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最高の世界

俺は死んでは生き返ってまた戦いに挑み、挑んだ数は101回目になっていた。

「お前は私に挑んでは倒されて私のスキルや魔法を覚えまた挑んでくる。そんなに101回も挑めるその執着…」


「?」

なに急に言ってんだ。


「私は惚れた。お前!私と結婚しろ」


「は?急になに言ってんだ。頭おかしいんじゃないのか?」

なにも考えずすっと言葉が出た。それくらいの衝撃だった。


「頭おかしくない。惚れたから結婚するんだ。誰だって好きな人と結婚したと思う。それが恋愛感情だと思うんだが。違うか?」


「言いたいことはわかったがなんで俺なんだ?」


「それ言わせる?フフッ!いいよ」

と喜んだように言った。ちょっと読めないやつだな。


「私はその執着とスキルや魔法の覚えのいい能力ところが好きと思ったからだ。言ってただろ”気に入た”って」

気に入ったってそういうことだったのかよ。


「だから結婚しよう」


「じゃあ結婚ってどうやるんだよ」

俺、独身だったからわかんないんだが。


「まあこれっていうものはないけど、契約みたいな?ことすればいいんじゃないか?」


「契約か…。なるほどね」

契約って具体的にどうやるんだろうな?まあ気にしたら負けか。気にしないでおこう。


「で答えはどうなんだ?」

急かすようなので答えを言った。

「いいよ」

理由は正直俺もヴィネスのことは悪く思っていないからだ。いいところもあったし。例えば面倒見がいいところや心が読めないところも逆にいい。それに俺は恋愛というのが苦手で恋愛というのを知りたかった。

「よかった。ちなみにNOと言っていたら無理やり言わせるところだったから」

やっぱり読めないな。


「じゃあ早速魔王様に報告するから着いてこい」


「どこ行くんだよ」


「魔王城に決まってんだろ」

俺、知ってるぞ。魔王城ってドラなんちゃらとかのゲームに出てくるやつだろ。有名タイトルだから覚えていたんだけど名前が出てこない。まあいいや。で魔王城以外はドラなんちゃらはやったことないからわかんないけど。


「近いからすぐ着くぞ」

と流されるまま、ついていく。

今の俺には最初の目的の話を聞くことを忘れていた。というかもうなんとなくわかってしまっていた。

ここがどこなのか?それは俺がいた世界ではなく、別の世界。異世界というやつか。そしてスキルというのは特殊能力みたいなやつだろう。ワープとか時止めとか。

でもなんで俺は使えたのだろうか?見たというか喰らっただけで使えるようになるようなものなのか?覚えがいいと言っていたが本当にそれだけなのか?わからないことも山積みだな。


戦うことももう諦めていた。もう戦う雰囲気がないし、無理に戦わせるのは嫌だからもう諦めていた。


「ここだ」

本当に近くにあった。禍々しい黒いオーラを纏っている城が。これは普通の人だったら怯えて逃げ出すんじゃないか?でそのオーラはその魔王ってやつから出てそうだ。直感で理解できる。

「入るぞ」

ギィイイーという音とともに歩みを進める。



城の中のカーペットの上の真ん中を歩るく。靴の音が聞こえるくらい響く。

「あ!言い忘れていた」

となにか急に思い出したように言った。

「浮気は許さないからね」


「それ今言うことか?」

気が抜けたように言う。


「大事なことだからな。好きな人が浮気していたらもうおかしくなってしまうからな。世界をぶっ壊すかもしれないし」

ごまかしてもバレそう。本音言うか。


「大丈夫だよ。俺は好きな人には尽くすやつだと思っているから」

あれ?俺ってこんな感じのやつだっけ?


「やっぱお前のこと好きだ」

なんか視線を感じるな。誰かいるのか?

そう思っていたら…


「なにイチャイチャしてんですか?というか隣にいるのは誰ですか?」

ヴィネスと同じ服装の青髪の女性が出てきた。手には本を持っており、知を感じる雰囲気が特徴に感じた。


「おお。マーキュリー。ちょうどいい。こいつは私の結婚相手だ」

こいつって言われた。そういえば名前教えてなかったっけ?



