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マイペース異世界災難記(仮)  作者: 紺(空想野郎)
ギルドと本と古き記憶
36/41

30話 結果

結局この時期になりましたね。すみません、といいつつ毎年恒例『これ読んでる人いるのか?』という疑問がありまして。読んでる方がいらっしゃるなら申し訳ありません。多分また謝ります。

 説明しよう。本居蔵雅とは、過去に人類を裏切った元第四勇者である。

「で、いいんだよな」

「私に聞かないでよ。ていうかそれ誰に向けての説明なの」

「いや、ちょっと長い時間が経って記憶が曖昧でな」

「長い時間? 時間移動とかしてるしそれの弊害かしら」

 確かに振り返ってみると大して時間経ってないかも。まぁ時間を移動してるわけだし、そこらへんの感覚が狂っててもおかしくはなさそうだ。

 それはそうと、本居と魔族と思わしき人物だが。

「さて、どうしたもんかね」

 本居が裏切り勇者であることを知ってはいるものの、その性格や本質については何も知らないのだ。ましてや、時系列などもってのほか。どこで寝返り、いつ裏切りが発覚したのか、そしてそれによる被害はどんな形で出たのか、なんてこともほとんど知らない。

 ここに送られたことが意図的であるのなら、その裏切りに関することをあれこれするのが俺の使命なんだろう。問題はそのあれこれとはなんぞやって部分だな。

「ねぇねぇ」

「考えごとをしてるからちょっと待ってくれ」

「考えるのは結構だけど二人がこっち見てるわよ?」

「は?」

 そんなわけ、と二人の方を見たところがっつり目が合うじゃないですか、やだ。おっかしいな、空気化のスキルがいつの間にか解けてるじゃん。これで普通に話したりしてたらいくら視界が悪くても気づかれますよ。あっちも予想外だったのかいきなり攻撃されてないだけましだけども。

 ふぅ。

「えっと、こんにちはでいいんですかね」

 話しかけたことではっとしたのか、二人がこちらを睨み付ける。それと同時に尋常じゃない殺気をぶつけられているのを感じた。しまったな、こんにちはじゃなくておはようございますの時間だったかも知れない。

 さて、冗談はともかく。

 飛んできているのは殺気だけではなく、呪いのような魔法やデバフもだ。中には明らかに殺意の籠った威力のものまである。まぁ殺気放ってるわけだからそりゃ殺すつもりなんでしょうけど。

 で、それをほとんど無効化してるから睨んでるだけに見えるお二人さんが可哀想。

「ねぇねぇ」

「今度は……」

 何だ、と言いかけて覚えのある感覚に視線を下に向ける。わぁ体光ってやんの。お前の体サイリウムぅ。

 はぁ。

「えっと、じゃあ失礼します?」

 俺がそう言うや否や景色が変わる。やるべきこと見えかけてた気がしたけど気のせいだったわ。何が何だかわかりゃしない。

 しかし事態は混乱を解消するどころか悪化していくようだ。なんたってずっと体光ったままだし、十秒くらいで景色変わるし。共通点は本居ともう一人誰かがいるところに出現してるっぽいところか。いや、正確には二人組がいるところというよりは、二人組が来るところなのかね。移動してすぐ来るからそれが狙い通りなのかはわからんが。

 幸い、といっていいのかは疑問だが、ネイリーも一緒についてきているみたいだ。この謎の事態を共有出来るぞ、やったね。まぁ共有したところで何かあるわけでもないんだが。

「ほんとになんなの? 連続時間移動とか一体どんな奇っ怪な生物に生まれ変わったわけ?」

「これが何なのかは俺が聞きたい。というか俺は生まれ変わったわけじゃないし、奇っ怪な生物でもないですー、起きてる現象が奇っ怪なだけですー」

「でもこの現象ってあんたが原因でしょ」

 はい、論破されました。最早しょうがないよね、聞いた話だと奇っ怪な生物の絞りかすなんでしょ俺。そりゃまともな生き物なわけない。自分で認めるのは癪だけどもそれが事実なら仕方ない。


