表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マイペース異世界災難記(仮)  作者: 紺(空想野郎)
ギルドと本と古き記憶
20/40

15話 聖邪典と過去の勇者達 襲撃の肆

大変お待たせしました。申し訳ない。

「ふぁぁ。よく寝たな~。・・・ん?なんか変な感じが・・・気のせいか」

でもやっぱりなんか違和感があるな。よく寝たのに体が少し重い気がする。空気もなんか濁ってる感じがするし。まぁ異世界に来たからかな。そんな気にすることないか。

『ドッゴーン!』

っ!?今の音はなんだ!?

『大丈夫さ。俺らと同じ勇者の腕試しで壁が壊れただけだ』

この声は・・・

『野洲家か?』

『おう光輝か。今俺の能力でみんなの心に直接話しかけてる。ちゃんとみんなつないだからみんなも会話できるぞ』

『それ何気に便利ね』

『だけど欠点もあるんだろう?』

『さすがは闇暗だな。この能力は自分に関して一定以上好感度がある人に対してのみ発動でき、相手が自分を害ある存在だと思っていない人だけ心の回路をつなぐことができるんだ』

『だけどその欠点利用できるじゃん』

『ど~ゆ~こと~?』

『相手が自分を害ある存在と思っているのかを確かめるとかね。好感度だけだと戦闘狂にもたれる可能性があるし』

『精菜物騒なこと言わないでくれ。フラグたったらどうするんだよ』

『だけどこの時間帯に起きてるやついたんだな』

『誰だろうね~』

『しかしどこで腕試しなんてやってるんだ?そもそも許可が下りてるのか?』

『百聞は一見にしかず。とりあえず見に行きましょう。私の部屋に集まって』

『じゃ一回回路を切るぜ。MP消費が少ないとはいえ万が一のために残しときたいし』

野洲家がそういうと誰の声も聞こえなくなった。さてと精菜の部屋に向かうとするか。確か一番端だったよな。僕は一回廊下へ出で精菜の部屋に向かう事にした。え?部屋が繋がってるのに何でそこから行かないのかって?いやだって仮にも女子の部屋ですよ?通ったら失礼じゃないですか。まぁ闇暗は普通に通りそうだけどね。

「おい光輝。なんか失礼な事考えてないか?」

闇暗とてそんな事はしないか。

「気のせいだよ」

「そうかそれならいいんだが」

「しっかし以外にこの廊下長いよな」

「野洲家か。そうだよな。それほど部屋がでかいってことでもあるけど」

「そのとおりだな」

「ところで野洲家。お前はなぜ能力を発動できていたんだ?」

「あー。その事ね。俺っていつも猫と会話してたりするじゃん?俺実は昔からなんとなく心を読めるんだ。だから今回のも似たようなもんだがら、なんとなく発動方法がわかったんだ」

「なるほどそんな事があるのか」

「おっと話してるうちに着いたみたいだよ」

僕達がドアを開けて精菜の部屋に入るとすでに女子はそろっていた。まぁ部屋が繋がっているから当たり前だけど。

「みんなそろったわね。ちょうど今場所の特定が出来たから、私についてきて」

さすが精菜。仕事が早い。

「歩きながらある程度の情報を伝えるわ。まず一つ目は今回の騒ぎの元は妙味と和辰とこの国の騎士が起こしたものよ。妙味達が訓練場を使わせてほしいとい行った所、騎士が勇者の実力を試してみたいと思ったらしく、妙味達に決闘を申し込んだらしいのよ。しかし妙味達は戦闘経験が無いのでと断った所なら訓練してやろうという事になったみたいで、さっきのは妙味の力試しだったみたいよ」

「なるほど。危険は無いのね」

「だがしかし妙味達はあのときの真実を知っている。そのときのことを考えておかねばな。それにやつらも気づいているようだしな」

「少し空気が変だしね~」

「瑞樹も感じたの?」

「光輝もか?俺もだ。なんか周りが騒いでるような気がして」

「そう?私は何も感じないけど」

「俺もだ。というかむしろ力が出るような感じがするんだが」

「うーん。私も何も感じないけど警戒するに越した事はないわね」

「そうね。それとそろそろつくみたいよ」

「あれ?訓練場じゃないの?」

「そうみたいだね」

僕らがきた扉の前には『再生の間(練習場)』とかかれていた。

「じゃあ行くわよ」

精菜が扉を開いた。その先では妙味、和辰、騎士二人が座布団の上に正座し、話し合っていた。っておかしいでしょ!?何で座布団!?なんか略茶飲んでまったりとしてるし!

「あ、いたんですか。皆さんもそんな所に立ってないで座ってください。後これお茶です」

「「「「「あ、どうも」」」」」

「お邪魔じゃないかしら?」

「いや、ちょうど話が終わったところだから問題ない」

あ~、あったかい。あっ茶柱が!って菜にやってんの僕!『あっ茶柱が!』じゃないよ!あまりにも自然に来たから僕もナチュラルに対応しちゃったじゃないか!それにみんなもみんなだよ!精菜以外みんなほっこリとしちゃってるじゃないか!

「で、さっきの音は何だったのでしょうか?」

「ああさっきのか?あそこに的が見えるだろ?それに向かって妙味のスキルぶっ放したら、壁までぶっ壊しちまったんだよ」

「でも壁は無事みたいですが?」

「この空間が壊れない限り空間内にあるものは全て再生するんだよ。壁も数分でな。だからここは再生の間って名前なんだ」

「なるほど。そういうことですか」

でも相変わらず精菜は揺るがないなぁ。うん本当にすごい。多分何があっても動じないような気がする。例え急に城が崩れ去っても。・・・大丈夫だよね?フラグなんてたってないよね?