てかあれ?俺の名前ってなんだっけ?思い出せない。なんでだ。他人の名前は忘れることはたまにあるにしても自分の名前なんて忘れるはずがないのに。

そういえばあのゲームとかあのヒーローもののやつを見ていた楽しい記憶はあるのにその他の記憶が全くない。思い出せない。さっきまで覚えていたのに。


「へぇー。姉貴が結婚ね」

と感慨深く言った。


「姉貴をよろしくお願いします」


「もちろんです」

と力強く言った。

姉貴って言ったけど、姉妹?


「では」

どっかに行ってしまった。


「あ!転んだ」

段差はないのに転んだ。本読みながら歩くからだなと思った。


「あのさ。姉妹なの?」

と疑問を投げかけた。単純に気になったからで、姉妹にしてはこんなに髪の色違うもんなのかと思ったからだ。


「違う」

即答だった。


「勝手に言っているだけ。やめろって何回か言ったけどやめないから諦めた」

あきれている感じで言った。


「ふーん。じゃあなんていう関係なんだ?」


「まあ。魔王軍の幹部同士って感じ」

幹部ね。魔王軍ってのは個性が強いのしかいなのか?マーキュリーやヴィネス。まだ2人しか会ってないが大体どんなやつが多そうなのかわかってしまう。


と会話していたら扉が現れた。

「この奥だ。魔王様がいるのは」


「そうか」


「失礼します」

ヴィネスはグイっとドアノブを握ってガチャっと開けた。

一気にいかにもゴゴゴゴゴゴと流れそうな雰囲気になった。


城の中の王座があり、そこに座っているすごいオーラを出している人がいる。多分魔王だろう。

「どうしたヴィネス?」

雰囲気がさらに重くなる。


「実は結婚相手を見つけました。この方です」

やけに丁寧な言葉遣いだな。さっきはマーキュリーだったから雑な言葉遣いだったってことか。


「ほう」

俺をぎゅっと見つめてきた。流石に俺でもその威圧感に驚きビビッてしまった。


「・・・」

魔王は言葉を溜めながら言葉を放つ。

「どうしたんだ!こんないい相手はどこで見つけたんだ?馴れ初めを教えてくれよ」

俺は思わず「え?」と思った。実は魔王はフレンドリーだったのだ。


「さっき会ってちょっと戦いました。その戦っている中、私はこの方の魅力にハマってしまいました。その瞬間、これって恋なのかと思いましたね。それで101回目の戦いで私は想いを伝えました。そしてその想いは届き、結婚することになりました」


「うれしいぞ。私は。ヴィネスがこんないい方と結婚できるなんて」


「ありがとうございます」


「そうだ君!名前はなんていうんだ?」

気さくに質問してきた。


「それが俺は名前を覚えてないんですよ」


「え?マジ?」

すごい驚いている。それもそうだよな。「名前はなに?」って聞いて返ってきた答えが「覚えてない」なんて驚くよな。


「多分転生の影響かと」

そうなのか?俺が覚えていない理由ってのは。


「ああ。君、転生者なんだね。でも転生の影響ってなにも——」

なにか言おうとしてたらヴィネスが割り込んだ。

「魔王様。あとで大事なことを話すので彼には名前が覚えていないことを転生の影響って言ってもらえますか?」

ゴソゴソ言っているせいでなにも聞こえないんだが。なに話しているんだ。


「ま…まあ転生の影響があると思うけど頑張って。あと君は転生したばっかだと思うけどヴィネスをよろしくね」

なにか隠しているようだった。だから質問した。

「なに話していたんですか?」


「関係のないことだよ。それより名前を覚えてないのなら君に名前を与えよう」

質問をそらされた。そんなに言うんだったら関係ないのか。


「突然だけど。多分、君のいた世界にはタロットというのがあるのを私は知っている。そしてそれを持っている。なぜ持っているのかは聞かないでくれ」


「知ってますよ」

コズミックマンタインで出てきたしたからね。


「その中の一つに21番世界のカードがある。世界というのは宇宙を示すこともある。で宇宙の星から取って新星を意味する”ノヴァ”だ。今日から君はノヴァだ」


「ノヴァですか。ありがとうございます」

確かにノヴァは英語で新星を意味するな。新星は突然明るくなる星だっけ?

コズミックマンタイン情報だけど。


「でそんなノヴァに頼みがある」


「え?俺に?」

なんだろう。困りごとなら手伝えるならしたいんだけど。


「そう。悪いんだけど、とある国を任せたいんだ」


「国?」

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