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優しすぎる悪役令嬢は、それ故に傷つき、涙を流す  作者: 神輝結星
第2章 遅すぎた王太子と、宝石樹の天女
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第5話 ラフィアの想い

なんかややこしくなってきましたねー。是非最後までお付き合いください。

 ***


「何を言っているんだ?災厄の芽は摘んだと思っても摘めていなかったんだ、これまでも、これからも。というか、摘むような真似をした瞬間に、芽は巨木へと一気に成長するから、今までダメだったんじゃないのか?」


『そうですね、確かに今まではそうでした。でも、状況が変わったのです』


「どう変わったんだ?ワタシが見る限り、ミハーリアはこれまでと何ら変わっていない」


『まあ、アレに気づくのなんてほんの一握りですわ。というか、貴方が気付くわけがないですわね。彼女の対なる半身たる貴方が』


「‥‥‥‥どういうことだ?」


『貴方は元々、あの子によって偶然この世に生み出されましたわね。しかも不完全な生命体‥‥‥‥言うならば【意識】として。そして、故意ではないはずなのに、貴方はミハーリア・ビューラルヘンの対なる半身そのものだった。これがそもそもの誤りだったのですわ』


「気づいたのはつい最近‥‥‥‥どころか本当に数刻前だ。それまでワタシが彼女にかかわった記憶は全くないはずだ」


『ええ、確かに直接的には関わっておりませんわ。でも、貴方という存在が生じた原因は、ミハーリア・ビューラルヘンの【意識】の一部が切り離されたからですわ。そこにあの子───今の「ルナ」の【意識】が少しだけ、そしてうまい具合に混ざり合ってできたのがラフィア、貴方なのです。


 切り離された意識は勿論元に戻ろうとするでしょうが、「ルナ」の【意識】が混ざって全く別の存在になってしまいましたわ。

 これによって本体に残存する【意識】は不完全かつ不安定な存在となってしまったのです』


「なるほどね、要はワタシの存在自体が彼女に負担をかけていると。だったら尚のこと疑問だよ。なぜワタシに彼女を殺せと言う?

 端的な話、ワタシが消えればいい話だ」


『簡単ですわ。貴方がミハーリア・ビューラルヘンに成り代わればいいのです!そうすれば、魔帝──ディアボ・エンペルがこの世に誕生することもありません!

 貴方は「人生」を送れるし、セカイはとても平和になる‥‥‥‥。何とも素晴らしいことではありませんか!!一石二鳥どころの話ではないですわ!!

 ラフィア、良い返事をお待ちしていますわ!』


 次の瞬間、ノスタルナ・エヴォベアンはふっと消えていった。







 ─────ああ、疲れた。


 何であんな明るい口調で、元気な声色で、嬉々とした態度で、あんな残酷なことを言えるんだ?

 ノスタルナ・エヴォベアンは本当にこの世界のヒロインなのか?流石に嘘だろ?あんな腹黒人間が愛されて、謙虚で努力家なミハーリアが愛されないなんて‥‥‥‥。







 ───────このセカイは狂ってる。みんながみんな、おかしいということに気づきもしない。

 そんなセカイ、本当に必要なのだろうか?

 善人が損をして、悪人が得をするなんてこと、あってはならないはずなんじゃないのか?


 この状況をどうやって打開すればいいんだ?

 考えろ、考えろ、考えろ‥‥‥‥‥‥‥‥。














 ──────────────ああ、そうか。こんなにも簡単なことだったのか。














 全部、壊してしまえばいいんだ。そうすれば、ミハーリアは幸せになれるし、母やノスタルナは裁かれてしかるべき罰を受ける。

 なんて素晴らしい案なんだ!利点しかないじゃないか!!

 よし、そうと決まればさっそく色々根回しをしないといけない。綿密に、早めに、計画を練ろう。











 ─────待っていてね、ワタシが必ず助けるから。





 ミハーリア・ビューラルヘン‥‥‥‥いや、愛しいワタシのリア。


読了ありがとうございました。


~小解説~

 ラフィアの一人称はワタシですが、性別が女性であるわけではありません。そもそも、意識に性別はありません。なので、対なる半身の性別に合わせて口調を変えています。

 ラフィアはミハーリアの対なる半身なので、今は女性風の口調ですが、最後の台詞は「ラフィア」としての本心です。

 なので、特段ガールズラブと言うわけではありません。

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