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公会戦、堂々の開幕です!

公会戦の開催が告げられると、すべての悪魔たちは歓喜し、熱狂に包まれた。悪魔が集まる場所はどこも笑い声と喝采の嵐。彼らは腕を振るう機会、新たな混沌を心から待ち望んでいるのだった。


月光と大暑がどこへ行っても、耳に入るのは高らかな歓声や興奮気味の会話、そして祭りのような笑い声。このホテルにも、すでに祝祭の雰囲気が漂っていた。


「炎暑祭とは規模が違うみたいですね。これほどまでに盛り上がるなんてすな。」と、月光は珍しげに言った。

「それはさ、公会戦は多くの悪魔たちにとって、己の力を示す絶好のチャンスだからな。無名だった者が名を上げ、地位を得て、時には褒賞や権力まで手に入れられる。かつてルシファー直属の“ルシファー会”のメンバーが増えたのも、公会戦がきっかけだったらしい。戦う気がない奴らでも、祭りを楽しみに来る。人間の間では“都市設立百周年記念日”とされ、市政府がパレードやライブイベントを開催して、盛大に祝うんだ。市政府と悪魔たちは、ちょうどこの時期を狙って公会戦を共催してるのさ。」と、大暑が説明する。

「でも、そんなに大きなイベントなのに、どうして今まで参加しなかったんですか?」と、月光が不思議そうに尋ねた。

「それは、そもそも存在自体を知らなかったからだ!」大暑は真面目な顔で断言した。

「……ああ、あなたらしいね。」と、月光は諦めたように苦笑した。

「そういえばさ、春分星兒、沙樹海棠くんとはうまくやれてる?きっと、いい縁を結べたんだろうな!」

「皆さんがあなたと同じように、戦えばすぐに心が通じ合うとお考えにならないでいただけますか……正直、私たちはそこまで親しい関係でもございませんし。」月光はため息をつき、鼻で笑うように「ふん」と言った。傲慢で尊大な態度は相変わらずだ。


大暑はその裏の意味に気づかず、にこにこと話を続けた。「そういえば、立春満と冬森立秋も参戦するみたいだよ?あの二人、公会戦じゃ有名なんだ!」

その名前を聞いた瞬間、月光の表情がピクリと変わる。興味を示すように眉を持ち上げたかと思えば、次の瞬間にはまるで噴火寸前の火山のような顔になり、低く呟いた。「そうですか……ようやく来られたのですね。」


「で、あいぼはどのチームに入るつもりなんだい?」大暑がワクワクしながら尋ねた。

「ん?」月光は、ようやくその問題の難しさに気づいた。


――と思った矢先、「ドンッ!」という音と共に、磁気浮上ディスクが月光の頭を直撃した。

ものすごい速度で飛んできたようで、月光はそのまま尻もちをつき、目を回す。


ディスクは謝る気配もなく、それどころか当然のような口ぶりでこう言った。「雨水様があなたのチーム、もう決めました。こちらへ。」


言うが早いか、ディスクは磁力を使って、フラフラの月光をずるずると引きずっていく。

その場には、ぽかんと立ち尽くす大暑だけが残された。



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