第二九話 ライトニングソード
全50話を目指しているのだけど、このペースでは…
う、適当に付き合って下さいXD
四人は、三人対一人の2つに別れ、5mの距離をあけ対峙した。
「さて、先ずは俺から行くぜ!」
リーハ・クレステンが剣を大胆に反り上げた、しかし、その瞬間、目の前に黒沢明人がいた。何が起こった、信じられない、と思いつつも体が勝手に腕を引き締め、二人の間に剣を挟み込めたのは修練の賜物だろうか、しかし黒沢明人は、リーハの上段に回し蹴りを放ち、リーハは文字通り吹っ飛んだ。が、その時、リックの剣が上から落とそうとしていた。黒沢明人は、剣と体の重心を移動し、揺れるように剣を避ける。
ロデは後か?視界の外にいるのが気に食わないながら、取り敢えず目の前のリックを横に薙ぐ様に剣をふるった。リックは咄嗟に何とか剣で弾こうとしたが、バチッっという音と青い光が瞬き、それとは関係無しに吹っ飛んでいた。
黒沢明人は、リックに放った剣激をそのままに、ワンステップ後退しながら体を捻った。目の前には剣の突先が迫って見えた、それを剣で横殴りに弾く、またバチッっという音と青い光が瞬いた。
黒沢明人は、剣の遠心力に力を借りて体を一回転すると、先手を取ってロデ・カッテンの胸をアーマーごと蹴り上げた。ロデは空中で回転して、足から地面に落ちた。
「ほう、これが電気かよ、体に当たったらどうなるのか試してみたい気もするのじゃが、順番的にはお主に席を譲ろうよ、アキト殿」
その間にリーハとリックが立ち上がり、二人とも頭に手を当てた。
「くそ、馬鹿力め、骨が折れているんじゃないのか?」
リーハは吐き捨てた。
「まいったまいった。3人先手先手で行って勝てない道理は無い。と思っていたが先手を取られると、ヤレヤレだな」
「さっきのは何だったんだ?」
「全身の筋肉を使って、突出した片足のかかとを中心に高速に踏みこんだ、といった感じじゃが…初めて見たのう」
とのロデの言に、
「人並みの力で戦っているんだ。あまりがっかりさせるなよ。ちなみにあれは縮地という業だ」
と黒沢明人。
「なるほど、主は敢えて人の域で戦ったということか…、だが、まだまだじゃ、リーハ、リックよ、では参るぞ」
3人は、じりじりと黒沢明人に近づく、だが縮地を警戒して、リーハ、リックは慎重だった。
ロデは、はなから近距離戦に持ち込めば縮地も意味は無い。と考え、黒沢明人に対して、潔く一気に間合いに踏み込んだ。
カンと剣同士がぶつかる音と、電気が弾けるバチっという音にが2回、その間に素早くリーハ、リックが参戦した。
「これは本人達には分からないでやすが、指導試合でやすね」
後に控えていたロデン・カーナルが今はブロンの横で観戦している。
「指導試合ですか…。三人相手に流石ですね、アキト様は」
「しかも相手は手練でやすしねぇ」
もういつから戦闘を始めたのたのか記憶が無い、一瞬、一瞬に全身全霊で戦わなければ、三対一だろうと勝てないだろう。
ロデは考えた。リーハ、リックの腕では叶わない。わしとて例外じゃないだろう。しかし、何とか背後に立てれば…
しかし、3人の攻撃、動きは黒沢明人に完全にコントロールされていた。
イラついたリーハが全ての力を一気に剣にたくし、最高の突きを放った。「いかん!」とロデが警告を発する前に、半身を動かされてスカされ、バランスを崩したところを背中に一撃、バチンと電気が飛び散って、リーハは動かなくなった。
リックとロデは顔を見合わせた。
ロデは左右に首をふる。
はぁ~、とリックは深い息を吐いて、座り込んだ。
「負けだ負けだ。
わしらの負けのようだじゃの。アキト殿は、まったく力を使っておらんようだしの…」
「いや、お前達も息が上がっていないところは中々関心されられる。どうだ良い仕事をやろう。
今から全員で城壁の上を走ってもらう。遅れた奴は、その剣で電撃だ」
そしてブロンが大声で、その旨を伝えた。ほぼ全兵の952名全員の頬が引き攣る。
ロデ「わしら悪役じゃのう…とほほ」
リーハ「後で絶対報復があるぞ…」
リック「結果よければの方向へ…」
そして三人そろって大きなため息をついた。
3人と別れブロンの場所へ戻ってきた黒沢明人は、開口一番こう言った。
「この剣はなかなか使えるぞ」
「一体どんな剣なんでやすか?」
「裏山の採掘を行ったおり、フレックという結晶が出てきたのだが、軽く電圧を加えた電荷クアック石で圧電効果を出せた。今のところ1000回程放電できるようだ。まあ、放電できなかったところでロングソードに違いは無いしな。
フレック1つでクアックを100個電荷を加えることができる。
最初は俺の一撃だったのだがな」
「以前言っていた正式装備ですか?」
「ああ、そうだ」
「弓隊にも新しい装備を用意させてある」
「フェイ・アルディオーネ嬢も大変なプレッシャーでやすな?」
「結構楽しんでいるそうだぞ」
「そう言えば好戦的な性格してやすからなぁ。考えてみれば、それも有り得るえやすな」




