータス」
ん?なんかいったか?まぁいいや。おぉなんか出てきた。
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素質 称号 加護 職業
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「って、ええ!出来たの!?」
「普通じゃないのか?」
「そりゃぁ。もういい。あなたが規格外すぎて手に負えない」
「わかった。じゃぁいい」
ステータスのほうが気になるしな。
素質をタッチして・・・ん?全部同時に開けるのか。いちいち開くの面倒だし同時にっと。どれどれ・・・
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素質
LV 0
HP 19000/19000(9000UP) R
MP 100000/100000(10000UP) R
SP 9999999/10000000 R
LUK 3000
ATK 1000 R
DF 1000 R
能力
超回復(PS) LV2(1UP)
物理耐性(PS) LV5(2UP)
精神耐性(PS) LV7(1UP)
???
???
???
???
???
???
固有能力
????の可能性 LV?
魔力感知拒否(PS) LV5
魔力放出 LV56
魔力操作 LV72
??魔? 使用不可
ステータス可視化
個人能力
異世界人補正(PS) LV MAX
第三の眼(PS) LV4(1UP)
神勘(PS) LV3
気 LV4(気力 10000/10000)
??化 使用不可
???
妖精語 LV9(NEW)
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称号
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異世界からの転移者 中二病 人外じみた勘の持ち主 世界に愛されし者 異常者 サボりの達人 期待されし者 チーター 歩く災難 妖精の友(NEW)
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加護
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語学神の加護 LV7(4UP)
??神の加護 LV?
生神の加護 LV5
??神の加護 LV?
魔神の加護 LV?
武の神の加護 LV3
妖精神の加護 LV2(NEW)
世界神の祝福 LV MAX
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職業
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種族 人間?
性別 男
天職 ???
職業 学生
装備
頭 無し
上半身 特殊科学服
下半身 特殊科学服
靴 運動靴
手 無し
腕 無し
特殊部位装備 無し
指 無し
首 無し
脚 無し
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突っ込みたいところがありすぎる。人間?ってなんだよ、?いらないだろ!天職って言うのもよくわからないし。ここは困ったときのネイリー先生だ!
「ん?ステータスについて質問があるって?それなら念じればいいのよ。これはどういう意味なんだーって。普通人間にはできないけど、あなたは関係ないわよね!人外だし!」
ひどいなー。人外なんて。と思いつつ念じる。おぉ出てきた出てきた。
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※このままだとものすごく説明が長くなり、見てるほうが疲れると思いますので番外編に書きます。興味ある人だけ見てください。
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1時間後
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なんて言えばいいのか・・・。色々と突っ込みすぎて疲れたので、しばらく寝転がっていようと思う。
あぁ。考えてみればここに来てから色々とあったな。ここまでの異世界での出来事を思い出す。あれ?ロイトさんの部屋でステータス見なかったっけ?と、その時のことを思い出そうとした瞬間に、襲ってきた急激な眠気に少しの違和感を感じた後、ゆっくりまぶたを閉じた。かろうじて俺が寝る前に、さっきまで飛んでいたネイリーもなぜか眠りについていたのを見た。そういやネイリーって寝入りーって書けるな・・・と思いつつ意識を手放した。
遅れてすみません。次回の投稿は大体二週間後あたりです。読んでくれてありがとうございました。ブックマーク登録してくれれば泣いて喜びます。