表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/359

第四十七節 最終防衛作戦本部の視線 真地尾守の場合

 昨日は、兄ちゃん達にはウチに泊まってもらってよ。

そりゃ、色々と話を聞いたさ。

いや驚いたね~、何でも魔の大陸を目指してるって言うじゃねぇか!

魔王を倒すってか?

もう、意味が判らないね。

俺には、この町の事だけで精一杯さ。


 ん? 俺か?

俺は、この最終防衛作戦の隊長。

真地尾守マチオ・マモルだ。




 それにしても、昨日の騒ぎには参ったぜ。

あの兄ちゃんは、何考えてやがるんだ?

仲間になってくれたのは嬉しいが、あまりに無茶だろうよ。

だってなぁ……

……



「それでサンタにソックリな服と、同じタイプのソリが欲しいのですが

用意できますか?」

いきなり突拍子も無いこと言うから、素直に答えたさ。

「あぁ、そのくらいならお安い御用だが……いったい何に?」

「えぇ、トナカイ達を逃がして来ます」

一瞬、意味が判らなくてよ……

一呼吸置いてから言ってやったさ。

「はぁ? お前等、死にたいのか?」

そしたらヤッコさん、何て言ったと思う?

「大丈夫ですよ、危なくなったら逃げますんで」

無理だっつーの!

いったい何処に逃げるってんだよ。

奴等、飛ぶんだぞ?

判ってるのかよ……


 それにしても、しゃべるトナカイにはマジで驚いたな……

あんな生き物が居るとは知らなかったぜ……ってか連れてくるか? 普通よ!

ありえね~って……

本当に、あの兄ちゃんは何考えてるんだかサッパリだ!



 だがよ……あれだ……去年の有様を見りゃよ……

皆が、もう終わりだって言うのも判るのさ。

確かに、この町にゃ戦力なんて残っちゃいねぇさ。

しかしよ! 俺達が諦めてどうするってんだよ!

皆の命は、どうなっちまうってんだよ!

これは、絶対に負けられない戦いなんだ……

兄ちゃんには悪いが、俺達は最終防衛作戦が最優先事項だ。

こっちは勝手に準備を進めさせてもらうぜ。

兄ちゃん……死ななきゃ良いんだが……


 お? そろそろ出発らしいぜ。

せめて見送りぐれぇは、笑顔でしなきゃな。

「よう、兄ちゃん。気ぃつけて行けよ!」

「えぇ、大丈夫ですよ。ご心配、ありがとうございます」

全く……本当に判ってるのかね?

「じゃ、行ってきます」

お、兄ちゃんが、手を上げてらぁ。

「おう! マジで気ぃつけて……おぅ?」

おいおい……

嘘だろ?

……

飛んで行っちまったよ……






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