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僕シリーズ  作者: 鈴瀬凛
2/3

僕、狂愛警報。



「ごめんね」






・・・どうしたの?突然。


どうして謝るの?

なにを誤ったの?





「ごめんね」





ああ、謝らないで?

あなたは何もしてないんだから。


それとも私がなにかしたのかしら?





「ごめんね」





でも、私、あなたに何もしてないと思うわよ?

ほら、ご飯だってちゃんと食べたし。





「ごめんね」





歯磨きだってしたし、服も着替えたし、髪も整えたし、お風呂もあなたとちゃんと入ったし、あなたの言うこと聞いてるし、部屋だって出てないし、足枷も手枷も外してないし、逃げようだなんてしてないし。


ほら、ほらね。

私良い子にしてるでしょ?





「ごめんね」





あなただって何もしてないのよ?

だから謝らなくても良いんじゃないの?





「ごめんね」





・・・ねぇ、ほんとに突然どうしたの?

何があったの?





「ごめんね」





・・・ん?何持ってるの?


あら、包丁じゃない。

なんで包丁なんて持ってるの?

まだ夕飯には早いわよ?





「・・・ごめんね」





あ、わかったわ!

今の間で分かったわよー?


私を食べるんでしょー。そうでしょ!


ふふ、そろそろだと思ってたわ!

というか、やっとって感じだけどね!





「ごめんね」





なぁんだ、そんなことで謝ってたのー?

ふふ、あなたらしくないじゃない。





「ごめんね」





あ、それとも緊張してるの?

そうよね。だって、やっとのことで、私を愛してくれるんだものね!





「ごめんね」





ふふ、私ね、嬉しいのよ?

あなたの血となり、肉となり、骨となり、あなたと一緒になれることが。

あなたと共に生きれることが!





「ごめんね」





だから、ね?謝らないで?

あなたの愛よ?

心から受け入れるに決まってるじゃない。

だって、あなたが好きなんだもの。








「・・・ごめんね、愛してる」





・・・うふふ、私も愛してるわ。









(狂愛?)


(いいえ、これは『共愛』よ)





≪We believed≫END.



『愛する』にも、色々な形があると思います。


例え、他人の愛が『狂愛』だとしても。

それを自分がどうこう言える立場ではないのです。


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