『ブブッ ブブッ』

何だ今の音?

「おっと集合がかかった、それじゃまたな」

それだけ言うと騎士は再生の間から出て行った。なるほど、さっきのは集合の合図みたいなものか。

「しばらくしたら行こうと思ってたんだけど、そっちから来てくれたんだね」

「俺達の名前はもう知ってるよな?そして何の話をしたいのかも」

やはり気づいていたのか。僕達もあれを見たことを。

「ええ、わかってるわ。なるべく漏れないほうがいいと思うからスキルを使って良い?」

「もちろんだ」

「有り難う。『遮断』」

このスキルはこの前使ってたよね。たしか穏術系スキルでその空間内にいる生物を外から認知できなくするんだったっけ。便利だなぁ。

「さてと。君達も僕達と同じ‘酔い’にかかっていない者で真実を見たもので間違いないか?」

「その‘酔い’というのは?」

「確か君達は不可思議病と呼んでいたものだよ」

「それなら間違いないわ。だけどなぜ酔いと呼んでいるのかしら?」

「これは僕達の予想なんだけど、この世界にある魔力というものに適正を持たせるために起こった物が不可思議病の正体。この世界で魔力を急激に与えると魔素酔いというものが発生するらしいんだ。今回得た魔力は少しだとしても、それに慣れていない僕たちは急激に魔力が増えたと感じる。だからこの現象を酔いと呼んでいるんだ」

「そういうことね。それだったら夕先生達のことがなぜ生徒達にばれていなかったのかも分かっているのかしら?」

「それはまだだ。その様子だとそっちもわかっていないようだな」

「ええ。アビリティの使用方法が分かれば何かつかめると思うのだけど」

「それだったら問題ないと思う」

「なぜ?」

「今日の昼食後にスキルとかの使用方法を含めた訓練をするんだって」

「なるほどね。ところで何で皆黙ってるの?」

いやなんでって言われても・・・

「ついていけないというか僕たちの出る幕じゃないかな、って思ったから」

としか言いようがない。一言でいうと『対応できなかった』かな。あと余計な口はさむとスムーズに話が進まなそうだったから。

「なるほど。あと、そろそろ朝食の時間になるから食堂へ向かいましょう。怪しまれても困るから、妙味君達とはわかれてまた訓練後にここで会いましょう」

「「了解」」

「それじゃぁ行くわよ」

ということで僕らは空腹を満たすために食堂に向かうことになった。

「さて食堂へ向かうから皆ここに集まって」

何でかわからないけど、一応集まっておこう。

「これでよし。『転移』」

精菜がそういうと目の前の景色がいきなりかわった。

「皆どうしたの?食堂についたわよ」

「今のは何?」

「称号、神出鬼没のスキル短距離転移よ。自分が見たことある半径3km以内の場所なら何処でも転移できるみたい」

「3kmって本当に短距離なのか?」

「私に聞かないでよ。私がそんなこと知ってるわけないじゃない」

「流石に『歩く広●苑』も異世界のことはわからないか(ボソッ」

「ねぇ、なんか『歩く広辞●』って称号が増えたんだけど・・・」

絶対さっきの野州家の呟きだよね・・・

「まぁそんなことよりご~は~ん~」

「そうね。お腹すいたし」

「遅刻魔が何言ってんだか」

「うっさいわね!私は朝食とってから二度寝してんの!」

「普通、目覚めるだろそれ・・・」

「いただきます」

「あっ!精菜!いつの間に取ってきた朝食(それ)!」

「いただきま~す」

「光輝!お前もか!」

ちなみにこのあと『米がない!』と発狂しだした生徒を止めるのに苦労した。

~7時間後~

訓練が始まった。職業によって訓練が変わるらしい。訓練内容は長いと思うので割愛させてもらう。


~4時間後~

くんれんがおわった。とてもつらかった。

・・・

・・・

・・・

「も~しも~し。大丈夫ですか~?」

・・・

「はっ!」

あれ、ここはどこだ?僕は何をして・・・

「大丈夫?光輝?何処まで覚えてる?」

「訓練が始まるところまで・・・そのあと僕は何して・・・痛ッ!」

「よかった。暗闇よりは軽い症状で。光輝、それは訓練がきつすぎたショックでそうなっているの。なるべく訓練の内容は忘れたほうがいいわ」

「わかった」

ちなみに暗闇は「ここはどこ?ぼくはだれ?」状態だったらしい。

「ところでアビリティは使えるようになったの?」

「多分ね。試してみるわ。『我は英知の勇者なり。賢者の書よ。我が知らぬ情報をここに』」

すると精菜の前に分厚い輝く本が現れ、開かれた。

「成功したみたいだね」

「そうね。だけどそれよりも遥かに優先順位が高いことがあるたみたい・・・」

少し精菜の顔色が悪い気がする。

「大切な情報元を手に入れた事より重要なことって何?」

精菜は深呼吸をして、口を開いた。

「この城を狙って魔族が攻めて来てるッ!」

お読み下さりありがとうございました。

投稿スピードはもちろん早めたいと思いますが、話の内容もうちょっとテンポ良くした方がいいですかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