 人間であることを諦めてそのまま数分。やっと体の光が消えて景色シャッフル状態も終わったようだ。とりあえずそれはよかった。

「あら、お帰りなさい」

「それ絶対ナイフを突き出しながら言う台詞じゃない。っていうか人違い? なのに俺を殺す理由あるんですかね」

「まぁ仮にでも分体だし、殺しといて損はないでしょう?」

「俺が大損するんですが」

「で、随分と早いお帰りみたいだったけど上手くやったのかしら?」

 無視ですか、さいですか。

「あ、そうそう。それについて聞きたいことばかりなんだ。実はかくかくしかじかでな」

「あぁ、なるほど」

「それでわかるのか」

「何言ってるの? かくかくしかじかへの理解は対秋原純弥マニュアルにも組み込まれた最重要項目でしょうに」

 あんたが何言ってるんだ。ネイリーもなんで頷いてるんだ……いや身に覚えがないわけじゃないけども。むしろ色々省略しすぎなのはわかってる。でもさ、それで通じる相手が複数いるのも悪いと思うんだ。

 ってそうじゃないそうじゃない。

「結局俺はいろんなところに飛ばされただけだったんだが、何か意味があったのか?」

「それはそうでしょう。意味なく複数の時間軸と空間を移動させるとかどんな愉快犯よ」

「そりゃそうだが、俺の体が発行したときに何か言ってただろ? 邪神の力がどうとか、時間軸の改変がなんとかとか」

「ッチ覚えてやがったか……私の勘違いだ。いや、正確にはお前が覚えてないだけなんだがな」

 急に口悪くなって怖いが、多分こっちが本性なんだろうなぁ。急に殺そうとしてくるんだし、むしろこっちの口調の方が納得かもしれん。

「覚えてないっていうのは?」

「本体……というより予め組まれたシステムだな。それがお前の代わりに必要なことをやってたんだ」

「それ俺必要だったのか?」

「言っただろ? 過去改変っていうのはそう易々と行える物でもねぇんだ。確かにお前の本体ならここから遙か昔の英雄だって殺せるだろうよ。だがな、それをしたところで歴史は変わらねぇんだ」

「殺してるのにか?」

「殺してるのに、だ。まぁ何も考えずに殺し場合だとそれはそれで歴史が変わる危険性もある。だがそれは『その時に英雄が死んだために変わった歴史』とは別の道を辿る可能性が高い。時間軸の修復力ってやつでな、歴史に何か変更を加える場合はそこに何か重りを置いてやらなきゃならねぇんだ」

「つまりどういうことだ?」

「歴史の変更を確定させるために『秋原純弥がその変更点に存在していた』という事実が必要だったんだよ。で、私はあいつがそこまで周到に用意していたってことが読めなかったわけ。ったく最初から言っとけってんだ」

 なるほどなぁ。まぁ何もしなくていいっていうならそれはそれで楽なんだけども。というかその話し方で進めるんですね。まぁいいや。

「でもそれなら俺が過去視でみたのはなんだったんだ? あの場で俺みたいな奴が話してたはずなんだが」

「そりゃお前。システム組んだのは本体だが実際に動いてたのはお前だからな」

「は?」

 俺の体俺の知らないうちに動いてたの? 何それ怖い。ていうか本体が復活したらそっちに統合されて俺の意識が消え去るとかないよな? それ実質的な死なんですが。

「あ、だから何かしら能力が生えてるかもな」

「なんですかそれ」

 能力ってそう簡単に手に入るものなの? というか生えるて。

 ……まぁ一応確認しておこう。えっと、ステータスステータスっと。

 よし、何も生えてないな。いや、ステータスで確認出来ない能力という可能性も……考えるのはよしておくか。

「で、こっちは説明したんだからそっちも説明してくれる?」

「説明?」

 はて、何かあったかとジョマノの視線を追うとそこにはドジっ子妖精ネイリーが。

 ああ、そういえば。

「こいつがネイリーだ。作るとかなんとか言ってた妖精の」

 そう言って、手にのせたネイリーを差し出そうとした瞬間。


 ジョマノの手に出現した魔法陣によって、ネイリーはその姿を消した。

話進んでなくてすみません。ぶっちゃけると一年毎に書いてるので何を書けばいいのか本人もわかってないんですよね。それでもこんな意味不明小説を読んでいる方がいらっしゃるなら、また来年もお会いしましょう。早く書けよと言えばその通りなんですが。

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